ビンボー病の治し方 しんのすけ

「お金が貯まらない理由は考えずに感情でお金を使うから」

働いてお金を稼ぐより、お金に働いてもらい資産を増やせ!
2億円近い借金を抱え、ビンボーのどん底からお金について必死に学び、経済的自由を手に入れた著者が教えるお金持ちになるための思考法が満載です。
このビンボー病の治し方はお金の入門書としておススメです。

所得家ではなく資産家になる

所得家…一生懸命働に働いて自分の賃金を上げ、お金を生まないものばかり買ってしまう人
資産家…お金を生んでくれる資産を持っている人

ビンボーは病気!?

・金持ち勘違い型…他人からどう見られるかにばかりお金を使っているナルシスト
・夢ばかり追う妄想型…毎週宝くじを買って1等が当たった時の妄想が広がる
・人の話を鵜呑みにする他人任せ型…株、仮想通貨など人のから勧められてよく考えず購入
・学びもせずに使う知識欠如型…電子マネー、クレジットカードでの買い物で請求が来るまでいくら使ったか把握していない
・お金を生まないものを買う負債購入型…住宅や車は個人で買うと資産ではなく負債になる

お金の常識を疑う

◆預けても増えない貯金
・定期預金の金利が0.01% → 100万円預けても利息は100円
・貯金は生活費の3~6か月分くらいで十分
◆保険は手数料ビジネス
・自分が死んだときに必要な金額を計算しているか?
・本当に必要な保険は掛け捨ての死亡保険だけ、医療保険は必要だと感じれば入る。
・おススメは県民共済

お金の本質を知る

◆資産と負債を理解する
・資産…毎月自分のポケットにお金を入れてくれる (例 不動産、株券、債権)
・負債…毎月自分のポケットからお金を奪っていくもの (例 家、車など) 
    ローンを払っていたら負債となる

◆ビンボー病から脱する3つの方法
・支出管理をしっかりする
・利益を上げる
・利率を上げる

◆お金の使い方
・消費…払った金額=価値
・投資…払った金額<価値
・浪費…払った金額>価値
 
浪費の原因はストレス
➡ お金を使うときに「何のために使うのか」を意識する

ビンボー病から抜け出す特効薬

◆自分の毎月の最低生活費を知る
 一か月最低いくらあれば生活できるのか?
 一か月に一度書き直していく
➡ フリーキャッシュフローとしていくら使えるのか把握する
  毎月行うことで1年後には生活が変わる

◆フリーキャッシュフローの作り方
・収入が増えても生活水準を上げない
・固定費を削る

◆ビンボー病から脱出するための5つの習慣
・給料が入ったら使う前に用途に応じて分配する
 最初に仕分けるとムダ使いが防げる
・買い物から帰ったら、レシートを「消費」「浪費」「投資」の箱に分けて入れる
 支出の目的をはっきりさせることでムダが自覚できる
・クレジットカードは使わない
 支出額が25%増になってしまう
・電子マネーは交通費以外に使わない
 いくら使ったかわからなくなる
・ポイントやマイルを貯めようとしない
 貯めることが目的となってしまい不要な買い物をする

投資の真実

◆投資でやってはいけない5つのこと
・よく学ばずに投資する
・短期間で結果を出そうとする
 投資は複利で増やすのが基本なので一定の期間が必要
・専門家の情報に惑わされる
 投資は自分の頭で考えて経験を積みながら上手くなっていくもの
・金額ばかり気にして価値を見ない
 株は価格にフォーカスせず企業の価値にフォーカスする
・何のために投資をしているか理解していない
 投資は生活を豊かにするための手段であり目的ではない

