島本理生 「ナラタージュ」角川文庫

「決して同じ道を歩けない。こんなにも愛した人には、もう一生出会えない」

ホンスキーズBOOK テーマ「おすすめの恋愛小説」

オススメ人 福岡県 ラジオネーム snow

 

・この本のおススメどころ

この本は、島本理生さんが、まだ20代前半で書かれた小説です。

もう二児の母となっていた私が、何故これを読んで、あんなにも心揺さぶられたのか、自分でもよくわからないのですが、とにかく恋愛小説と言えば、この本が浮かぶのです。

主人公・泉は大学2年の春、母校の演劇部顧問であり、ずっと思いを寄せていた葉山先生から、後輩たちの練習に参加してほしいと頼まれます。

再会して、自分の想いが決して終わっていないことを思い知らされる泉。

葉山も、彼のせいで心に深い傷を負い、別居している妻がいるのに、泉に対する熱い想いを消せないでいました…なんて書くと「ただの不倫じゃん」と言われそうですし、実際、葉山先生は泉に甘えきってて、ズルいと思いますが、2人の心の中にある孤独や痛みは、2人にしかわかりあえないし、分かちあえない…この苦しくて切ない事実を、島本さんの文章は、瑞々しい感性で、ビシビシ伝えてくるのです。

決して同じ道を歩けない。こんなにも愛した人には、もう一生出会えない…これをわかったうえで、生きていくことを受け入れている泉に、全て共感はできないけれど、そんな静かで激しい恋愛を経験した彼女がうらやましくもあります。

レストランでのラストシーンが印象的で、泉と一緒に涙が溢れてしまったことを覚えています。

若くて恋愛真っ最中の人にも、好きな人に触れる喜びや、恋する故の不安な気持ちや、流れる涙の温かさを忘れてしまった人にも、オススメの恋愛小説です。

 

・この本との出会い

高校時代の友人が、SNSでオススメしてたので、素直に言うことを聞いてみました(笑)

普段、恋愛小説は手に取りませんが、素直にオススメに乗っかってよかったです。

 

・初恋の思い出

初恋ではないのですが、数少ない私の恋愛経験の中で、初めて一方的に相手からピリオドを打たれてしまった恋があります。

大学時代、つきあってた彼は、筋金入りのホンスキー。

ミステリーばかり読んでいた私は、彼のおかげで、村上春樹さんの「風の歌を聴け」宮本輝さんの「青が散る」などの作品に出会えました。

彼とはよくケンカもしましたが、彼の心が私から離れることはないと信じ込んでいました。

でも、人の心はうつろうものなんですね。彼には別に好きな人ができてしまいました。

彼からフラれた時、自分にもこんなにドロドロした感情があるのかと驚き、落ち込み、立ち直るまで大変でした。

今となっては、あの失恋があったからこそ、他人の痛みか少しはわかるようになったし、本がさらに好きになったのは彼のおかげかなぁと感謝しています。

いや、やっぱり少しは「うらめしや〜〜」と思ってるかも(笑)

島本理生

小学生のころから小説を書き始める。1998年、15歳のときに「ヨル」が『鳩よ!』掌編小説コンクール第2期10月号に当選、年間MVPを受賞する。

2001年18歳で「シルエット」が第44回群像新人文学賞の優秀作に選ばれる

「ナタラージュ」は22歳のときの作品

切ない系恋愛小説

きいろいゾウ 西加奈子著

その昔。少女は、病室できいろいゾウと出会った。

青年は、飛ばない鳥を背中に刻んだ。

月日は流れ、都会に住む一組の若い夫婦が、田舎の村にやってきた。

妻の名前は、妻利愛子。夫の名前は武辜歩。

ツマ、ムコさんと呼び合う、仲のよいふたりだった。

物語が、いま、はじまる。最新にして最深の、恋愛長編小説。

「BOOK」データベースより

国境の南、太陽の西 村上春樹著
今の僕という存在に何らかの意味を見いだそうとするなら、僕は力の及ぶかぎりその作業を続けていかなくてはならないだろう―たぶん。

「ジャズを流す上品なバー」を経営する、絵に描いたように幸せな僕の前にかつて好きだった女性が現われて―。

日常に潜む不安をみずみずしく描く話題作。
「BOOK」データベースより

ティファニーで朝食を カポーティ著
第二次大戦下のニューヨークで、居並びセレブの求愛をさらりとかわし、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ゴライトリー。

