ことぶき酒店御用聞き物語 桑島かおり

「無理とわかっていても行くのが営業だ」

石川県と福井県の県境にあるあしわら湖。
そのふもとに湖鳥温泉がある。
その温泉街の旅館に毎日、御用聞きにまわる
ことぶき酒店のミツル。

ミツルは小さい時から父に連れられて
御用聞きに回っていた。
兄が2人いるのだが、父は娘のミツルだけを連れて行った。

旅館には旅館を守る屋敷神がいる。
それが見えるのは3人の子どもの中でミツルだけだった。
御用聞きに行くと屋敷神がやってきて
その旅館のことをいろいろ話してくれる。

その湖鳥温泉にサクラリゾートのホテルがオープンすることになった。
元は20年前につぶれた「二葉亭」
屋敷神の双葉はつぶれて以来、喪服を着て泣いている。
社長の有賀は霊やスピリチュアルは大嫌い。
よってミツルにも御用聞きはせずメールで注文をする。

昔、この辺に住んでいたという女性客が
見たいという湖を探したり
若女将の悩みの相談に乗ったりとミツルは温泉街のために
今日も御用聞きにまわる。



 

 

 

ちょっとひなびた温泉街の旅館と酒屋の御用聞き
ミツルの話です。
無茶な注文にも断らずお酒を配達するミツル。
この本を読むと旅行に行って温泉に入り
美味しい地酒が飲みたくなります。

ミツルと匠の関係は上手くいくのかなぁ。
続編を期待します。

 

 

 

 

 

 

 

光文社
266ページ
2018/12/7発売

著者 桑島かおり
1987年、福井県生まれ
アミューズメントメディア総合学院ノベル ス学科卒業

著書
「口入れ屋お千恵繁盛記」
「花嫁衣裳」など

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 #ことぶき酒店御用聞き物語
#NetGalleyJP

 

自分らしく稼ぐ 小阪裕司

「自分ができることをすることで、それが誰かの役に立つ」

題名に惹かれました。
自分らしく稼ぐ…私らしい稼ぎかたとはなんだろう??
副題には「商売が楽しくなる4つの原則と8つの習慣」とあります。

今は時間給で毎月給料が入る生活ですが
好きなことをして(私の場合読書ですが)収入を得たいと思っています。
ヒントになることが何かないか?
と思って読みました。

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お客さまの「特別」になる方法 小阪裕司

「人には『〇〇から買いたい」という強い動機がある」

顧客と絆をつくるメリット

顧客に「あなたから買いたい」と思ってもらうには、
顧客との絆を作ること。
絆の持つ力は…
1.指名される
2.顧客流出が改善される
3.反応率、成功率が上がる
4.顧客一人当たりの年間購入金額が伸びる
5.値引きをしなくても売れるようになる
6.クレームがなくなる
7.休みがとれるようになる
8.口コミ・紹介客が増える
9.仕事が楽しくなる

なにより顧客との関係である売り手と買い手のやり取りが
利己的でなく利他的に変わっていく。
絆作りにおけるコミュニケーション力は上手い下手ではなく
自分らしくあるかどうかが大切

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億万長者専門学校 クリス岡崎

「今が幸せであることに気がつかなければ成功はない」

億万長者になる人の資質

◆なんのために1億円貯める必要があるのかという強い理由を持っている
 その人が成し遂げるべき「使命」を果たすための「過程」に変わる
 億万長者になることを目的としない
◆多くの人を応援する
◆自分の人生は自分で決め、決めたことを他人のせいにしない
 人生はすべて「自分の決断」の結果
 自分の責任だと考えるようにすると、今までの自分にはなかった力がわきあがってくる
◆感情をコントロールできる
 行動を起こすために必要なのは「感情」
 理論+感情で「感情」がともなっているので行動できる
◆失敗してもそのつどやり方を変えて続けてやる
 1回や2回失敗してもあきらめない
 成功率10%ということは10回やって1回成功するということ

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シャルロットの憂鬱 近藤史恵

「ひとついつもの道を外れると、まったく違う景色に出会う。家の醸し出す空気は、人の顔のように雄弁だ」

池上真澄と浩輔の夫婦には子どもがいない。
2年間不妊治療をしたが今のところ授かっていない。
そんな時に叔父から勧められてやってきたのは
元警察犬ジャーマンシェパードのシャルロット。
元警察犬なので訓練もされていて、賢くて聞きわけがよくて
少し甘えん坊のシャルロットに真澄も浩輔もメロメロ。


 

 

 

 

 

 

シャルロットを通じて犬好きのお友達も増えた。
ある日、庭に植えてあるパクチーが踏まれていることに気づく。
靴の跡があるのでシャルロットではない。
勿論、真澄でも浩輔でもない。
一体誰の???
これまで家の中で飼っていたシャルロットを
夫婦が働きに行っている昼間だけ庭で過ごさせることにした。
同じ時期に近所の小城さんの鉢植えが盗まれることがあり
ますます心配になる真澄。
しばらくしてまた同じような靴跡が庭にあった。
ご近所に聞いてもシャルロットが吠えなかった。
一体誰が…???


