美食の報酬 ウィリアム・リンク/リチャード・レビンソン

今回は私のラジオ番組「ホンスキー倶楽部」で紹介した本です。
テーマは「おススメの美味しい本」

インターネットラジオゆめのたね放送局
関西チャンネル
毎週日曜午前11時~11時

試聴はこちらからできます。

https://yumepod4.xsrv.jp/wp-content/uploads/2019/07/8-3_honsuki-club_20190720.mp3


ラジオネーム 京都のよっしー

① この本のオススメどころ
往年の海外ミステリードラマ「刑事コロンボ」の一エピソードのノベライズ版です。
自らのレストランを持つ著名なイタリア人シェフのビットリオが、同様に著名な料理・レストラン評論家ポールによって毒殺された事件の謎をコロンボが解くのですが、まあ全編の半分以上は、誰かが何かを食べてるシーンのオンパレードで、いつ読んでもうまそうです。

物語の冒頭から犯人と被害者が会食していますし、事件直後に臨場したコロンボは、さっそく店のシェフに作ってもらったスープを口にする始末。
物語のクライマックスは、コロンボと犯人が事件現場である被害者のレストランで料理対決をするという徹底ぶりです。

被害者の友人である様々なレストランのシェフたちを、コロンボが訪ねて事情聴取する際も、いく先々のシェフたちが応援の意味を込めていろんな料理をコロンボにご馳走するのです。
このエピソード、幸か不幸かドラマ版は未見なのですが、見れば間違いなく未曾有の「飯テロ」になること間違いなしです。

もちろん料理だけでなく、コロンボの名推理によって犯人が追い詰められ観念する様は、痛快ですしね。

いま、どれだけの方が刑事コロンボをご存知かはわかりませんが、コロンボといえば「倒叙(とうじょ)もの(物語の冒頭もしくは早い段階で、犯人が事件を起こす様が明かされ、探偵役がいかにして犯人を追い詰めるかを楽しむミステリーの一形式、すみません、ホンスキーには釈迦に説法でしたね!)」の名作で、三谷幸喜さんの「古畑任三郎」や大倉崇裕さんの「福家警部補」シリーズは間違いなくコロンボへのオマージュです。

そんなわけですから、先ほど僕があっさりと犯人を言っちゃったのも、ネタバレにはならないというわけです。
ドラマでコロンボを演じたピーター・フォーク、吹き替えの声をアテられていた小池朝雄さんともに故人となり、新作を見ることはかなわなくなりましたが、既存のエピソードでも見ていないものの方が多いので、いつかゆっくり全話を見てみたいです。

② この本との出会い
小学校卒業直後の春休み、信州に春スキーに連れて行ってもらったんですが、スキー中に転倒して右足を複雑骨折してしまい、1ヶ月ほどの入院生活を送りました。
その入院中に親戚の叔父さんが、お見舞いとして持ってきてくれたのがこの本でした。
「歌声の消えた海」と2話がセットになったノヴェルズだったかと思います。

それまでは、ドラマを数話見たことがあるだけでしたが、ノベライズもドラマに劣らず面白く、入院で時間が有り余っていたこともあって、一気に読んでしまったことを覚えています。
このノベライズ版は二見書房から出ていたのですが、同じシリーズの本を続けて何冊か買ってもらって読みましたね。

③ 食べ物に関する思い出
子供のころ、母がよくおにぎりを作ってくれました。
小さな俵形で、具は何も入っていない塩だけのおにぎりに、味付け海苔(関西では味付け海苔が普通ですよね!?)を巻いたものが、時々は朝食に出ましたし、そして遠足や運動会のお弁当には必ず入ってました。

また、家は田舎の農家だったので、稲の刈り入れ時には家族全員で一日中、田んぼに出るのですが、そのお昼ご飯もおにぎりでした。
そんな時はたくあんか梅干し付き!
冷めて、海苔がぴったりご飯に張り付いていても美味しかったし、むしろおにぎりは冷めている方が好きかも。