気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆け出し小説家の僕の部屋の呼び鈴を、夜更けに鳴らしたのは他ならぬホリーだった…。

表題作ほか、端正な文体と魅力あふれる人物造形で著者の名声を不動のものにした作品集を、清新な新訳でおくる。

「BOOK」データベースより

バイバイ、ブラックバード 伊坂幸太郎著
星野一彦の最後の願いは何者かに“あのバス”で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。

そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気」「上品」―これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。

なんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー。
「BOOK」データベースより

グレート・ギャッツビー フィッツジェラルド著
村上春樹が人生で巡り会った、最も大切な小説を、あなたに。

新しい翻訳で二十一世紀に鮮やかに甦る、哀しくも美しい、ひと夏の物語―。

読書家として夢中になり、小説家として目標のひとつとしてきたフィッツジェラルドの傑作に、翻訳家として挑む、構想二十年、満を持しての訳業。

「BOOK」データベースより

 

 

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「カフーを待ちわびて」原田マハ 宝島社文庫

「嫁に来ないか。幸せにします」

ホンスキーズBOOK テーマ「おすすめの恋愛小説」

オススメ人 群馬県 ラジオネーム ぐんまちゃん

 

・この本のオススメどころ

原田マハさんのデビュー作にして「第1回日本ラブストーリー大賞」大賞受賞作です。

舞台は沖縄の離島、与那喜島(よなきじま)

雑貨商を営みながら淡々とした日々を過ごしていた主人公の友寄明青(ともよせあきお)は 島の旅行で訪れた神社で奉納した絵馬に遊び心で

「嫁に来ないか。幸せにします。与那喜島 友寄明青」と書き残します。

するとある日、「幸(さち)」と名乗る女性から思いがけない手紙を受け取るのです。

「お嫁にしてください」と。

折しも島で持ち上がったリゾート開発に翻弄されながらも、 突然現れた幸と送ることになった奇妙な共同生活。

そんなふたりに起こったひと夏の出来事。

ふたりに訪れるエンディングは読む人の想像に委ねられる 優しくて温かくてちょっぴり切ない恋の話です。

「カフー」とは果報。沖縄の方言で「幸せ」を意味する言葉です。

・この本との出会い

原田マハさんの第10回本屋大賞ノミネート作「楽園のカンヴァス」を読んでファンになり、 2冊目として手に取った本です。

 

・初恋の思い出

私の初恋は小学校5年生の時の同級生の女の子。席替えの時に隣同士になったのが嬉しくて 毎日学校に行くのが楽しかったですね。授業は聞いていなかった気がします(笑)

 

原田マハ

ご自身の公式サイトより… わが人生のキーワードは「度胸と直感」だとわかった。

Naked Maha   http://haradamaha.com/

 

「カフーを待ちわびて」についても書かれています。

たまたま知り合いになった角川書店の編集者に「共同執筆で働く女性のインタビュー集を作らないか」と持ちかけられたマハさん。

その取材で、沖縄の女性社長をインタビューすることになり沖縄へ出向きます。この頃には文章を書きなれてきて、「ひょっとしてそろそろ小説書いてもいいかもな…」と漠然と考えていた時期だったそうです。

那覇で取材をしたのち、やんばるへ行き、そこで泊まった民宿のおかみさんから勧められて行った伊是名島に渡り、浜辺で遊ぶ男性とラブラドール犬に出会います。

以下、文章を抜粋します。

 