◆株式投資でお金を増やせる7つの条件
・四季報が読める
 四季報は上場企業の株式投資に必要な情報がまとめられている
 四季報を見て銘柄を絞り込む
・チャートを毎日見ない
・他人に思考を奪われない
 人からいわれてする株式投資は持続的なノウハウが蓄積されない
 銘柄の選び方、売買のタイミングなどは自分で考え経験を積まないと身につかない
・感情で取引しない
 株価が上げ下げするのは当たり前なので一喜一憂しない
・自分のルールを守る
 「買う」…毎月のフリーキャッシュフロー(余裕資金)の何%を株式投資に入れるか決める
      感情で買わずにルールの範囲でコツコツ買う
 「待つ」…複利で増やす投資なのでなので、すぐに増えた利益を使わない
 「売る」
・取引の記録をつける
 なぜ、その銘柄をその金額で、そのタイミングで買ったのか、もしくは売ったのかを記録する。
・何があっても続ける
 ある程度の利益が出るまで最低でも1~2年はかかる

まとめ

・自分の最低生活費を書き出しフリーキャッシュフローの金額を知る
・支出が「消費」「投資」「浪費」か目的をはっきりさせる
・収入が増えても生活水準を上げず、投資に回す
・株式投資をするなら四季報が読めるようになって自分で考える
 

【感想】
ビンボーが病気だという発想が面白い!!
ずっぷりと病気になっている自分を認識できました(笑)
・クレカ決済しまくり
・どんぶり勘定で気が付けば家計は火の車
・レシートは貰わない時もある
勿論家計簿はつけていません。

これまでお金の本は気になっていましたが
どの本を読んで(選んで)いいのかずっと迷っていました。
そのうえ自分がどんぶり勘定で家計をやりくりしているのはわかっているので
家計と向き合うのが怖くて見ない振りもしていました。

この本を読んで自分のお金の使い方に向き合うことができました。
ストレスの発散で買い物をする…まさに感情でお金を使っていました。
自分へのご褒美もし放題。
お金が残るはずがありません。

複数の収入を持つ
固定費を削る
最低生活費を知る
お金の入門書としてわかりやすい本です。

・ビンボー病から脱する3つの方法の「利率」を上げるとはどういうことなのか?
・株式投資でマイルールを設けるさいに「売り」に関しての解説が欲しい!!
お金の管理や株式投資に全くの初心者なので、この2点が気になりました。

おススメ度
★★★★

【目次】
はじめに
プロローグ ビンボーは病気だ
第1章 お金の常識を疑え
第2章 お金の本質を学べ
第3章 フリーキャッシュフローで自由なお金を手に入れろ
第4章 日本人の99%が知らない投資の事実
おわりに

あさ出版
216ページ
2019年9月25日第1刷発行
本体価格 1540円
電子書籍あり

著者 しんのすけ
株式会社ビンボー病クリニック 総院長 お金の専門学校 学長
28年間で30種以上の事業経験を持つ起業家であり投資家。
日収100万円の豪遊生活、パチプロ生活、1億7000万円の借金、社員の持ち逃げ、自己破産危機など、お金にまつわる自身の成功・失敗経験からお金の原理原則を学ぶ。
国内外で活躍するビジネスオーナーや投資家から学び、現在はロバート・キヨサキ氏の師匠でもある全米No.1ミリオネアメーカーのロバート・G・アレン氏に師事。
「100年後の子ども達の笑顔」を理念に、子ども達が憧れるかっこいい大人を増やすため「お金の専門学校」を創設し、大人たちへのお金の教育を行う。
現在、中高生に向けてのお金の学びの場を作る活動を準備中。

しんのすけ ブログ

しんのすけ インスタグラム

神様がくれたピンクの靴 佐藤和夫

「経営者が決断するときは、損か得かで決めてはいけません。正しいか、正しくないかを軸にして決めるのです」

著者の佐藤和夫さんは「人を大切にする経営学会」の常任理事をされています。
この会は、『人、とりわけ社員等の満足度や幸せこそ最大目標であり最大成果と考える「人を大切にする経営」を研究対象とし、その研究成果を広く社会に還元、啓蒙する活動を行うことを通じて、よりよい企業経営を行う企業が増加することを目的』としています。

