「のび太」という生き方 横山奉行

具体的に描ける夢は叶う

「ドラえもん」に出てくるのび太は
・勉強はクラスの最下位
・スポーツは苦手
・担任の先生やママに怒られる
・ジャイアンやスネ夫にいじめられる
と、なにもかも上手くいっていない子「ダメのび太」

しかしながら
・誰にでも優しい
・動物や植物を心から愛する気持ち
・感情が豊か

そして長編作品では
・友達に信頼され
・ときには集団のリーダーシップを取り
・ジャイアンやスネ夫も遊ぶときは声をかけ
・担任の先生やママも怒っても決して見離すことはない
・困ったことがあると必ず誰かが助けてくれる

そして、念願か叶いマドンナのしずかちゃんと結婚

➡ 夢を叶える「のび太メソッド」を紹介します

ドラえもんの秘密の道具の意味

・最初はあらゆる問題を解決するが最終段階では、道具を使用しても根本的な解決には繋がらない結果に終わる
➡ ひみつ道具に頼らないで、自力で問題の解決に対処することがベスト
  自分の良いところを伸ばし、ちょっと足りないところを後押しする触媒のような存在

道具を使うことでドラえもんに非難されることで、のび太は必ず自分で試行錯誤しながら問題に取り組んでいる

夢を叶えるために必要なこと

◆のび太の夢は具体的
 ・テストで良い点を取りたい
 ・泳げるようになりたい
 ・〇〇へ行きたい
➡ 具体的な夢は叶う
◆計画を立てて準備する
 ・日頃からすきま時間を見つけて実現したいことを口の中で唱える
 ・「ぼくだって…」と小さな夢次々と描き、実践し続ける 
➡ 「人にできて自分にできないことは無い」という気持ちで課題に取り組む
◆「負けん気」という情熱を持つ
 ・負けん気はプラスのベクトル
 ・夢の萌芽を育てるための大切なエネルギー源

のび太メソッド

◆心配なことは考えない
 ・今、やっている事に全力をつくす
 ・先は考えない
◆カッコイイ自分を想像する
 ・自分の特技を縦横に駆使して、夢のなかで活躍する自分をイメージする
 ・現実離れした夢でもOK
◆現実では恰好をつけない
 ・周りに自分の長所や短所を正直に伝える
 ・自分らしさをさらけ出す
 ➡ 適切なサポートを受けることができる
◆やりたいことは絶対やる
 ・周りの人たちを十分に納得させることのできるような目標を提示する
 ・私利私欲のためにやらない
 ➡ 本当にやるべき目標のためには、良い仲間が集まり結果的に良い成果が得られる
◆自分の夢でまわりを感動させる
 ・常にみんなの幸せを願う
 ・感動させる夢だけで終わらせず行動する
 ・「自分の力でやってみよう」と決意し行動する
 ・「失敗してもいい」と思いきる
 ➡ 自分の夢のリーダーは自分

まとめ

1.周りを感動させる具体的な夢を持つ
2.夢だけで終わらせずに行動する
3.カッコイイ自分を想像し、現実には自分らしさをさらけだす
4.失敗したら再チャレンジ

小さな夢であってもこの4つを信じてやっていくと、ドラえもんやジャイアン、スネ夫、しずかちゃんの様に夢に向かってサポートしてくれる仲間ができます。

【感想】
実は私はのび太が大嫌いでした。
困ったらすぐにドラえもんに泣きつき道具を出してもらって物事を解決する。
道具を正しく使わずに調子に乗って使い過ぎてのび太が困ることになる。
そんなのび太を見て「自分で解決せずに道具に頼るからこんなことになるんだ」と斜に構えていました。

そんな私も自分の子どもを育てるなかで、少しずつのび太が受けいられる様になってきたのです。
今回、この本を読んで実はのび太は
・夢はあきらめない
・感情が豊か
・心優しい
・長所も短所も周りに隠さず自分らしさをさらけだしている
・困っている人は放っておけない
・他人の素晴らしい面を素直に認める
よくよく考えてみると、とても子どもらしい子どもだったんですね。

