『初恋』中原みすず リトルモア出版

「振り返る その背の繊く(ほそく)焼きついて 夏の星座に 君の声聞く」

ホンスキーズBOOK テーマ「おすすめの恋愛小説」

おすすめ人 兵庫県 ラジオネームケイケイ

 

・この本のオススメどころ

三億円事件の真相を描いた小説はいくつもありますが 実行犯が女性、しかも高校生の女の子!という設定なのは この本だけだと思います。純粋さに心が痛いです。

一番末尾にある短歌 「振り返る その背の繊く(ほそく)焼きついて 夏の星座に 君の声聞く」

事件があったのは冬の話なのに、なぜ夏の星座なのか。

謎解きを楽しみつつ読んでほしいと思います。

・この本との出会い

まったくの偶然です。本屋さんに入ったら 平積みになっていて、表紙のカラフルさにひかれて 手にとって、そのままレジに向いました。 電車の中で読み込んで、自宅最寄り駅のホームの ベンチで読み終わりました。

・初恋の思い出  

もの忘れがだいぶ進行中でして、覚えてないですねー。 みなさん、覚えてるものですか?

 

余談 私が出会ったのはリトルモア出版から 中原みすずの著名で出ている「初恋」です。 この本の出版から4年後、宮崎あおい主演で 映画が撮られています。

表紙デザインは、なんと、浅野忠信さんです。 (そりゃ、惹かれるよ)

 

♬ 三億円事件

現金輸送車に積まれた東京芝浦電気(現・東芝)従業員のボーナス約3億円(2億9430万7500円)が、白バイまで用意した偽の白バイ隊員に奪われた事件である。被害金額3億円は現金強奪事件としては当時の最高金額であった。その後の現金強奪事件では金額こそ三億円事件よりも強奪金額が多い事件があるが1968年(昭和43年)当時の3億円は、平成26年(2014年)の貨幣価値に直すと約10億円に当たり貨幣価値においては現金強奪事件としては日本最高である。

 

♬三億円事件を扱った本

・一橋文哉 「三億円事件」 新潮文庫

1968年12月10日「三億円事件」発生。多くの謎を残し、7年後に時効が成立。それから約20年、一枚の焼け焦げた500円札が一人の男を動かした。執念の取材が明らかにする捜査本部の混乱、モンタージュ写真の欺瞞、浮かび上がる三人の男……。やがて突き止めた「真犯人」はアメリカにいた! 6時間にも及んだ手に汗握る「対決」。正体は? 動機は? そして三億円の行方は? 文庫化にあたり衝撃の後日談を収録。

・殿岡駿星 「三億円事件の真犯人」 勝どき書房  静岡県出身のジャーナリスト

1968年12月10日、東京都府中市で三億円強奪事件が発生した。当時、埼玉県警を担当する記者だったわたしは、午前10ごろ、捜査一課の刑事部屋にいて事件の発生を知った。刑事たちは、どうしても対岸の火事となる。あわてたようすはなく、大事件ではあるが、警視庁管内の、お手並み拝見という感じだった。中には、「もしかすると犯人が埼玉に?」といって、東京との県境付近を捜査した刑事もいた。そのころ、わたしはまさか埼玉に犯人はいないだろうと思っていた。
40年間、取材を続けてきた中で、遠く霞のようにぼんやりしていた真相がだんだん明らかになってきた。犯人が埼玉にいて、やっと、その男を特定することができた。(著者コメント)

・佐野洋 「小説三億円事件」 講談社文庫

三億円事件に関する短編が五つ収録されている小説。

・松本清張 「小説三億円事件」 

ニューヨークの私立探偵事務所所長を務める私(G・セイヤーズ)は、1968年に日本で発生した三億円事件により、再保険の損失を被った本国・アメリカの保険会社の依頼を受け、来日、同事件の調査に乗り出した。

この事件の後、「カミナリ族」と呼ばれた近隣の青年グループのリーダー格・浜野健次が、捜査線上に浮上していた。ところが、途中から同事件の捜査の責任者となった有名な刑事は、事件に関して、犯人単独説を主張する。この結果、アリバイの存在・遺留品に基づく血液型鑑定などにより、健次による犯行説は、捜査本部により否定された。

私たち調査員は、このベテラン刑事の推理に疑問点を見出した。ゲイボーイの青年など、健次の周辺人物を調査するうちに、同事件に関して、私たちはひとつの推定を得るに至った。健次の行動の背後には、大人達の策謀が秘匿されているのではないか?