あっ、でもコンビニのおにぎりを食べた時はパリパリの「焼き海苔」だったのでビックリしたことも覚えてます。
最近は、おにぎりと言えばそのコンビニおにぎりばかりですが、今のマイブームは塩鯖のおにぎりです。外せない定番はやはり梅干しかな。


ペンギンは空を見上げる 八重野統摩

「努力だけではどうしようもないことは、世の中にある」by ハル

私のラジオ番組で「上半期のおススメ本」というテーマで本を募集したときに、常連のリスナーさんからの投稿で出会った本です。
小学生のハルくんが夢に向かって日々努力している姿を描いた小説。
冒頭の言葉はプロローグに載っていて、この言葉の前にある「努力しなければ夢は叶わない」のフレーズに心惹かれました。
ところが最後まで読んで、またプロローグをふと読み返すとこの言葉が持つ意味が重くて胸が締め付けられました。

おススメ度
★★★★★

【あらすじ】
佐倉ハルは小学六年生。
家は商店街にあるクリーニング屋。
両親と祖父とが営んでいる。
ハルは両親との関係が特に母親とは上手くいってなかった。
夢はNASAのエンジニアになること。
そのために小学1年生から英語の勉強を始め、今は手作りの風船ロケットで宇宙の様子を撮影するために準備をしている。


ハルはクラスから浮いた存在。
それはある事件も絡んでいる。
そんななか、幼なじみの三好だけはハルに声をかけてくる。
でもハルは三好に「学校では話しかけるな」と命じている。

ある日、ハルのクラスに転校生がやってきた。
金髪で青い目の女の子。
名前は鳴沢イリス。
ワシントンから転校してきたイリスは自己紹介で
「なかよくしてくれなくていいと思います」と言い放つ。
最初はいろいろ話しかけにきたクラスメイトもイリスの態度に腹を立て、物を隠すようになる。

イリスがいつも持ってきているウサギのぬいぐるみメアリーが無くなった。
雨に濡れながらメアリー探している所をハルが見つけイリスをほっとけなく、ハルは英語で切り出す。
驚きながらも素直に答えて一緒に探すことになる。
メアリーはゴミ捨て場で掃除に使うワックスにまみれて見つかった。
ハルはイリスを家に連れて帰り、ボイラーでアイロンをかけている祖父の哲じいにメアリーを託す。
ふかふかになったメアリーを見て喜ぶイリス。
それからは学校でハルの後をくっつくイリス。
風船ロケット二号の打ち上げに向けて準備をするハル。
三好とイリスと三人で打ち上げることになった。
当日は早朝から起きて三人分のお弁当を準備するハル。
打ち上げた後、三人でお弁当を食べて時間を過ごす。
そう、風船ロケットは打ち上げるだけでなく回収までするのだ。
ロケット内にデジタルカメラを設置し、ロケットからの映像を見るのが目的なのだ。
ガガーリンが言ったように本当に「地球は青いのか」
しかし、風船ロケット二号は回収不可能だった。

ハルを励ますようにイリスは言う。
「私ね、将来、宇宙飛行士になることに決めたの」
「ハルがロケットを作って、それにわたしが乗るの ! いい考えでしょう」
その言葉に対してハルは、
「お前みたいなやつは、宇宙飛行士になれない」と返す。
次の日からイリスはまたハルに話しかけなくなった。

そして、イリスにある出来事が起きて、学校にも来なくなった。
そのままアメリカに引っ越してしまうことが担任より告げられる。
ハルはイリスの家に向かう。

【感想】
ハルにはある秘密があります。
物語の後半にはその秘密が明らかになるのですが、そこがまたぐっときました。
ああ、だからハルの一人語りの形になっているんだ。

クラスから浮くことになった事件についても明らかになります。
イリスが学校に来なくなったこともハルの事件も決して小説の中だけの話ではありません。
そのことが悲しくもありました。