私がのび太が嫌いだったのは実はのび太にはドラえもんの様に困った時にはいつも助けてくれるロボットが居て羨ましい…。
のび太に嫉妬してたんですね(笑)

本には具体的にドラえもんのストーリーの紹介もあり、解説しています。
じっくり読むと漫画のドラえもんが読みたくなってきますよ。


【目次】
はじめに
序章   ドラえもんがいなかったら
第1章 ドラえもん社会は現代の縮図
第2章 失敗して、夢は叶う
第3章 夢の叶え方 まずは、心
第4章 夢の叶え方 のび太メソッド
第5章 叶う夢には、法則がある
第6章 「のび太なり」の努力で十分
第7章 ドラえもんは、あなたにもいる
終章 「ドラえもん」からのメッセージ
あとがき

アスコム
176ページ
2004年12月10日第1刷発行
本体価格 1200円
電子書籍あり

著者 横山奉行
1942年岐阜県生まれ。
1976年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。
フルブライト交換留学生(ペンシルバニア州立大学)。
富山大学人間発達科学部名誉教授。
生涯スポーツ専攻。教育学博士。
ドラえもんアナリスト。
登場人物が夢や悩みにどのように対応し、解決したかを考え、人生を豊かにする方法を模索する「ドラえもん学」を研究。
1999年、富山大学にて単位認定のない自由参加型ゼミ「ドラえもんの世界」を開講。
ドラえもんの誕生日である同年9月3日には、ホームページ「ドラえもん学コロキアム」を開設し、「ドラえもん学」を宣言。
2004年、「ドラえもん文庫」を開設

著書
『野比家の謎 「ドラえもん学」研究序説』
『ドラえもん学』
『ドラえもんのことば』など

横山奉行 オフィシャルブログ

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死ぬくらいなら会社辞めればができない理由  汐街コナ/ゆうきゆう

「まだ大丈夫だと思ってた」

この本は著者自身が残業続きで過労のため、危うく自殺をしかけてしまった経験から書かれてあります。

「できない」と「頑張っていない」はイコールじゃない

・冷静に「できない」原因を特定し、解決策を練る
・人に相談する
・「がんばること」を目的としない
→「できるようになること」が大切
★月平均80時間以上残業をしてまでがんばることはやめる

普段どおりのことができない時点で十分におかしい

・ある日突然、起きられない動けなくなる
・悲しくないのに勝手に涙がでてくる
・食欲不振、不眠はうつの初期症状
・自分が今ストレスを受けていると自覚することが大切
・身体が丈夫な人ほど自覚しづらい
→会社を休んで自分の心と身体をメンテナンスしよう
★何があっても大丈夫な人は存在しない

逃げるが勝ち

・自分を犠牲にするのはほどほどにする
・「まだマシじゃん、私なんて…」の不幸競争には参加しない
・考えても解決しないことは考えなくていい
・足が骨折したら病院に行き治療を受けて休む、心も折れたら治療受けて治す。
★日常生活で支障がでるようなら心療内科やメンタルクリニックを受診する
 ・眠れない状態が1週間以上続く
 ・好きな料理を目の前にしても食欲がない
 ・会社に行く日の朝が憂鬱、吐き気のような症状がでる
 ・好きなことや趣味が楽しく思えない
 ・死について考えることが増えてきた
 → 以上の5点のうち3つ以上当てはまるなら受診する

自分の命と人生を優先に考える


・家族を養わないと…
・会社や顧客に迷惑がかかる
・親に心配をかけられない
・すぐに辞めたと家族に言えない
・できない奴だと思われたくない
→ 他人を中心に考えない
  会社はあなたの身体のことを考えてくれない
  自分の身体は自分で守る
・俺がやらねば誰「か」やる
★過度のストレスを受けると、逃げ出すという選択肢が見えなくなる
★「休む」「辞める」の選択肢が見えているうちに行動してみる