この本は、一つの会社「徳武産業」の靴、とりわけ高齢者や障がい者を対象にしたケアシューズを製造して過程を紹介しています。

おススメ度 ★★★★★
仕事でリーダーになっている人
今から起業しようとしている人
ノンフィクションが好きな人におススメです。

靴のせいで歩けなくなってしまうお年寄り

徳武産業がケアシューズを作り始めたきっかけは1本の電話。
近くの特別養護老人ホームから「利用者の転倒が相次いで困っているんです。何とかお年寄りが転ばないですむ靴をつくってもらえないでしょうか?」
ちょうど大口の顧客から取引を縮小されて売上が減って困っていた平成5年のことでした。

連絡があった特別養護老人ホームに見学に行き、いろいろ試行錯誤をして試作品を作っても転倒は無くなりません。
施設に通ううちにいくつかの問題点が明らかになります。

★むくみやリウマチ、外反母趾により左右の足の大きさや形、長さまで異なっている人がたくさんいる。
★脳卒中などで身体にマヒがある人は、簡単に靴を履いたり脱いだりできない。
★足に合わない靴をかかとを踏んだり、詰め物を入れたりして無理に履いている。
➡ まだ歩ける人が靴のせいで歩けなくなってしまう

震災を無傷で生き残った奇跡の機械

元々、徳武産業はルームシューズを作る会社でした。
靴を作るために神戸から靴に詳しい助っ人を呼び寄せます。

・靴のサイズは1cmごとにする
・左右のサイズ違いや片方だけの販売をする

この2点は靴業界では異例の品でした。
助っ人の靴職人にも反対されますが、2年間500人のお年寄りにヒアリングや試作品を履いてもらった裏付けで説得し、ケアシューズ「あゆみ」を作りました。
大量生産のための機械が神戸から搬入されるのを待つだけとなります。

平成7年1月17日、阪神淡路大震災が起こりました。
高速道路が倒れ、神戸の街が燃えていました。
「あゆみ」の機械を特注した会社も神戸でした。
会社と連絡が取れず数日が経ったころ、機械メーカーから連絡が入ります。
機械は無事でした。
25年経った今も、使わなくなったこの機械の前に毎月欠かさず御神酒をまつって皆で感謝しています。

人はいくつになってもおしゃれをしたいしステキな靴を履きたい、自分の足で歩きたい


初めに電話をくれた老人ホームの夏祭りに行った時のこと。
一人のおばあさんが「あゆみ」の靴を履いているのを見かけます。
十河さんが靴の履き心地を聞くと
「死ぬまでに赤い靴を履いてみたいと思っていた。この靴があって本当に嬉しい。毎日歩くことが生きがいになっている。いつもこの靴を枕元に置いて寝ている」とのこと。
施設の人に聞くと本当に枕元に靴を置いて寝ていると知ります。

この時、徳武産業は「あゆみ」の売上が思った様に伸びず、創業依頼初めて赤字転落することがわかり、経営をを託した社員を呼びつけ叱責し、この社員達は辞めてしまいました。
夏祭りの出来事であらためてこの靴は売れると確信し販路拡大に向けて動き出します。

しかし、大量生産をするなかでクレームも発生し、全品回収で対応など、知名度が上がるにつれて問題点も次々と出てきました。
しかし、徳武産業は社員が一丸となって問題点を一つひとつ丁寧に対応して売上を伸ばしていきます。

赤字転落したときの反省を活かし、社員のやりがいを支える仕組みを作り、家族が入社したがる会社へと変貌していきます。

徳武産業 公式サイト

【感想】
「ニッチを狙う」
「情熱を持つ」
「貢献する」
ビジネス書によく書かれてある言葉ですが、そのどれもがあてはまるのがこの徳武産業です。

決して順風満帆な会社運営ではありませんが、社長の情熱と過去の反省を活かした経営で乗り切るところは、読んでいて池井戸潤の小説の様でした。
(嫌な銀行の幹部は出てきませんが…笑)

実は私が勤める特別養護老人ホームの利用者に「あゆみシューズ」を履いている方がいます。
この文章を書くために徳武産業さんのホームページを見ると、全く同じシューズの写真が載っていたのです。
この本が、徳武産業さんがより身近に感じました。