風船ロケットの制作についてはかなり詳しく説明があります。
実際に風船宇宙撮影の第一人者である岩谷圭介氏の著書を参考にしています。
私も興味を持って岩谷氏のホームページを観ました。
岩谷氏が思ったより若かったこと(昭和61年生まれ…まだ30代前半)
風船ロケットからの映像がとても美しいのが印象的でした。

岩谷圭介 ホームページ

ハルが大人になってNASAのエンジニアとして活躍している続編が読んでみたいな。

【目次】
プロローグ
第一章 海の向こうから
第二章 言葉の壁
エピローグ


東京創元社
258ページ
2018年5月25日第1刷発行
本体価格 1600円
電子書籍あり

著者 八重野統摩
1988年生まれ、北海道札幌市出身。
立命館大学経営学部卒業。
電撃小説大賞への応募作が編集者の目に留まり、2012年に書き下ろし長編『還りの会で言ってやる』でデビュー著書
「プリズム少女」
「犯罪者書館アレクサンドリア」
「終わりの志穂さんは優しすぎるから」など

箱根駅伝コトバ学 生島淳

「主務の気が利いている学年は、そのチームも強くなる」

本の題名にもあるように、箱根駅伝に関する40本のコラムです。
箱根駅伝…毎年1月2日に往路、3日に復路と二日間に渡り、往路107.5 km、復路109.6 kmを学生が襷を繋げる正月の風物詩にもなっています。
スポーツライターの著者がTVの中継だけでは伝わらない舞台の裏側を知ることができます。

おススメ度
★★★★
箱根駅伝のファンは勿論のこと、スポーツ好きな方におススメです。
1つの記事が4ページなのですきま時間に読めます。

【感想】
そもそも箱根駅伝に興味を持ったのは2年前です。
箱根駅伝を目指す大学生を書いた三浦しをんさんの小説「風が強く吹いている」を読んでから。
お正月には箱根駅伝を見る様になりました。

本書は2013年に書かれているので、当時に活躍していた選手も何人か登場します。
現在も実業団で活躍しており、東京オリンピックを目指している選手もいます。
コラムでは選手だけでなく監督、元選手、駅伝を走る選手だけでなくその裏方の「主務」にもスポットを当てています。
主務はマネージャーの様な役割で元々は駅伝を走りたかった選手がケガをしたり、タイムが振るわなかったりと様々な理由で、主務に専念することになるのです。
そこに至るまでには葛藤もあっただろうと綴られています。

箱根駅伝は大学対抗なので、勿論学生としての「卒論」や「就職」といった内容もあります。
予選会の雰囲気や学連選抜でのちょっといい話もあり、にわか箱根駅伝ファンの私には、面白く読めた1冊でした。

ベースボール・マガジン社
183ページ
2013年11月20日第1刷発行
本体価格 1300円

【目次】
はじめに
第一章 人
第二章 歳時記と生活
第三章 土地、場所
第四章 練習
第五章 レースの周辺
おわりに

著者 生島淳
1967年宮城県生まれ。
早稲田大学卒業後、広告代理店に勤務しつつライターとしても活動。
1999年にスポーツライターとして独立。
駅伝をはじめとする国内スポーツ、MLBなどアメリカスポーツに精通している。

著書
『大国アメリカはスポーツで動く』
『監督と大学駅伝』
『箱根駅伝』など多数

生島淳 ツイッター

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ファンベース  佐藤尚之

「あなたは人生において、何を大事にするかということを試されている」

おススメ度 ★★★★★
「こんな人におススメ」
♬ブログなどSNSで発信している人
♬自身のコミュニティを作りたいと思っている人
♬会社で自社の製品の売上を伸ばしたい人
♬起業して売上を伸ばしたい人