もちまえの好奇心から、「何て名前のワンちゃんですか」と聞いたところが、「カフーっていうんです」と。

「どう言う意味ですか?」

「沖縄の言葉で、『幸せ』という意味です」

・・・・・・ その瞬間、何かが、どーんと下りてきた。

沖縄の離島の浜辺で、幸せという名の犬に出会ってしまった・・・・・。

帰りのレンタカーの中で、すっかり小説のプロットができあがっていた。

もし、あの犬の名前が「シーサー」だったら、小説を書くことはなかっただろう。

飼い主の名付けセンスに感謝。

 

 

 

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「マラケシュ心中」中山可穂 講談社文庫

「一生涯、親友でいるより、十日間でいいから、わたしはあなたと恋人同士になりたかった」

ホンスキーズBOOK テーマ「おすすめの恋愛小説」

オススメ人 岐阜県 ラジオネーム てるてる坊主

 

・このほんのオススメどころ

「愛は極めればなりません、極めたら、死なねばなりません」 歌人の絢彦とその恩師の妻・泉との、複雑に絡み合う運命を描く、狂おしく濃厚な恋愛小説。

それも「心中」というテーマをかかえた、熱くて残酷で官能的なお話で、ずるいほど完成されたエンディングには、只々ため息と涙が出るばかりでした。

「恋がいつか必ず終わるものなら、 わたしたちは恋人同士になるのはやめましょう。 何も契らず、何も約束せず、からだに触れ合わず、それゆえに嫉妬もない、 いかなるときも自由で、平明で、対等な関係のまま、 いつまでも離れずに、この世で最も美しい友になりましょう。」

これは泉から絢彦への初期の言葉。

それに対して絢彦は 『永遠に続く片恋よりは、いっそきっぱりと失恋をお与えください。生殺しよりは、即死を。』

『一生涯、親友でいるより、十日間でいいから、わたしはあなたと恋人同士になりたかった。』 と、泉への愛しさと苦しみが伝わってきます。

その他にも美しい言葉がいっぱいありますが、二人共が歌人という背景ですから、その紡ぎ出される言葉の一つ一つが本当に綺麗で胸に沁みます。

もちろんこれは中山可穂さんが作りし言葉なんですけど・・ 友人としてずっといることを望んだ泉。

一瞬でいいから恋人になることを望んだ絢彦。どっちが幸せなんでしょうか。

ただし、物語も佳境に入ってきて泉の心にも変化が現れ、遠くスペインの地のヒマワリ畑で遂に二人の身体が・・結ばれるのですが。

泉・・「わたし、このひとと天国に行けるんだって思った・・ふわって体が浮いて、腰が痺れて、電流が流れて・・そして黄色い海が見えたわ」

絢彦・・「何度でも天国へ連れて行ってあげるよ・・」 ずっと我慢して来ただけに燃えに燃える。

その後舞台は運命の街マラケシュへ移り、そこに辿りついた二人を待っていたものとは・・・先にも書いた、ずるいほどのエンディングへと。

と、まるで普通に不倫な恋愛小説なんですが、歌人の絢彦の本名が「絢子」、つまり、なんと女性なんです。 そう、この作品は中山可穂さんが描く、最高で最強のビアン小説・・なのでした。

 

・この本との出会い

出会いは、知り合いに薦められ初めて「サグラダ・ファミリア」を読んでから、文字通り貪る様に全ての中山作品を読みましたから。

ビアン?気になりません。男女間よりも障害が大きな分気持ちが濃いので、ヒリヒリ感が大きく、満足感もまた大きいです

・初恋の思い出

中1の時ですね、出逢った瞬間、一目惚れ状態。一週間後には告白してました。

結局は彼女に好きな人が出来て失恋しましたが・・ 最近、FBのお陰で、彼女がjazzピアノでライブを演ってる事が分かり、何十年ぶりに再会が出来ました。この歳になると、彼女のライブへ行った時に、お互い周りに堂々と「初恋の人です」って言えるのが面白いです。

 

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「喋々喃々」小川 糸 ポプラ文庫

「都会の中にありながら、時々時間が止まったり、ゆったりとした時間が流れる小説」

ホンスキーズBOOK テーマ「おすすめの恋愛小説」

オススメ人 大阪府 ラジオネーム 四十路の働き蜂

 

