「飛行機の乗り方」 「読む餃子」 パラダイス山元

「フランクフルト経由東京-名古屋。年間最多搭乗数1024回の著者による“空愛”150%エッセイ」(新潮社より引用)

 

今回も私がパーソナリティをつとめる「ホンスキー倶楽部」2月3日放送分より
本の紹介をします。

今月のテーマは
本がすきな友人から
「最近本を読みたいんだけど最後まで読めないんだよね~。
軽いタッチの良い本ない?」
と聞かれたときにおススメの本です。
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雪わたり 宮沢賢治 絵 : 方緒良

「だまされたという人は大抵お酒に酔ったり、臆病でくるくるしたりした人です」by 紺三郎

雪が凍って大理石よりも固くなる、そんな冬の日。
四郎とかん子のきょうだいは子ぎつねを呼ぶ歌を歌って遊んでいると
森の中から子ぎつねが出てきました。
名前は紺三郎。
紺三郎は二人にきびだんごをあげようと言いますが
二人はウサギの糞でできてるのでは?
と疑います。
紺三郎は人をだますなんて無実の罪をきせられていると訴えます。

紺三郎は二人を幻燈会に誘います。
幻燈会がある夜、四郎とかん子は出かけます。
兄達に「行きたい」と言われますが
11歳以上はキツネの学校の父兄以外は入れない決まりのため
仕方なく鏡餅を土産に持たせ二人を見送るのでした。

幻燈会は林の中で行われていました。
キツネの子ども達がたくさんいます。
紺三郎の司会で幻燈会は始まりました…。

 

 

 

 

 

【感想】

この絵本を読むときに音読してみました。
途中で歌もあり、適当な節をつけて歌いました。
とても素朴で穏やかな言葉が並んでいます。

子どもと子ぎつねとの交流を書いていて
「きつねは人をだますもの」という固定観念を取り除き
子どもも子ぎつねも一緒で、お互いに認め合える存在として
描かれています。
それもまた宮沢賢治が理想郷とした、イーハトーブなのでしょうか。

絵も白と黒の濃淡で表現で、それがとても柔らかく
優しい絵となっています。
最後に四郎とかん子を迎えに来た兄達の姿にホッとします。

現代なら小さな子ども2人だけで夜に出かける…という事は
まず無いでしょうが、絵本の世界に自分たちを投影させて冒険ができる。
これが読書の醍醐味だと思います。
私も小さい頃に本の中に書かれてある世界に自分も一緒に入り込み
ワクワクドキドキしました。
ちょっとした時間に絵本を読むと心が和むのでおススメです。

 

 

 

 

 

 

 

mik ihouse
1500円(本体価格)

著者 宮沢賢治
(1896-1933)明治29年、岩手県花巻生れ。
盛岡高等農林学校卒。
1921(大正10)年から5年間、花巻農学校教諭。
中学時代からの山野跋渉が、彼の文学の礎となった。
教え子との交流を通じ岩手県農民の現実を知り、羅須地人協会を設立。
農業技術指導、レコードコンサートの開催など、農民の生活向上をめざし粉骨砕身するが、理想かなわぬまま過労で肺結核が悪化。
最後の5年は病床で、作品の創作や改稿を行った。
(新潮社の著者プロフィールより引用)

著書
「注文の多い料理店」
「セロ弾きのゴーシュ」
「銀河鉄道の夜」
「風の又三郎」など多数

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グッドレビュアー

プロフェッショナルな読者

東大教授が教えるやばい日本史 本郷和人 監修

「イケメンどころかめちゃくちゃ出っ歯だった源義経」

私は歴史が苦手です。
断片的に知っている史実はありますが、
それがどう繋がっているのかはあやふやです。

特に鎌倉~江戸時代のこの間。
楽しく日本史がわかればいいなぁと思って読みました。

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世にも奇妙な君物語 朝井リョウ

「なんか、いまいち踏み込めないんだよね。あのシェアハウス」by浩子

浩子はフリーのライター。
初めて特集記事を担当することになり居酒屋で
一人祝杯をあげていた。
友達を誘っても皆、都合が悪く祝いの酒が徐々にヤケ酒になっていった。
同じ店に居た女性が、浩子の分も支払い
自分の家に連れ帰ってくれた。

彼女の名前は真須美。
家はシェアハウスで真須美を含めて男女4人が生活している。
実は、浩子が担当する特集記事の内容はシェアハウスだった。
住人の一人、由可里が引っ越すことを知った浩子は
自分が入居することを申し出る。
潜入取材ができると踏んだのだ。