ファン=支持者
企業やブランド、商品が大切にしている「価値」を支持している人

ファンベース=ファンを大切にしファンをベースにして中長期的に売上や価値をあげる

ファンの支持を強くする3か条

1.その価値自体をアップさせる ➡ 「共感」
2.その価値を他にかえがたいものにする ➡ 「愛着」
3.そし価値の提供元の評価、評判をupさせる ➡ 「信頼」

◆「共感」
・ファンミーティングを定期的に開催する
・ファンを喜ばせる
・「あなたは大切な方」と知らせる
◆「愛着」
・商品にストーリードラマをまとわせる
・ファンとの接点を大切にし改善する
・ファンが参加できる場を増やし活気づける
◆「信頼」
・大切にしている価値をより前面に出す
・本業を細部まで見せて丁寧に紹介する
・それは誠実なやり方か自分に問いかける
 → 失敗したことをオープンにする

ファンの支持をより強くする3つのアップグレード

1.共感 → 価値自体を、もっとアップさせる ➡ 「熱狂」
2.愛着 → もっと他に代えがたいものにする ➡ 「無二」
3.信頼 → 提供元の評価・評判を、もっとアップさせる ➡ 「応援」

◆「熱狂」
・大切にしている価値をより前面に出す
・「身内」として扱い共に価値を上げていく ➡ アンバサダー・プログラム
◆「無二」
・忘れられない体験や感動を作る ➡ ファンイベント
・友達であるファンと一緒に楽しむ
・コアファンと共創する
◆「応援」
・人間をもっと見せる、等身大の発信を増やす
・応援される存在になる
・大っぴらに応援できる要素を増やしていく

ファンベースを楽しむ(実行の際のポイント)

1.スモールスタートを楽しむ
2.時間をかけることを楽しむ
3.ファンになってもらう過程を楽しむ
4.常連さんをお迎えすることを楽しむ
5.ファンという少数を楽しむ
6.コミュニテイ運営を楽しむ
7.きれいごとを楽しむ

【感想】
非常に参考になりました。
私自身、本を紹介しているこのブログ、インターネットラジオの番組、
読書会、YouTubeでの朗読…と本に関することを発信しています。
この4つがバラバラで相互の関連性を持たせていないことに気づきました。

応援してくれる人もいます。
しかし、その人たちをコミュニティにすることが出来ていません。
この本に書いてあるように「ファンミーティング」を開催したいと思いつつも勇気がなくてできませんでした。

「誰も来なかったらどうしよう」
「来ても楽しんでもらえなかったらどうしよう」
不安ばかりが先にきてしまい一歩が踏み出せませんでした。

「誰も来なかったら、カフェでの読書タイムにしよう」
「この本に載っていた、ファンミーティングの開催の仕方を真似てみよう」
と、「ホンスキー倶楽部のファンミーティング」を開催します。

本には具体的な事例も載っていて、とてもわかりやすく書いています。
読んでいるうちにアイデアもでてきますよ。

【目次】
はじめに
第一章 キャンペーンや単発施策を、一過性で終わらせないために
第二章 ファンベースが必然な3つの理由
第三章 ファンの支持を強くする3つのアプローチ
第四章 ファンの支持をより強くする3つのアップグレード
第五章 ファンベースを中心とした「全体構築」の3つのパターン
第六章 ファンベースを楽しむ(もしくは実行の際のポイントの整理)
あとがき

ちくま新書
278ページ
2018年2月10日第1刷発行
本体価格 880円
電子書籍あり

著者 佐藤尚之
1961年東京生まれ。
コミュニケーション・ディレクター
株式会社ツナグ代表
公益社団法人「助けあいジャパン」会長
復興庁政策参与
学習院大学非常勤講師。上智大学非常勤講師。
1985年電通入社。
コピーライター、CMプランナーを長くやったあと、ウェブ・プランナーを経て、クリエイティブ・ディレクターに。
その後、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体の構築をする領域を開拓し、ソーシャルメディア領域も含めた次世代のコミュニケーションを扱うコミュニケーション・ディレクターに。
2011年3月に電通を退社し、(株)ツナグを立ち上げる。
広告コミュニケーションの枠にはまらない、様々な仕事を請け負っている。