・この本のオススメどころ

昭和ノスタルジックな雰囲気漂う中で、不倫という“忍ぶ恋”と中学生のような純愛が相まった、不思議な感覚。

ドロドロ感のないストーリー展開なので、読んでるうちに不倫であることを忘れるような小説です。

人によっては、初恋の甘酸っぱさを思い出すかもしれませんね。

物語は東京の下町・谷中でアンティーク着物店を営む28歳の女性・栞さんが主人公。

12章で構成されていて、各章が1月、2月…とそれぞれの月の出来事を描いています。

章のタイトルも「雪待ち」「小春」など、季節感に溢れています。

都会の中にありながら、時々時間が止まったり、ゆったりとした時間が流れる小説でした。

恋する女性の気持ちだけでなく、描かれる着物、栞の目に映る景色、足を運んだお祭、作中に出てくる料理…。季節や暦を大切にしている暮らしも丁寧に描いているところが素敵です。

 

・この本との出会い

以前、小川糸さんの「食堂かたつむり」を読んで、他の作品も読んでみたいと探してた時に、本屋さんで見つけました。

・初恋の思い出

もぅ遥か彼方の昔で よく覚えてないけど、たぶん保育園の時だったような気がします。いつ頃だったのかも、すでに曖昧…

 

 

♬ 「喋々喃々」の意味

男女がうちとけて小声で楽しそうに語りあう・こと(さま)。

 

♬ 小川糸

小説家だけではなく作詞家としても活動

Fairlife(フェアライフ)は、浜田省吾が長年のパートナーであるアレンジャーの水谷公生、新進女流作家の春嵐(小川糸)の3人がスタートさせた音楽制作チームである。

 

旅せよ若人(たびせよわこうど)は、2010年1月20日に発売されたFairlifeの2ndシングル。

いずれの楽曲も作詞を春嵐、作曲を浜田省吾、編曲を水谷公生が担当している。

前作「永遠のともだち」以来、シングルとしては5年半振りとなる作品。A面の「旅せよ若人」のリード・ヴォーカルも、前作に引き続きポルノグラフィティの岡野昭仁が担当している。この曲は、春嵐、原作の東宝系映画『食堂かたつむり』の主題歌に起用されている。また、岡野と浜田が競演するプロモーション・ビデオも制作された。

 

シングル

  1. 永遠のともだち(2004年9月23日)
  2. 旅せよ若人(2010年1月20日)

 

アルバム

  1. Have a nice life(2004年12月1日)
  2. パンと羊とラブレター(2007年3月7日)
  3. みちくさ日和(2010年2月3日)

 

♬作家でミュージシャン

・辻人成

『海峡の光』で第116回芥川賞を受賞。『冷静と情熱のあいだ Blu』『醒めながら見る夢』

  • ZAMZA (ザムザ)は、日本のラウドロックバンド。
  • Hiroki(伊藤浩樹) – ギター  エコーズ
  • BANSHEE ALIOUXCE(恩田快人) – ベース ジュディマリ
  • KOHTA(五十嵐公太) – ドラム  ジュディマリ

・町田康

小説「きれぎれ」で第123回芥川賞受賞。『告白』『宿屋めぐり』

INU(イヌ)は町田町蔵を中心として構成された日本のパンク・ロックバンド。1979年に結成され、1981年にアルバム『メシ喰うな!』を発表。同年のうちに解散した。

川上未映子

「乳と卵」で第138回芥川賞受賞。『ヘヴン』『あこがれ』

2002年、ビクターエンタテインメントよりデビュー。アルバム『うちにかえろう~Free Flowers~』を発表。

 

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『初恋』中原みすず リトルモア出版

「振り返る その背の繊く(ほそく)焼きついて 夏の星座に 君の声聞く」

ホンスキーズBOOK テーマ「おすすめの恋愛小説」

おすすめ人 兵庫県 ラジオネームケイケイ

 