【目次】
プロローグ
第1章 「とんでもない考え」から生まれたこと
第2章 この靴を枕元に置いて寝ています
第3章 だからみんなキラキラできる
第4章 もっと「ありがとう」をいただきたい
第5章 誰もが幸せな会社をつくるために
発刊に寄せて

あさ出版
208ページ
2019年1月26日第1刷発行
本体価格 1400円
電子書籍あり著者 佐藤和夫
1952年北海道生まれ。
慶應義塾大学文学部卒業後、出版社勤務。
経営雑誌編集長、社団法人事務局長などを経て出版社設立。
2000社を超える企業取材を通して、人間としての経営者と企業経営のあり方を洞察してきた。
現在「人を大切にする経営学会」常務理事。
一般社団法人「豊島いい会社づくり推進会」会長。
「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞 審査委員。
株式会社あさ出版代表取締役。

注文をまちがえる料理店 小国士朗

「認知症である前に、人なんだよな」

「注文をまちがえる料理店」は期間限定のお店です。
ここで注文を取り料理を運ぶのは、認知症がある方達です。
なので、注文を間違えたり忘れたり、お水を2つ持ってきたりします。
でもお客さんは誰一人怒りません。
それどころか、間違えずに持ってくると残念がったりするのです。
そんなお店ができるまで、そしてそこであった一人ひとりのものがたりが語られている1冊です。

おススメ度
★★★★★
ノンフィクションやドキュメンタリーが好きな人
モノづくりに興味がある人
高齢者の介護に興味がある人
特におススメです。

認知症になっても最期まで自分らしく生きていく姿を支える

著者の小国氏はテレビ局のディレクターです。
2012年ある認知症のグループホームを取材していました。
ここに入居している認知症の方々は、買い物から料理・掃除・洗濯も自分でできることはできる範囲でやっています。

ある日の午後、お昼ご飯の献立はハンバーグ。
でも食卓に並んでいるのはなんと餃子。
小国氏は「あれ?今日はハンバーグでしたよね?」という言葉を飲み込みました。
食べた餃子は美味しかった。
そのときに「注文をまちがえる料理店」というワードが浮かんだのです。

仲間になってもらいたい人の「三つの条件」

「注文をまちがえる料理店」のプロジェクトを進めるにあたって小国氏は仲間を集めます。
認知症の方が働くレストラン。
ともすれば、認知症の人を見世物にする…そんな意見だってでてきます。

今回、小国氏は仕事ではなくてプライベートのプロジェクトとして進めていくことにしました。
仲間を集めるにあたっては三つの条件をまとめました。
① 100%おもしろがってくれる人
  「不謹慎だけど面白そう」と「ニヤリ」と笑ってくれる人
② 僕にできないことができる人
  ミッションを一人で背負わない
  自分が不得意なことを書き出していく
③ 自分の利益を捨てられる人
  「最後は目的のためにその利益を捨てられるよ、こんちきしょう」という粋な人

大事にしようと決めた「二つのルール」

メンバーが集まり、実行委員会形式で中身を具体的に考えていくことになり、ルールを決めました。
◆料理店としてクオリティにこだわる(オシャレであること、料理がおいしいこと)
 ・どうやったらみんなが「行ってみたい」と思うお店になるのか
 ・どうやったらお客様が心からワクワクできる空間を作れるのか
 ・料理の料金は均一にする
 ・お客様の期待を超える料理を提供する

◆間違えることが目的ではない。だからわざと間違えるような仕掛けはやらない
 ・お客様の中には間違えることを期待する人もいる
 ・エンターテイメントとしての料理店
 ・喧々諤々の議論をかわし「やっばり認知症の方が間違えるような設計をするのは本町転倒」と意見が一致
 ・認知症の家族の方に意見を聞く
  「間違えちゃうかもしれないけど、許してねっていうコンセプトはとてもいいと思う。でも妻にとって、間違えるということは、とてもつらいことなんですよね」
 ➡ 間違えないように最善の対応を取りながらそれでも間違えちゃったら許してね(てへぺろ)という設計にしようとメンバーで一致