辞めたら辞めたでなんとかなる

・まずは自分をいたわる
・転職はできる
・「立つ鳥跡をにごしてもいい」と開き直る
★世界で一番あなたのことを理解しているのは、あなた自身

【感想】
この本を読むまで「死ぬくらいなら会社を辞めればいいのに」と思っていた一人です。
なぜ「辞める」という決断ができないのか…。
その判断ができないところまで追いつめられていることが、イラストでわかりやすく書いてありました。

当事者の実体験と精神科医の先生とのコラボなので、心療内科へのかかり方やどのタイミングで通院すればよいのかなども、各章の後にコラムとして掲載されていまする

私も以前職場でパワハラにあって、うつの診断がされ仕事を休みました。
パワハラ以外にもサービス残業もあり、休みの日も研修などでゆっくりすることが少ない職場でした。
一番忙しいときに休み、当時管理職だったので、復帰してからも他の社員と信頼関係を取り戻すに時間がかかりました。
一年後には配置転換をしてもらい心機一転で臨むことができました。
結局はその2年後にはその会社を辞めて、今は自分のライフスタイルに合った職場に再就職しました。

自殺までは考えませんでしたが、朝仕事に行くことが出来なくなったその日に心療内科に通院して休職の診断が出たときはホッとしたのを覚えています。

今、残業ばかりで自分の時間が持ててない人、そんな人が家族や友人に居る人
ぜひこの本を読んでください。



【目次】
プロローグ 昔、その気もないのにうっかり自殺しかけました。
第1章 なんで死ぬまでがんばりすぎちゃうの?
第2章 心のSOSに気がついて
第3章 がんばらない勇気
第4章 自分の人生を生きるために
第5章 世界は本当に広いんです
最終章  自分を犠牲にしてがんばりすぎちゃう人へ

あさ出版
160ページ
2017年4月10日第1刷発行
本体価格 1200円
電子書籍あり

著者 汐街コナ
広告制作会社のグラフィックデザイナーを経て漫画・イラストの活動を開始。
装丁画・挿絵・ゲームキャラクターイラスト等をてがけている。
デザイナー時代に過労自殺しかけた経験を描いた漫画が話題になり書籍化。


汐街コナ公式サイト

https://shiokonako.wixsite.com/illust-home

監修 ゆうきゆう
精神科医。
ゆうメンタルクリニック総院長。
医師業のかたわら、心理学系サイトの運営、マンガ原作、書籍執筆なども手がける著書
「5秒で好かれる心理術」
「ゆうきゆうのこころのサプリ」
「2秒で本音がわかる心理術」ほか多数

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ユニクロ潜入一年 横田増生

「勤務時間中にボーっとしていようものなら時給泥棒のように見られるのがユニクロという職場である」

著者の横田氏はこの本の前に「ユニクロ帝国光と影」を出版している。
ユニクロは出版社の文藝春秋を相手に名誉棄損で訴える。
裁判ではユニクロ側が敗訴となったが、2011年以降決算報告に横田氏は参加できなかった。
社長の柳井氏が直々に決算会見への参加のお断りとの伝言を部下に伝えていた。

柳井氏は雑誌プレジデントで「会社見学をしてもらって、あるいは社員やアルバイトとしてうちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたいですね」と語っている。
この文章を読んで横田氏は「この言葉は、私への招待状なのか」潜入取材をしてみろと言う柳井氏からのお誘いだと思い、実際に潜入取材をするキッカケの一つとなる。

横田氏は本名では門前払いになるので、名前を変えることにする。
一度奥様と離婚をし、奥様と再婚する際に奥様の性を名のることで名前を変え、履歴書は弁護士に見てもらい、裁判になることも予測して万全を期して臨む。

横田氏は2015年10月~2016年12月までの間に、イオンモール幕張新都心店、ららぽーと豊洲店、ビックロ新宿東口店でアルバイトとして勤務。
中国とカンボジアにあるユニクロの工場にも現地取材を行っている。