・この本のオススメどころ

三億円事件の真相を描いた小説はいくつもありますが 実行犯が女性、しかも高校生の女の子!という設定なのは この本だけだと思います。純粋さに心が痛いです。

一番末尾にある短歌 「振り返る その背の繊く(ほそく)焼きついて 夏の星座に 君の声聞く」

事件があったのは冬の話なのに、なぜ夏の星座なのか。

謎解きを楽しみつつ読んでほしいと思います。

・この本との出会い

まったくの偶然です。本屋さんに入ったら 平積みになっていて、表紙のカラフルさにひかれて 手にとって、そのままレジに向いました。 電車の中で読み込んで、自宅最寄り駅のホームの ベンチで読み終わりました。

・初恋の思い出  

もの忘れがだいぶ進行中でして、覚えてないですねー。 みなさん、覚えてるものですか?

 

余談 私が出会ったのはリトルモア出版から 中原みすずの著名で出ている「初恋」です。 この本の出版から4年後、宮崎あおい主演で 映画が撮られています。

表紙デザインは、なんと、浅野忠信さんです。 (そりゃ、惹かれるよ)

 

♬ 三億円事件

現金輸送車に積まれた東京芝浦電気(現・東芝)従業員のボーナス約3億円(2億9430万7500円)が、白バイまで用意した偽の白バイ隊員に奪われた事件である。被害金額3億円は現金強奪事件としては当時の最高金額であった。その後の現金強奪事件では金額こそ三億円事件よりも強奪金額が多い事件があるが1968年(昭和43年)当時の3億円は、平成26年(2014年)の貨幣価値に直すと約10億円に当たり貨幣価値においては現金強奪事件としては日本最高である。

 

♬三億円事件を扱った本

・一橋文哉 「三億円事件」 新潮文庫

1968年12月10日「三億円事件」発生。多くの謎を残し、7年後に時効が成立。それから約20年、一枚の焼け焦げた500円札が一人の男を動かした。執念の取材が明らかにする捜査本部の混乱、モンタージュ写真の欺瞞、浮かび上がる三人の男……。やがて突き止めた「真犯人」はアメリカにいた! 6時間にも及んだ手に汗握る「対決」。正体は? 動機は? そして三億円の行方は? 文庫化にあたり衝撃の後日談を収録。

・殿岡駿星 「三億円事件の真犯人」 勝どき書房  静岡県出身のジャーナリスト

1968年12月10日、東京都府中市で三億円強奪事件が発生した。当時、埼玉県警を担当する記者だったわたしは、午前10ごろ、捜査一課の刑事部屋にいて事件の発生を知った。刑事たちは、どうしても対岸の火事となる。あわてたようすはなく、大事件ではあるが、警視庁管内の、お手並み拝見という感じだった。中には、「もしかすると犯人が埼玉に?」といって、東京との県境付近を捜査した刑事もいた。そのころ、わたしはまさか埼玉に犯人はいないだろうと思っていた。
40年間、取材を続けてきた中で、遠く霞のようにぼんやりしていた真相がだんだん明らかになってきた。犯人が埼玉にいて、やっと、その男を特定することができた。(著者コメント)

・佐野洋 「小説三億円事件」 講談社文庫

三億円事件に関する短編が五つ収録されている小説。

・松本清張 「小説三億円事件」 

ニューヨークの私立探偵事務所所長を務める私(G・セイヤーズ)は、1968年に日本で発生した三億円事件により、再保険の損失を被った本国・アメリカの保険会社の依頼を受け、来日、同事件の調査に乗り出した。

この事件の後、「カミナリ族」と呼ばれた近隣の青年グループのリーダー格・浜野健次が、捜査線上に浮上していた。ところが、途中から同事件の捜査の責任者となった有名な刑事は、事件に関して、犯人単独説を主張する。この結果、アリバイの存在・遺留品に基づく血液型鑑定などにより、健次による犯行説は、捜査本部により否定された。

私たち調査員は、このベテラン刑事の推理に疑問点を見出した。ゲイボーイの青年など、健次の周辺人物を調査するうちに、同事件に関して、私たちはひとつの推定を得るに至った。健次の行動の背後には、大人達の策謀が秘匿されているのではないか?