間違えることを受け入れて、間違えることを一緒に楽しむ

実際に「注文をまちがえる料理店」で働いた認知症の当事者の様子から
◆元美容師のヨシ子さん
 ・接客業の経験があるので言葉遣いも丁寧でとても慣れた様子。
 ・料理を持って行くテーブルを間違えることもありました。
 ・ヨシ子さんにとって重要なのは「仕事ができる」という事実
 ・後日、ヨシ子さんはいつもは行かない近所のコンビニに行き、働いた謝礼金の封筒からお金を出してお買い物。
 → 自分で稼いだお金で、なんでも好きに買える。それができることがヨシ子さんにとって大事なことだったのではないでしょうか。
◆飲食店で働いていたテツさん
 ・オーダーを間違えないか心配している仲間に「これを渡してお客様に書いてもらおう」と素晴らしい解決策を出しました
 ・飲み物を出すタイミングをお客様の食事の様子を見ながらはかっているテツさん
 ・初日の帰りに「私一人だったら何も役に立てなかったね。仲間がいっぱいいてくれたからできたのよ」
 ・「みんながいたからがんばれた」「仲間ってほんとに大切よね」と繰り返してスタッフに話すテツさん
 → いつも明るくて、冗談もよくいうテツさんですが、深い話を聞かせてくれたてのも、教え諭すように話す様子を見たのもはじめてでした。

♥ 開店の前の朝、みんなで確認しあったこと
「働く人も、お客様も、僕たち裏方も、『やってよかったね』と笑って帰れるようなレストランにしよう」

注文をまちがえる料理店 公式ホームページ

【感想】
読んでいて「こんなレストランいいな」から「こんな地域がいいな」「こんな日本がいいな」と思いました。
「間違えること」が✖(ペケ)の風潮が強い日本。
レストランで注文と違うものが出てきたらクレームものですよね。
でもここは違う。
「間違っても大丈夫な空気がありました」…当日のアンケートの言葉です。
誰だって間違えたくて間違う訳じゃない。
心のゆとりが必要です。

これまで「認知症」というと「ご飯を食べたことを忘れる」など大変だなぁというイメージでした。
この本を読んで周りの支えがあれば認知症でも普通の暮らしができる。
そして「人の役に立っている(=仕事がある)」ことが生きていく上でどれだけ重要なことなのかを、あらためて感じました。
それは認知症の方だけでなく、全ての人にとってです。

【目次】
Prologue 「注文をまちがえる料理店」ができるまで
第Ⅰ部  「注文をまちがえる料理店」で本当にあったものがたり
第Ⅱ部  「注文をまちがえる料理店」のつくりかた
Epilogue 「注文をまちがえる料理店」のこれから

あさ出版
239ページ
2017年11月9日第1刷発行
本体価格 1400円
電子書籍あり著者 小国士朗
2003年テレビ局入局。
情報系のドキュメンタリー番組を中心に制作。2013年に9か月間、社外研修制度を利用し大手広告代理店で勤務。
その後、番組のプロモーションやブランディング、デジタル施策を企画立案する部署で、ディレクターなのに番組を作らない“一人広告代理店”的な働き方を始める。
スマホアプリやSNS向けのサービスの企画開発の他、個人的プロジェクトとして、認知症の人がホールスタッフをつとめる「注文をまちがえる料理店」などをてがける。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

余命3年 社長の夢 小澤輝真

「元受刑者にせよ、中卒者にせよ、障害者にせよ、仕事があるということは、とても重要なのだ。そして、どのような人でも、必ず能力を発揮できる仕事はある」

著者の小澤輝真氏は父親の会社、北洋建設株式会社の代表取締役社長である。
父親から譲り受けたのは会社だけではなく、「脊髄小脳変性症」という病もだった。
この病気は親が原因となっている遺伝子を持つと子供には半分の確率でその遺伝子の変化が伝わる。
小澤氏の父親もこの病気で亡くなっている。