人件費は1円でも安く

即日採用、翌日出勤となり現場へ赴く。
アルバイトは日本人だけでなく外国人労働者も居る。
特にビックロ新宿東口店ではその比率が高い。
外国人労働者が増える理由はアルバイト代が安いからである。
時給1000円、東京の新宿でこの金額である。
人件費は1円でも安い方がいいというのがユニクロの考え方なのだ。

大学生も多く、感謝祭など繁忙期は人手が足りなくて連勤になり大学の授業に出られないといったケースも複数ある。
体調を崩して辞めていくケースも書かれてある。

閉店後は空になった棚に商品を陳列していく。
売り場が広い店舗だと品出しの量も多い。
夜には派遣社員が来て品出しを行う。
派遣社員の時給は午後10時~午前5時までが1500円。
本来なら派遣社員は使いたくないのだろうが、棚に商品が無い状態は作れない…背に腹は代えられないのでやむなしなのであろうとと推測している。

社長こそが潜入取材を !!

最後に横田氏は柳井社長に提案をしている。
社長こそが潜入取材をするべきだと。
NHK BSプレミアムで放送されていた「覆面リサーチ ボス潜入」という番組を紹介している。(本番組は終了しているが動画で見ることができる)
企業のトップが名前を変えて変装をし現場に入り、実態を知ることが必要であると。
柳井氏は店舗に足を運んではいるがそれは「社長」としてである。
あらかじめ社長が来るとわかっていれば体裁を整えて当たり前。
普段の様子をみることはできない。

【感想】
ユニクロでアルバイトをしようと思っている人は一読をおススメします。
業務内容が細かく書いてあるので予備知識として読んでおくと、現場に出たときに予測がつきます。
それぐらい細かく内容が書いてあります。

読んでいて感じたのは柳井社長は勉強家でいろいろなことを吸収し、柔軟な発想もできる人なのではないか…。
そして自分の周りにはイエスマンしか置いていないのではないかということです。
だからこそ、いろいろな事を思いつきすぐに実行し激を飛ばす。
しかしそれは前回言った事と180度違うこともあります。
それがそのまま社長言葉として「部長会議ニュース」として各店まで配布される。
現場に居るものはたまったものではありません。

本書にもありましたが「トップダウンであってボトムアップはない」
一代で築き上げたトップにありがちです。
私が過去に勤めた会社にもよく似たような社長がいました。
ユニクロと違い規模の小さな会社なので大きな混乱はありませんでしたが、それでも社長の思いつきは「今回のはいつまで続くのか」と社員の間で噂になっていました。

この潜入取材から約3年経っていますが、その後ユニクロは従業員にとって少しでも働きやすくなったのか…気になるところです。

インターネットで著者の横田氏と元ユニクロ社員との対談を見つけました。


元社員が実名で語る「ぼくがユニクロを辞めた理由」

【目次】
はじめに
序章  突きつけられた解雇通知
第一章 柳井正社長からの”招待状” 
第二章 潜入取材の始まり
第三章 現場からの悲鳴
第四章 会社は誰のものか
第五章 ユニクロ下請け工場に潜入した香港NGO
第六章 カンボジア”ブラック告発”現地取材
第七章 ビックロブルース
終章  柳井正社長への”潜入の勧め”

文藝春秋
302ページ
2017年10月25日第1刷発行
本体価格 1500円
電子書籍あり

著者 横田増生
1965年、福岡県生まれ。
アイオワ大学ジャーナリズムスクールで修士号。
1993年に帰国後、物流業界紙『輸送経済』の記者、編集長を務め、1999年フリーランスに。著書
『ユニクロ帝国の光と影』
『アマゾン・ドット・コムの光と影』
『評伝 ナンシー関―心に一人のナンシーを』
『仁義なき宅配 ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』など