 

・清原一郎 「小説三億円事件」 文芸社

「真犯人」が事件の背景を解説し、「本当のところ何が起こったか」「『犯人』はどうして逃げおおせたのか」、そして「3億円はその後どうなったか」等を赤裸々に語る、という形式の小説。「犯人」は「死にかけた」体験をすることで、事件の詳細を公表しようと決心する。犯行の動機を国家の戦争や育った環境にまで求め、説得力のある筆致でまとめ上げた。

関連する小説は、まだまだあります。

恋愛小説ではありませんが、読み比べてみるのも面白いかも…。(by ぐーりん)

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 「太陽を抱く月」チョン・ウングォル 新書館

「王子の初恋を中心に、その相手ヨヌを巡る複数の男達の恋愛群像劇」

ホンスキーズBOOK テーマ「おすすめの恋愛小説」

おすすめ人 三重県 ラジオネーム もえちゃん

 

・この本のおすすめ所

李氏朝鮮王朝を舞台に、架空の王を主人公とした時代劇ラブロマンスですが、王宮の複雑なしきたりや、権力を巡る大人達の腹黒い企み、政権を巡る派閥争い、朝廷で重要な役割を担って来た「観象監」(天文学、地理学、暦、四柱)、「星宿庁」(巫術)「昭格署」(道教儀礼)が、それぞれどういう役割と関連性を持っているのかなども詳しく書かれており、それが恋する二人の間をこれでもか、というように阻んで、ドキドキ、ハラハラ、巧みなストーリー展開にページをめくる手が止まりません。

そして主人公である世子〈セジャ〉(後継者の王子)の、恋する思春期の少年の必死さがたまらなく可愛く、面白いのです。

それが長じてからも所々に「男の可愛げ」として顔を出す所にとてもキュンキュンします。

また、この初恋が、全く顔を合わせた事がないのに、手紙や本の貸し借り、お互いが好きな詩を贈りあったり、何が育つか分からない鉢植えを贈られた王子が、毎日芽が出て花が咲くのを待っていて、生えてきた物の持つ意味を知って益々相手に対する尊敬や恋焦がれる気持ちが膨らむ所も、相手のビジュアルが先にあって恋するよりもトキメキます。

王子の学問の若き師の妹が初恋の相手で、一を聞いて十を知る賢さと、父親に鞭打たれても懲りないほどの本好きな少女なので、謎かけのような手紙のやり取りだけでも充分ツボにはまります。

それから、登場人物のキャラが立っているのは勿論の事、それぞれの名前も、太陽、月、雲、雨、炎、雪などの意味を持っていて、それが象徴的、効果的に物語の中で使われる所も詩的で美しいと思います。 物語の中心は、王子の初恋を中心に、その相手ヨヌを巡る複数の男達の恋愛群像劇になっており、この時代、正室の子では無く「庶子」として生まれた男達の不遇と哀しみ、逆に王として生きることを運命づけられた者の深い孤独が描かれ、特に下巻は涙を抑えられないシーンが幾つも出て来るので、人目のある所で読むのはおすすめしません。

男達が大事な人を守ること、好きな相手を一途に思い続けるその思いの強さをストレートに感じられるので、ドロドロした不倫や浮ついた恋では無く、直球勝負の恋や、相手の幸せだけをただひたすらに願う純粋な恋心に触れて大人になって忘れていた純情を思い出させてくれる所もおすすめです。

また、一生に一人の人に出会ったと直感した恋する二人が引き裂かれ、大きく運命の歯車が狂うのですが、その原因をじわじわと探って行くミステリーでもあるので、そこの部分も驚きと興奮が待ち受けています。

恋愛小説の王道を行きながら、ハーレクインロマンスや、ヨーロッパの恋愛小説には無い切なさや世界観を持っており、庶子である王の護衛(美形な上に最強の男)が恋する相手が悲しみにくれるのに、立場や事情から触れられず、相手の影を自分の影で慰め、包み込むシーンなどは切なさ100%です。