 

・清原一郎 「小説三億円事件」 文芸社

「真犯人」が事件の背景を解説し、「本当のところ何が起こったか」「『犯人』はどうして逃げおおせたのか」、そして「3億円はその後どうなったか」等を赤裸々に語る、という形式の小説。「犯人」は「死にかけた」体験をすることで、事件の詳細を公表しようと決心する。犯行の動機を国家の戦争や育った環境にまで求め、説得力のある筆致でまとめ上げた。

関連する小説は、まだまだあります。

恋愛小説ではありませんが、読み比べてみるのも面白いかも…。(by ぐーりん)

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 「太陽を抱く月」チョン・ウングォル 新書館

「王子の初恋を中心に、その相手ヨヌを巡る複数の男達の恋愛群像劇」

ホンスキーズBOOK テーマ「おすすめの恋愛小説」

おすすめ人 三重県 ラジオネーム もえちゃん

 

・この本のおすすめ所

李氏朝鮮王朝を舞台に、架空の王を主人公とした時代劇ラブロマンスですが、王宮の複雑なしきたりや、権力を巡る大人達の腹黒い企み、政権を巡る派閥争い、朝廷で重要な役割を担って来た「観象監」(天文学、地理学、暦、四柱)、「星宿庁」(巫術)「昭格署」(道教儀礼)が、それぞれどういう役割と関連性を持っているのかなども詳しく書かれており、それが恋する二人の間をこれでもか、というように阻んで、ドキドキ、ハラハラ、巧みなストーリー展開にページをめくる手が止まりません。

そして主人公である世子〈セジャ〉(後継者の王子)の、恋する思春期の少年の必死さがたまらなく可愛く、面白いのです。

それが長じてからも所々に「男の可愛げ」として顔を出す所にとてもキュンキュンします。

また、この初恋が、全く顔を合わせた事がないのに、手紙や本の貸し借り、お互いが好きな詩を贈りあったり、何が育つか分からない鉢植えを贈られた王子が、毎日芽が出て花が咲くのを待っていて、生えてきた物の持つ意味を知って益々相手に対する尊敬や恋焦がれる気持ちが膨らむ所も、相手のビジュアルが先にあって恋するよりもトキメキます。

王子の学問の若き師の妹が初恋の相手で、一を聞いて十を知る賢さと、父親に鞭打たれても懲りないほどの本好きな少女なので、謎かけのような手紙のやり取りだけでも充分ツボにはまります。

それから、登場人物のキャラが立っているのは勿論の事、それぞれの名前も、太陽、月、雲、雨、炎、雪などの意味を持っていて、それが象徴的、効果的に物語の中で使われる所も詩的で美しいと思います。 物語の中心は、王子の初恋を中心に、その相手ヨヌを巡る複数の男達の恋愛群像劇になっており、この時代、正室の子では無く「庶子」として生まれた男達の不遇と哀しみ、逆に王として生きることを運命づけられた者の深い孤独が描かれ、特に下巻は涙を抑えられないシーンが幾つも出て来るので、人目のある所で読むのはおすすめしません。

男達が大事な人を守ること、好きな相手を一途に思い続けるその思いの強さをストレートに感じられるので、ドロドロした不倫や浮ついた恋では無く、直球勝負の恋や、相手の幸せだけをただひたすらに願う純粋な恋心に触れて大人になって忘れていた純情を思い出させてくれる所もおすすめです。

また、一生に一人の人に出会ったと直感した恋する二人が引き裂かれ、大きく運命の歯車が狂うのですが、その原因をじわじわと探って行くミステリーでもあるので、そこの部分も驚きと興奮が待ち受けています。

恋愛小説の王道を行きながら、ハーレクインロマンスや、ヨーロッパの恋愛小説には無い切なさや世界観を持っており、庶子である王の護衛(美形な上に最強の男)が恋する相手が悲しみにくれるのに、立場や事情から触れられず、相手の影を自分の影で慰め、包み込むシーンなどは切なさ100%です。

