この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ 新井見枝香

赤裸々とは新井見枝香のためにある言葉だ

書店員 新井見枝香さんのエッセイ第三弾
部屋では全裸で料理をし、髪の毛も自分でカットする。
もちろん全裸だ。
冬場でもかき氷を食べ凍死寸前になり
トイレの個室で誰もいないと思って「死にたい」と呟けば
女性が赤ちゃんのオムツをかえていた…(聞かれていた)

ストリップにはまり小屋に見に行く。
時に師匠(桜木紫乃氏)に呼び出されて
共にストリップを見る。

家賃を払うのにお金が足りず
昔、勢いで買った35万円のジュエリーを売ると1万8千円。
博打の様な生活をしている。

なぜ、こんなに私生活をネタにするのか。
それもヒリヒリするネタだ。
答えは自分で言っている。

「自分で読み返してくそつまんねぇエッセイは発表したくない」

それだけなのだ。
ここまで書くともう、何も隠し事は無いのだろうか?
次のエッセイが楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

【目次】

はじめに
Part1 うまくいかない仕事
Part2 うまくいかない美
Part3 うまくいかない恋
Part4 うまくいかない人生
おわりに

秀和システム
200ページ
2019年2月9日第1刷発行

1000円(本体価格)

著者 新井見枝香
著者 新井見枝香
1980年東京都生まれ
アルバイトで書店に入社し、契約社員数年を経て
現在は正社員として営業本部に勤める成り上がり書店員
開催したイベントは300回を超える
文庫解説や帯コメントなどの依頼も多い。

著書
「本屋の新井」
「探しているものはそう遠くないのかもしれない」

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プロフェッショナルな読者

SWAN 白鳥  愛蔵版 1  有吉京子

「舞台まえのどんなコンディションの不良も本人の実力なのよ」by 小夜子

この漫画は私が小学生の時に週刊マーガレットで連載していました。
当時は友達の中でも流行っていて、絵を見ながらポーズの真似をみんなでしていました。
この本を見かけて、当時の事を思い出し懐かしくなって読みました。

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すきまのおともだち 江國香織 絵/こみねゆら

「旅人っていうのは、反対側の立場から見ると、お客様以外の何物でもないのよ」by 女の子

「私」は新聞記者。
ある経済学者のインタビューのため2泊3日で見知らぬ土地に。
仕事も終えた3日目の午前中。
郵便局まで出かけようとして迷子になる。
道を聞くにも人がいない。
ようやく人の気配を感じて見てみると9歳くらいの女の子だった。

女の子に道を聞くと「郵便局まで連れて行ってあげる」と
準備を始め「私」は部屋で待つことに。
車の運転は女の子の家にある古いお皿。
このお皿はしゃべることもできるのだ。
戸惑いながらも徐々に慣れてくる「私」
お皿の運転で郵便局に行った後、女の子の家でくつろぐのだった。

「私」は自分が居たところに戻れるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

【感想】
ファンタジーの様な「私」の成長記の様な
不思議な物語でした。
お皿や風呂敷が言葉を話し、豚がレストランのオーナーだったりします。
かなり深読みしてしまい、ここに出てくる女の子と男の子(後半に出てきます)は、実は現実世界に居るのを拒否して、こちらの世界にとどまっているのでは???
なんてことも読みながら考えてしまいました。

突然現れる「私」を受け入れる女の子。
年齢は離れているのに友達の様に楽しく毎日を過ごす様子には、ちょっとうらやましさもあります。

挿絵もとてもかわいくて、この物語にあっています。

 

 

 

 

 

 

 

集英社文庫
174ページ
552円(本体価格)
2008年5月25日第一刷

著者 江國香織

1964年東京都生まれ
小説、童話、詩、エッセイ、翻訳など
幅広い分野で活躍。
2004年「号泣する準備きできていた」で第130回直木賞受賞

著書
「都の子」
「なつのひかり」
「いくつもの週末」他多数

絵 こみねゆら
1956年熊本県生まれ。
東京芸術大学絵画科、同大学大学院修了
1985年フランス政府給費留学生として渡仏。
2005年「さくら子のたんじょう日」で日本絵本賞受賞
著書
「もりのちいさなしたてやさん」
「オルゴールのくるくるちゃん」
「こどもべやのおともだち アンナとビイブ」他
こみねゆら ブログ

こみねゆら ツイッター

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プロフェッショナルな読者

かなり役立つ ! 古文単語キャラ図鑑 岡本梨奈

「古文単語は知れば知るほど親しみも深みも増していく」

古文と言えば、高校生の時にわかるようなわからないような
テストの点も微妙だった記憶があります。
当時も本はよく読んでいましたが古典はまるで興味がなく
読んでいた本は真逆のSFでした(笑)

高齢者施設に朗読に行くようになり
プログラムの中に百人一首があり
歌の訳を調べたりするなかで
古文に興味を持ったので読んでみました。

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箱庭図書館 乙一

「こちら くつあと しか みえない」by近藤

雪が降り積もったお正月。
大学院生の近藤は一人アパートで迎えていた。
コンビニまで食糧を買い出しに行き
誰もいない公園のベンチで食べていると
雪をふみならす音がした。
近藤が自宅に戻ろうとして立ち上がったときに気づいた。
誰もいない公園についていなかった足跡がついている。

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