勿論、文武両道、天才で徳が高い、有能な国王、国王の兄弟と言う男達が、全員眉目秀麗で一人の天女のような美しさと賢さ、美徳を備えた不運な女性に一途な愛をそそぐ物語なので、女性にとっては難しいことを考えずにトキメク要素がたっぷりあるのもおすすめのツボですね。

 

・この本との出会い

職場の先輩が映画好きな上、Kポップ、韓国ドラマの大ファンで、10年ぐらい前におすすめドラマを貸してくれて思いがけずハマってしまった事がきっかけです。

私は元々日本のドラマや俳優、歌手にも疎く、ましてや「ヨン様ブーム」の頃には自分が韓国ドラマを見るなんて思ってもいませんでした。

でも、アジア映画は好きで、中国、ベトナム、台湾、韓国映画も好きだった私は、サッカーの日韓ワールドカップの頃から韓国好きになったその先輩に、映画も良いけれど、一度ドラマも見てみて!と「愛に狂う」と言う凄いタイトルの悲恋物ドラマを勧められて、あり得ないぐらい泣きはらし、繰り返し、繰り返し見て、音楽まで覚えるぐらい没頭してしまって…。

仕事のストレスも半端では無かった頃で、夜、息抜きに読書よりも韓国ドラマに身を委ねていた方が余計なことを忘れられる、と思っていた時期でした。

それから次第に韓国ドラマの時代劇の魅力、わかりやすい復讐劇やラブストーリーにどっぷりはまってしまい、その中の一つがこの作品でした。

美しいタイトルと、胸躍らせるストーリー、茶目っ気たっぷりで賢い王子と本が大好きな絶世の美少女の初恋とその波乱万丈な恋の顛末、詩情たっぷりでファンタジックな雰囲気に他のドラマに無い魅力を感じ、「もしや原作があるのでは?」と探したら韓国でミリオンセラーになったと言うこの小説に出会いました。ノベライズではなく、しっかりした原作があった事が嬉しくて一気読みしました。

 

・初恋の思い出…。

中学からずっと女子校だったので、小学校の時にちょっと好きだった子がいるとか、保健係で親切にした男の子に好きだと言われたみたいな事ぐらいしか無いんです。

四年の時の男の先生は、大好きでしたが恋とは違う気がしますし。

最もときめいて、幼な心に「特別好き」と 思ったのはアニメの「サイボーグ009」の島村ジョー。

夢に出て来て助けて貰って、胸に抱かれてうっとりした内容を目覚めたら覚えていて、ドキドキして、そんな感情は初めてだったので自分でも驚いた覚えがあります。

「ゲゲゲの鬼太郎」も「サスケ」も好きだったのですが、夢に出て来て恋人としてドキドキって言うのは無かったですね〜私はかなり面食いだったのかも。(≧∇≦)

 

♬ チョン・ウングォル

韓国の女性の作家です。

他には、「成均館儒生たちの日々」とその続編の「奎章閣閣臣たちの日々」があります。

「成均館儒生たちの日々」は、韓国で若い女性を中心に累計100万部を超える大ベストセラーの話題作!!

女人禁制の最高学府“成均館(ソンギュンガン)”に男装して入学することになった主人公ユニ。
彼女は弟ユンシクになり代わり成均館に入ったはいいが、女性だとバレたらその罪は重いためドギマギしっぱなしの毎日はつづく。
小柄な美男子として評判になるユニを中心に、ユニへの気持ちに揺れる天才ソンジュンや粗暴だがユニには優しさを見せるジェシン、ユニを女性だと疑う華麗なる女性好きヨンハ……王朝時代のF4たちのトキメキの日々が今、始まる!!

・男装するお話では

「イケメンですね」「花ざかりの君たちへ」が有名ですよね。

「イケメンですね」は チャン・グンソクさんが出ていたドラマです。

日本でもリメイクされ、チャン・グンソクさんの役は玉森雄太(キスマイ)さんでした。

「花ざかりの君たちへ」は原作が日本のコミックです。ドラマでは男装する主人公芦屋みずきに 堀北真希さんが扮していました。

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