池上家と犬のシャルロットのお話です。
シャルロットは甘えん坊なので他の犬が池上家に来ると
嫉妬したり、可愛い子猫には面倒見の良いお姉さんになったり
(名前の通り女の子です)と犬好きにはたまらない小説です。

犬を飼っていない私でさえ、
犬もいいなぁ…そうか警察犬なら一から躾もしなくていいのか…
いや、家が狭くて無理…などなど妄想が止まりませんでした。

社会人の長男長女がまだ保育園に行っていた頃
犬を飼いたいと言い出したことがありました。
保育園のすぐ近くのお米屋さんに「ムーくん」という
ゴールデンレトリバーが居たのです。
ムーくんが大好きで帰りには必ずムーくんに挨拶に行ってました。

二人に向かって「犬を飼ったら誰が散歩に連れて行くの?」
と聞くと二人は声をそろえて言いました。
「おかあさん !!」
「…飼いません」
普通「僕がいく」「私がいく」って言わないかい??
そりゃあ正直だけどさ。
あれから20年経ちましたが我が家に犬が来ることは
一度もありません(笑)

 

 

 

 

 

 

 

【目次】

シャルロットの憂鬱
シャルロットの友達
シャルロットとボーイフレンド
シャルロットと猫の集会
シャルロットと猛犬
シャルロットのお留守番

光文社
253頁

著者 近藤史恵
1969年大阪生まれ
大阪芸術大学文芸学科卒
1993年「凍える島」で第4回鮎川哲也賞受賞

著者
「サクリファイス」
「モップの精は旅に出る」
「スティグマータ」など多数

近藤史恵ツイッター

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Run ! Run ! Run! 桂望実

「もがくのは格好悪いことじゃない。立ち止まって、戻ったって構わない」

岡崎優は母と父と兄の4人家族。
父は会社を経営し母は専業主婦。
医大生の兄、翼と青山のマンションに住み
何不自由ない生活を送っている。

優は小学生の頃から走ると常に一位でゴールしてきた。
大学生の時に箱根駅伝で華の二区を走るが完走できなかった父と小学生の時から夜に2時間のトレーニングを行っている。
優が箱根駅伝を走る事が父の夢となっているのだ。

 

 

 

 

 

新設校で最先端のスポーツ科学を導入しているS大にスポーツ推薦で入学し陸上部に入った優は先輩や同級生とも全く交流を持たず一人トレーニングをする。

「陸上は個人競技だから仲間は要らない」が優の主張
「走っていて辛くなった時に仲間の声が励みになる」と言われても、その事が理解できないのだ。

周りから嫌がらせをされても意に介さないのは箱根駅伝は途中通過であり、オリンピックでマラソンに出場し金メダルを取ることが優の目標だった。
そんな中でも、同級生の岩本だけは優に憧れていつも優を庇い何かと世話を焼くのだった。

ある日、兄の翼が事故で亡くなる。
翼を溺愛していた母は少しずつ心が壊れていき翼と優の出生の秘密を漏らしてしまう。
翼と優は父と母がそれぞれ自分の望み通りの子どもを産むために体外受精をし遺伝子操作まで行なっていたのだ。

母は頭もルックスも良い男の子。
父は長距離が得意な男の子を望んだのであった。
そのことを知った優は…。

ちょっと変わった箱根駅伝小説です。
超俺様で生意気な優が少しずつ「仲間」や「友情」を知っていくサクセスストーリーか?
と、思いきや遺伝子操作⁉︎
子どもは親の道具では無いよ〜
と、あらためて思った小説です。

走るのが苦手な私はテレビでの観戦や小説を読む事で納得してしまいますが、体力を維持するためにまずは散歩の時間を作ろうかな。
いや、それより主人公の優の様に起きたら脈拍を測るのが先かも(笑)

 

 

 

 

 

 

 

【目次】

プロローグ
第一章
第二章
第三章
エピローグ

文藝春秋
300頁

著者 桂望実
1965年東京都生まれ
大妻女子大学卒業
会社員、フリーターを経て
2003年「死日記」でエクスナレッジ社
「作家への道 !」優秀賞を受賞しデビュー。

著書
「県庁星」
「ボーイズ・ビー」
「総選挙ホテル」など多数

桂望実オフィシャルホームページ