終点のあの子 柚木麻子

「空気を読め。皆に合わせろ。私たちの気持ちを逆撫でするな」

 この本との出会いは「一箱古本市」です。
出店しているブースをまわり、店主さんと話をして本を選んでいました。
この本の著者、柚木麻子さんの「ランチのアッコちゃん」シリーズが好きなので、購入しました。

【あらすじ】
 舞台はプロテスタント系のお嬢様学校。
中学からエスカレーター式に高校に進学した希代子は、高校から入学してきた朱里と友達になる。
有名なカメラマンの娘である朱里はどのグループにも所属せず、お昼ご飯は屋上で一人。
学校に来ず江の島で過ごす日もある自由人。
希代子はそんな朱里に憧れる。
ある日、通学の電車の中で朱里に学校をさぼって江の島に行こうと誘われる希代子。
江の島行きの急行に乗ったものの、学校をさぼることで所属しているグループからどう思われるか、母からなんて言われるか…。
迷った挙句、希代子は次の駅で降りて学校へ行くことを選ぶ。
そんな希代子に朱里は「意気地なし」と罵る。

自由な朱里に憧れはするけれど、平穏な今を壊したくない。
夏休みに入り朱里から家に遊びに来ないかと電話があった。
朱里の部屋に行くと、以前朱里が小説を書いていたノートがあった。
続きが読みたくてノートを手に取った希代子は途中から日記になっていることに気づく。
読み進めていくと自分を含めてクラスメートの悪口が書いてあった。
希代子は、そのノートを持ち帰り朱里を懲らしめたいという思いにかられた。
二学期になり文化祭が済んだ後、希代子は実行に移した…。

【感想】
 女子はどのグループに属するかが大事。
グループ以外の子と仲良くなるのは学校以外、そしてそれはグループの子に知られたくはない。
あらすじに書いたのは、4つあるうちの一番最初にある話。
連作短編集で、希代子の話。
希代子の親友だった森ちゃんが夏休みに内緒でアルバイトをする話。
3つめは華やかなグループの恭子がクラスで一番地味なグループの早智子と図書館で仲良くなる。
最後は大学4回生になった朱里の話。

大人になりたい、自由になりたい、背伸びをしてみたい、一人になりたくない。
そんな女の子の気持ちが伝わってきます。
やりたい事や憧れる事、素直な自分…でも基準になるには教室の中での自分。
その立ち位置は変えたくない。

なんだかモヤモヤしながら読み終えました。
「女子って面倒くさいな」

我が身を振り返ると中学、高校とグループの中で所属した記憶が薄いのです。
社会人になってからは特に…。
昔も今も、女の友達は少なく女性同士でつるんでどこかに行くことはほぼありません。
グループのメンバーに気を使っていろいろ思い悩むよりは一人で居ることの方が私にとっては楽。
考えれば常に自分にとって楽な方向にばかり進んでいたかもしれません。

なので読み終えた感想は「女子って面倒くさい」
でも話に出てくる女の子たちには心の中で「頑張れ」とエールを送っていました。
それは小説の中の女子高生に自分の子を重ねているのかもしれません。
女子の思考を知る1冊となりました。

【目次】
フォーゲットミー、ノットブルー
甘夏
ふたりでいるのに無言で読書
オイスターベイビー

文春文庫
247ページ
2012年4月10日第1刷発行
本体価格 533円
電子書籍あり

著者 柚木麻子
1981年東京都生まれ
立教大学文学部卒業
2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」で
第88回オール読物新人賞を受賞。
受賞作を含む連作短編集「終点のあの子」でデビュー


著書
「あまからカルテット」
「嘆きの美女」
「その手をにぎりたい」
「ランチのアッコちゃん」など多数

柚木麻子お知らせ ツイッター

きのう何食べた? 15巻 よしながふみ

「このまま火曜日以外は二人別々の食卓か…ちょっとつまんねぇなぁ…」by 筧

コミック「きのう何食べた?」は私が唯一揃えているコミックです。
「モーニング」に連載されてコミックになるのは1年に1冊。
気づけば15巻です。
実は14巻が出ていたのですが、買えてなくて今回14,15巻と購入しました。