引っ越しの前日にシェアハウスの住人、良治から浩子に電話が。
入居の前に確認することがあるから急にハウスに来るように言われる。
浩子が行くと良治が一人でワインを飲んでいた。
雰囲気がおかしい…。
確認する内容もないようだ…浩子が警戒し始めたとき
TVから引っ越した由可里が殺人容疑で逮捕されたと流れ…。

シェアハウス、リア充、モンスターペアレント、ネットニュースを
題材にしていて、近未来の話や現在の話の短編集です。
ありそうな内容なのに最後のどんでん返しで「そうきたか~」と思いました。
最後の脇役バトルロワイアルは、俳優さんをあてがきしているので
ドラマ化が現実化したら、その俳優さん達でやって欲しいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

【目次】

第1話 シェアハウさない
第2話 リア充裁判
第3話 立て ! 金次郎
第4話 13.5文字しか集中して読めな
第5話 脇役バトルロワイアル

講談社
254ページ

著者 朝井リョウ
1989年生まれ、岐阜県出身
2009年「霧島、部活やめるってよ」で
第22回小説すばる新人賞受賞しデビュー
2013年「何者」で戦後最年少で直木賞受賞

著書
「世界地図の下書き」
「何様」
「もういちど生まれる」
「スペードの3」など多数

朝井リョウ ツイッター

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娘役 中山可穂

「おまえは何のために俺のところにやってきたんだい?」

一亀会の片桐は大鰐組の組長ムッシュこと大鰐健太郎の命を狙い
三か月間尾行を続けていた。
片桐にチャンスが巡り、きらびやかな建物に入っていく
ムッシュの後に続くとそこは宝塚大劇場だった。
なんとかムッシュの真後ろの席を手に入れて
その細い首に手をかけようとしたときに
舞台からラインダンスの靴が片桐を目掛けて飛んできた。
ここから片桐の人生が変わっていく。


 

 

 

 

これだけだと単なる極道の話ですよね。
物語はやくざの片桐のパートと雪組娘役のび太こと
野火ほたるのパートで構成されています。
片桐はほたるの靴が縁でほたるを陰ながら応援することにします。
極道もんなので表には迷惑をかけない
ある縁で一瞬、ほたると片桐が言葉を交わす
場面があるのですが、それがまた片桐に負い目となる
出来事も起こり
最後は昔のフランス映画を思い出すような演出でした。
若かりし頃のアランドロンが私の脳内で再生され
本を閉じた時には「FIN」と浮かびました。

私が小学生の頃はちょうど「ベルサイユのばら」が全盛期でした。
安奈淳さんや麻実れいさんの頃です。
祖母に「見たい」とせがんだのですが、チケットは取れませんでしたが
宝塚大劇場までは連れていってもらえました。

それから40年も経ち、とあるご縁で娘と宝塚大劇場に
足を運びました。
初めて生で見る舞台に感動し圧倒され何度か観劇し
宝塚そのものに興味を持ちこの本にたどり着きました。
また、舞台に足を運びたいなぁ。

 

 

 

 

KADOKAWA
211頁

著者 中山可穂
1960年生まれ
早稲田大学教育学部英語英文科卒
1993年「猫背の王子」でデビュー
1995年「天使の骨」で朝日新人文学賞、
2001年「白い薔薇の淵まで」で山本周五郎賞を受賞
著書
「マラケシュ心中」
「男役」
「ケッヘル」など多数

ジェラルド・G・ジャンポルスキー 「ゆるしのレッスン」

ジェラルド・G・ジャンポルスキー

「ゆるしのレッスン」

「ゆるすということ」は自由な人生への入り口であり、

心にも体にも深い癒しをもたらす

しかし、実行に移せる人はなかなかいない

本書はそのように「ゆるしたいけどゆるせない」

という方々に最適の18のレッスンを紹介

これらのレッスンに挑戦し、実践しようという意志さえあれば

必ず「ゆるし」に到達することができる

(「ゆるしのレッスン」裏表紙より)

「自分をゆるす」

ゆるしていいんや…が感想です

この本は私のソウルメイトの一人から贈られました

会って2回目で(笑)

「えっ? 私は許せてない人に見えた?」

1回目では読んでいて「ゆるす」がわからなかった

「イラッ」とした時に相手をゆるすと共に

自分のマイルールをヅカヅカふみこまれることが嫌だけど

「嫌」と思う自分をゆるす

それが理解できるまで1年かかりました

自分を客観視する

自分のルールを守るために周りの人に憤慨することもあった

マイルールにがんじがらめになる自分がいた

その事を気づかせてくれた一冊です