小脳などの神経細胞が少しずつ萎縮していく進行性の病気で、言語や運動の機能に障害が起こる。
小澤氏は表紙にもあるように車いすを利用している。
医者から「余命はおよそ10年でしょう」と宣告されてから7年経った。
なので、「余命3年」なのである。

小澤氏の会社は父親の代から、元受刑者を受け入れている。
仕事だけではなく、居場所づくりである。

人は仕事さえあれば再犯しない

元受刑者は出所しても仕事が直ぐには見つからず
元受刑者だという事がわかって首になるケースもある。
住む場所がなく、出所時にまとまったお金も無く、結局は三度の食事と雨風をしのげる場所を求めて、あえて微罪を犯して刑務所に戻るケースも多い。

会社では過去をオープンにする。
先輩から過去を話し、アドバイスもし安心感が生まれる。
初めからオープンにすることで隠し事は無くなり嘘もつかなくてよくなる。

北洋建設だけが元受刑者の働きやすい場所では根本的な解決にはならない。
小澤氏は少しでも元受刑者が仕事につけることができるように国へも働きかけている。
再犯で刑務所に戻れば、その費用は税金で賄われている。
元受刑者達が自立できることが、節税にもなるのである。

人生で一番大事なものは自分

一番大切なものはと聞かれて小澤氏は
「家族や友達を大切に思うのも、お金を使うのも自分です。
だから自分を大切にしてください。
将来、いやなことがあっても自分を守ってください」
と答えている。
全ての人へのメッセージだ。

「脊髄小脳変性症になったからこそできたこと、実現したことがたくさんある」
どこまでも前向きな小澤氏の人生と未来がここに記されている。


【感想】
病気を発症し余命が宣告された後に小澤氏が残りの命をどう使いたいか考えた。
でてきたのは「元受刑者らの就労支援をより進めてていこうと思った」
この一文に痺れた。

これまで自分がやりたくてできなかった事をする…のではなく
家族と残された時間を密に過ごす…ではないのだ。

私が余命を宣告されたならどうするだろう??
自分や家族、友人以外の誰かのために生きるという選択肢は今の所無い。
社長であれば、社長職を譲り家族や友人たちと過ごし
自分の為に残された時間を使う。

小澤氏に残された時間は後3年。
私が小澤氏に出来ることはないだろうか…と考えた。
まずは、この本を買い、レビューを書き、拡散しよう。

【目次】
はじめに
第1章 余命宣告
第2章 経営者になる
第3章 仕事と再犯
第4章 霞が関
第5章 大切なもの

あさ出版
200ページ
2019年7月12日第1刷発行
本体価格 1400円
電子書籍あり

著者 小澤輝真
北洋建設株式会社代表取締役社長
1974年、北海道札幌市生まれ。
1991年、創業者である父の死に伴い、17歳で北洋建設入社。
2012年、父と同じく進行性の難病である「脊髄小脳変性症」を発症し、余命10年と告げられる。
2013年より現職。北洋建設は、創業以来500人以上の元受刑者を雇用。
「人は仕事があれば再犯をしない」という信念のもと、余命宣告以降、より積極的に受け入れを進めると同時に、大学院へ進学し「犯罪者雇用学」を専攻。
企業が元受刑者を雇用しやすい環境づくりを訴えている。
2009年、放送大学教養学部卒業。
2012年、日本大学経済学部卒業。2015年、放送大学大学院修士課程修了。
東久邇宮文化褒賞、法務大臣感謝状など受賞・表彰多数。

死ぬくらいなら会社辞めればができない理由  汐街コナ/ゆうきゆう

「まだ大丈夫だと思ってた」

この本は著者自身が残業続きで過労のため、危うく自殺をしかけてしまった経験から書かれてあります。

「できない」と「頑張っていない」はイコールじゃない

・冷静に「できない」原因を特定し、解決策を練る
・人に相談する
・「がんばること」を目的としない
→「できるようになること」が大切
★月平均80時間以上残業をしてまでがんばることはやめる