著書
「極楽おいしい二泊三日」
「沖縄上手な旅ごはん」
「人生ピロピロ」など

佐藤尚之 サイト

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走れ病院 福田和代



今回は私のラジオ番組「ホンスキー倶楽部」で紹介した本です。
テーマは「上半期に読んだ、私のおススメ本」

インターネットラジオゆめのたね放送局
関西チャンネル
毎週日曜午前11時~11時

試聴はこちらからできます。

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ラジオネーム KON
福田和代「走れ病院」実業之日本社文庫
①この本のおススメどころ
青春小説の体裁を取り、エンターテインメントとして楽しめるだけでなく、日本の医療制度の矛盾点などがよく分かる

② この本との出会い
たまたま、地元の作家として福田さんを知り、本屋で見つけたので買ってみた

③ 今年一番の出来事
本に関してかな?とすれば、ぼちぼち読んでる感じ。
最近は、実用書から小説に戻ってきてます。
今は久しぶりにハードSF読んでます。
個人的な出来事であれば、神鉄の映画作りに奔走しています。
クラファン目標達成しました。
休むひまがありません。
でも、本は読んでます。

【走れ病院のあらすじ】
インド出張中に勤め先がつぶれた挙句、帰国してみれば、故郷である奈良県ちはや市で唯一の総合病院院長だった父親が急逝していた。
遺された病院も倒産寸前と発覚! 

元・サラリーマンで医師免許も持たない主人公の青年・風祭翔は、急遽(きゅうきょ)父のあとを継ぐかたちで病院理事に就任することに……
知識も経験もない逆境のなか、父の遺した病院を赤字経営から救えるか?! 
タイムリミットまではあと三か月。
産婦人科医の辞職、医者の勤務体系問題、病院経営と銀行、患者の不満と不安、医療難民、消えた院内アンケート……。

KONさんの今年一番の出来事にあった
神鉄とは…
映画「神さま、わたしの鉄道をまもって。~三木の紅龍伝説~」です。
神戸電鉄(神鉄かみてつ)粟生線(あおせん)という赤字ローカル線を応援する映画です。

ローカル線の問題は、今はまだ皆さん気づいていませんが、いずれ、全国的に問題になります。人口減少、高齢化、車社会化により起こる課題です。

兵庫県神戸市の中心部からちょうどYの字を描くように線路が続く神戸電鉄。全国に多数あるローカル鉄道の中でも比較的大規模な鉄道です。しかし、神戸市から三木市、小野市へ延びる西側の路線、粟生線はピーク時(1992年)に比べると半分以下の利用者数になっています。そのため、10億円規模の経常赤字が続いており、存続問題を抱えています。

鉄道がなければ、自家用車もある、路線バスもある。そんな簡単に鉄道はなくならない。そう思うかもしれません。しかし、事はそんなに簡単ではないのです。そんな時、神戸電鉄三木駅が火事により焼失してしまいました。2018年3月のことです。
沿線住民は、駅が炎上してしまったことで初めて、神戸電鉄がなくなってしまったら?とリアルに想像しました。

ローカル鉄道がなくなることは、人や物、情報の流れが止まることに繋がります。全国的に見ても大規模な神戸電鉄 粟生線が一部でもなくなってしまったら、全国の他鉄道も廃線になる可能性が高まります。
それではいけない!私達は、映画を通してローカル線の活性化、三木市の魅力をPRすることを考えました。
もちろん、説教くさい映画は誰も見たくありません。エンターテイメントとして成立する映画を目指しました。

監督の思い

神戸電鉄粟生線は、私が子供の頃から乗っていた愛着のある鉄道です。
高校生の時は、毎日、通学に使い、ギューギュー詰めのラッシュにゆられていました。
それが今や乗客が減り、存続が危ぶまれています。
あたり前にあるものがなくなってしまう。想像しにくいと思います。

例えば、鉄道がなくなった時、高校生の毎日の通学を親が送り迎えできるのか?車を運転できないお年寄りの移動手段はどうなるのか?
私も映画を作ることになって初めて細かな課題を知りました。

こういった課題に正解はありません。ただ、関わる方みなさんに、真剣に考えてほしい。
この映画が考えるきっかけになって欲しい。
そして、三木や神戸電鉄粟生線が少しでも活気づいて欲しい。そんな思いでこの映画に取り組んでいます。