勿論、文武両道、天才で徳が高い、有能な国王、国王の兄弟と言う男達が、全員眉目秀麗で一人の天女のような美しさと賢さ、美徳を備えた不運な女性に一途な愛をそそぐ物語なので、女性にとっては難しいことを考えずにトキメク要素がたっぷりあるのもおすすめのツボですね。

 

・この本との出会い

職場の先輩が映画好きな上、Kポップ、韓国ドラマの大ファンで、10年ぐらい前におすすめドラマを貸してくれて思いがけずハマってしまった事がきっかけです。

私は元々日本のドラマや俳優、歌手にも疎く、ましてや「ヨン様ブーム」の頃には自分が韓国ドラマを見るなんて思ってもいませんでした。

でも、アジア映画は好きで、中国、ベトナム、台湾、韓国映画も好きだった私は、サッカーの日韓ワールドカップの頃から韓国好きになったその先輩に、映画も良いけれど、一度ドラマも見てみて!と「愛に狂う」と言う凄いタイトルの悲恋物ドラマを勧められて、あり得ないぐらい泣きはらし、繰り返し、繰り返し見て、音楽まで覚えるぐらい没頭してしまって…。

仕事のストレスも半端では無かった頃で、夜、息抜きに読書よりも韓国ドラマに身を委ねていた方が余計なことを忘れられる、と思っていた時期でした。

それから次第に韓国ドラマの時代劇の魅力、わかりやすい復讐劇やラブストーリーにどっぷりはまってしまい、その中の一つがこの作品でした。

美しいタイトルと、胸躍らせるストーリー、茶目っ気たっぷりで賢い王子と本が大好きな絶世の美少女の初恋とその波乱万丈な恋の顛末、詩情たっぷりでファンタジックな雰囲気に他のドラマに無い魅力を感じ、「もしや原作があるのでは?」と探したら韓国でミリオンセラーになったと言うこの小説に出会いました。ノベライズではなく、しっかりした原作があった事が嬉しくて一気読みしました。

 

・初恋の思い出…。

中学からずっと女子校だったので、小学校の時にちょっと好きだった子がいるとか、保健係で親切にした男の子に好きだと言われたみたいな事ぐらいしか無いんです。

四年の時の男の先生は、大好きでしたが恋とは違う気がしますし。

最もときめいて、幼な心に「特別好き」と 思ったのはアニメの「サイボーグ009」の島村ジョー。

夢に出て来て助けて貰って、胸に抱かれてうっとりした内容を目覚めたら覚えていて、ドキドキして、そんな感情は初めてだったので自分でも驚いた覚えがあります。

「ゲゲゲの鬼太郎」も「サスケ」も好きだったのですが、夢に出て来て恋人としてドキドキって言うのは無かったですね〜私はかなり面食いだったのかも。(≧∇≦)

 

♬ チョン・ウングォル

韓国の女性の作家です。

他には、「成均館儒生たちの日々」とその続編の「奎章閣閣臣たちの日々」があります。

「成均館儒生たちの日々」は、韓国で若い女性を中心に累計100万部を超える大ベストセラーの話題作!!

女人禁制の最高学府“成均館(ソンギュンガン)”に男装して入学することになった主人公ユニ。
彼女は弟ユンシクになり代わり成均館に入ったはいいが、女性だとバレたらその罪は重いためドギマギしっぱなしの毎日はつづく。
小柄な美男子として評判になるユニを中心に、ユニへの気持ちに揺れる天才ソンジュンや粗暴だがユニには優しさを見せるジェシン、ユニを女性だと疑う華麗なる女性好きヨンハ……王朝時代のF4たちのトキメキの日々が今、始まる!!

・男装するお話では

「イケメンですね」「花ざかりの君たちへ」が有名ですよね。

「イケメンですね」は チャン・グンソクさんが出ていたドラマです。

日本でもリメイクされ、チャン・グンソクさんの役は玉森雄太(キスマイ)さんでした。

「花ざかりの君たちへ」は原作が日本のコミックです。ドラマでは男装する主人公芦屋みずきに 堀北真希さんが扮していました。

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