普段どおりのことができない時点で十分におかしい

・ある日突然、起きられない動けなくなる
・悲しくないのに勝手に涙がでてくる
・食欲不振、不眠はうつの初期症状
・自分が今ストレスを受けていると自覚することが大切
・身体が丈夫な人ほど自覚しづらい
→会社を休んで自分の心と身体をメンテナンスしよう
★何があっても大丈夫な人は存在しない

逃げるが勝ち

・自分を犠牲にするのはほどほどにする
・「まだマシじゃん、私なんて…」の不幸競争には参加しない
・考えても解決しないことは考えなくていい
・足が骨折したら病院に行き治療を受けて休む、心も折れたら治療受けて治す。
★日常生活で支障がでるようなら心療内科やメンタルクリニックを受診する
 ・眠れない状態が1週間以上続く
 ・好きな料理を目の前にしても食欲がない
 ・会社に行く日の朝が憂鬱、吐き気のような症状がでる
 ・好きなことや趣味が楽しく思えない
 ・死について考えることが増えてきた
 → 以上の5点のうち3つ以上当てはまるなら受診する

自分の命と人生を優先に考える


・家族を養わないと…
・会社や顧客に迷惑がかかる
・親に心配をかけられない
・すぐに辞めたと家族に言えない
・できない奴だと思われたくない
→ 他人を中心に考えない
  会社はあなたの身体のことを考えてくれない
  自分の身体は自分で守る
・俺がやらねば誰「か」やる
★過度のストレスを受けると、逃げ出すという選択肢が見えなくなる
★「休む」「辞める」の選択肢が見えているうちに行動してみる

辞めたら辞めたでなんとかなる

・まずは自分をいたわる
・転職はできる
・「立つ鳥跡をにごしてもいい」と開き直る
★世界で一番あなたのことを理解しているのは、あなた自身

【感想】
この本を読むまで「死ぬくらいなら会社を辞めればいいのに」と思っていた一人です。
なぜ「辞める」という決断ができないのか…。
その判断ができないところまで追いつめられていることが、イラストでわかりやすく書いてありました。

当事者の実体験と精神科医の先生とのコラボなので、心療内科へのかかり方やどのタイミングで通院すればよいのかなども、各章の後にコラムとして掲載されていまする

私も以前職場でパワハラにあって、うつの診断がされ仕事を休みました。
パワハラ以外にもサービス残業もあり、休みの日も研修などでゆっくりすることが少ない職場でした。
一番忙しいときに休み、当時管理職だったので、復帰してからも他の社員と信頼関係を取り戻すに時間がかかりました。
一年後には配置転換をしてもらい心機一転で臨むことができました。
結局はその2年後にはその会社を辞めて、今は自分のライフスタイルに合った職場に再就職しました。

自殺までは考えませんでしたが、朝仕事に行くことが出来なくなったその日に心療内科に通院して休職の診断が出たときはホッとしたのを覚えています。

今、残業ばかりで自分の時間が持ててない人、そんな人が家族や友人に居る人
ぜひこの本を読んでください。



【目次】
プロローグ 昔、その気もないのにうっかり自殺しかけました。
第1章 なんで死ぬまでがんばりすぎちゃうの?
第2章 心のSOSに気がついて
第3章 がんばらない勇気
第4章 自分の人生を生きるために
第5章 世界は本当に広いんです
最終章  自分を犠牲にしてがんばりすぎちゃう人へ

あさ出版
160ページ
2017年4月10日第1刷発行
本体価格 1200円
電子書籍あり

著者 汐街コナ
広告制作会社のグラフィックデザイナーを経て漫画・イラストの活動を開始。
装丁画・挿絵・ゲームキャラクターイラスト等をてがけている。
デザイナー時代に過労自殺しかけた経験を描いた漫画が話題になり書籍化。


汐街コナ公式サイト

https://shiokonako.wixsite.com/illust-home

監修 ゆうきゆう
精神科医。
ゆうメンタルクリニック総院長。
医師業のかたわら、心理学系サイトの運営、マンガ原作、書籍執筆なども手がける著書
「5秒で好かれる心理術」
「ゆうきゆうのこころのサプリ」
「2秒で本音がわかる心理術」ほか多数

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。