監督 小西イサオ


著者 福田和代
1967(昭和42)年兵庫県神戸市生まれ。
神戸大学工学部卒。
金融機関でシステムの構築と管理を手がける。
2007(平成19)年に関西空港を舞台にした国際謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー。
2008年、大都市停電を描いた『TOKYO BLACK-OUT』が話題に。
スケールの大きな着想、緻密な取材に基づいたリアリティあふれる描写で、クライシス・ノヴェルの旗手と呼ばれる。

著書
『碧空のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート』
『緑衣のメトセラ』
『生還せよ』
『火災調査官』など著書多数。

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「ペンギンは空を見上げる」八重野統摩

今回は私のラジオ番組「ホンスキー倶楽部」で紹介した本です。
テーマは「上半期に読んだ、私のおすすめ本」

インターネットラジオゆめのたね放送局
関西チャンネル
毎週日曜午前11時~11時半
「ホンスキー倶楽部」

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ラジオネーム ぶるぼん
八重野統摩「ペンギンは空を見上げる」ミステリ・フロンティア

① この本のおススメどころ
自分の手によって成功も失敗もきちんと糧にして成長していくところがオススメです。
物語は宇宙に憧れ、自作で風船ロケットを作る小学6年佐倉ハルくん。
夢に近づくために手作りロケットで成層圏からの写真撮影を試みています。
もし私だったら、きっとネットで検索をしてすぐ答えを見つけてしまうと思うのです。
失敗をしないために・・・。

パソコンやスマホの普及によって、答えをすぐ探してしまうようになってから、私は失敗という言葉をとても恐れるようになった気がします。
しかしハルくんはネットの答えに頼らず、自分で考え実践し失敗から何がダメだったのかを考え次に活かします。

こういう学習の仕方は本来あるべき姿だと思うのに、私はいつのまにそのことを忘れてしまったのだろう・・・と気がつくきっかけになりました。
主人公が小学生ではありますが、大人が読んでもたくさんの気づきを得ることができ、また子供にも「失敗を恐れずチャレンジする」ことを伝えることができる良作だと思います。

② この本との出会い
SNSで紹介されていたのがきっかけです。
ペンギンが好きでペンギンの文字に心惹かれて読んでみました。
本の表紙の写真もとても素敵だったのも印象に残ったきっかけかもしれません。

③ 今年(上半期)1番の出来事
生まれて初めて北陸に行ったことです。
今年の10連休に富山、石川、福井とまわってきました。
趣味の1つに日本100名城というスタンプを集めているのですが、東京在住の私には西日本や北陸はなかなか行く機会に恵まれませんでした。

今回のゴールデンウィークで富山、石川、福井のスタンプが全部押せたので、歴史に触れたり、その土地のおいしいものを食べたり、他の観光施設を見ることができたりと、とても充実した旅行になりました。

日本三名園の1つ兼六園にも初めて行ってみたのですが、ちょうど虹が出ててとてもきれいな庭園を見ることができました。

【あらすじ】
将来、NASAのエンジニアになりたい小学六年生の佐倉ハルくんは、風船宇宙撮影を目指しています。
できる限り大人の力を借りず、自分だけの力で。
そんなことくらいできないようでは、NASAのエンジニアになんて到底なれないから、と。意地っ張りな性格もあってクラスでは孤立、家に帰っても両親とぎくしゃくし、それでもひたすらひとりで壮大な目標と向き合い続けるハルくんの前にある日、金髪の転校生の女の子が現れて…。ハルくんの、夢と努力の物語。
奮闘するこの少年を、きっと応援したくなるはずです―読み終えたあとは、もっと。

著者 八重野/統摩
1988年生まれ、北海道札幌市出身。
立命館大学経営学部卒業。
電撃小説大賞への応募作が編集者の目に留まり、2012年に書き下ろし長編『還りの会で言ってやる』でデビュー