おおまかなあらすじ】
矢吹賢二(以後ケンジ)と筧史朗(以後筧)はパートナー。
ケンジは美容室に勤めおねえ言葉で話し自分がゲイであることを隠さず生きている。
筧は法律事務所に勤める弁護士、自分がゲイであることは隠して周りには彼女と一緒に住んでいることにしている。
最初は家の近所を一緒に買い物に行くのを嫌がっていた筧だが、年齢とともに丸くなってきて今では買い物もオシャレなカフェでお茶するのもケンジと一緒。
筧が料理担当で食費を月額2万5千円内にするために、食材も安いものを買い時間をかけて手作り。
そのつくり方が丁寧に描かれている。
そう、このコミックはレシピ本でもある。

前巻ではケンジの勤める美容室の店長ヒロ(男性)が離婚されショックでベトナムへ。
ヒロはベトナムで美容室の2号店を作ることを決め、ケンジに店長を託す。
一方筧は法律事務所で代表の弁護士の仕事が少しずつ回ってきて順調である。

今回15巻では…
ケンジは店長となり毎日が残業で帰りも夜の10時を回り定休日には美容室に来れないお客様のために訪問カットに行き、筧と食事ができない日々が続いている。
筧は両親が家を売って民間のケア付き老人ホームに入ることを告白し筧に詫びる。
資産を残してやれないと詫びる両親に対し、筧は反対に一人っ子である自分が孫の顔を見せることができない事を詫び、資産は自分たちで使って欲しいと話す。

筧が晩御飯を作るのだが、ケンジの帰りが毎晩遅いので体を心配するとともに冒頭のセリフとなる。
食事は一人で食べるより誰かと食べる方が楽しいのだ。
ケンジもそれは思っていて苦手なレジを締める仕事を持ち帰り筧と一緒に晩御飯を食べるやり方に変えた。
やっぱり好きな人と一緒に食事をするのが一番。

ケンジの姉から連絡が入り母親が入院してケンジの顔が見たいと言い出す。
久しぶりに母と会ったケンジは思いもがけない言葉をかけられる…。

【感想】
40代だったケンジと筧も50代になりました。
親の介護の問題やそれなりに責任のある仕事を任される、年齢に見合った問題が展開されていきます。
お互いを思いやる心が感じるので読んでいて二人がうらやましくなります。
ケンジのお店の後輩タブチ君の話や筧の買い物仲間の加代子さん一家との関わりや同じゲイのカップル、ジルベールと小日向さんとの交流と二人を取り巻く人たちの話も決して他人事ではありません。
そして、毎回作る食事のレシピ。
美味しそう~と思いながらも一度も作ったことはありません(笑)
今回はケンジの美容室の店員タブチ君の彼女が作るお菓子のレシピも載っていて、こっちは作ってみようかと思います。

ヒューマンドラマコミックなのでケンジと筧のイチャイチャした場面は一切ありません。
BLが苦手な人も読めるコミックです。

4月からドラマ化にもなり筧は西島秀俊、ケンジは内野聖陽が演じるとか。
そちらの方も気になるところです。

【レシピメニュー】
・そら豆の塩ゆで
・油淋鶏
・焼き餃子
・鮭の幽庵漬け
・中華風豚肉と野菜のきんぴら
・れんこん入りつくね
・茄子いためのしょうが醬油
・ジャムサンドクッキー
・ビーフシチュー
・シーザーサラダ
・常夜鍋
・明太ひじき

講談社
155ページ
2019年3月22日第1刷発行
本体価格 610円
電子書籍あり

著者 よしながふみ
1971年東京都生まれ。
漫画家。
デビュー作品は『月とサンダル』。
代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。
現在、白泉社「月刊メロディ」で『大奥』を連載中。
2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。

著書
『フラワー・オブ・ライフ』
『愛がなくても喰ってゆけます』
『愛すべき娘たち』『こどもの体温』など。

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