波のうえの魔術師 石田衣良

 

「マーケットに恋はできない」

俺、白戸則道。
大学を1年留年して5年通い卒業した。
就職できず親父にもう一年間だけ仕送りを頼み
毎日パチンコ屋に通っていた。

ある日、開店を待っていたら右翼の街宣車が
通りの先にあるパチンコ屋の新装開店を反対していた。
1人の身なりのいい老人が、特攻服とガードマンの間に割って入っていった。
老人に叫ぶスキンヘッドを街宣車から「ヤメロー」と兄貴分の男、辰美が叫ぶ。
辰美は老人に平謝りして帰って行った。
それが、俺とジジイ「小塚泰造」との出会いだった。
数日後、ジジイから日当1万円で秘書として働かないかと持ち掛けられた。
次の日、言われた場所に行くとジジイは部屋の中でいくつものディスプレイを眺めていた。
投資家だったのだ。
俺は新聞を読み、なじみのある「まつば銀行」の株価をノートに書きこむ。
これが仕事だった。
マーケットを一から叩き込まれた俺は、ジジイがたくらむ計画に巻き込まれていく。

 

この小説は1998年の春から始まっています。
銀行が生命保険会社と組んで売り出した融資付き変額保険で
お金が返せなくなった老人に担保にしていた土地を取り上げ多くの老人が命を絶ったことをベースにしています。
小塚氏は友人をこの変額保険で亡くしてしまいます。
そのリベンジを企て相棒として白戸くんに白羽の矢を立てたのです。
投資やマーケットの事がわからなくても読めます。
読んだ後はスッとし白戸くんの成長物語でもあります。

「猫の事務所」宮沢賢治

あの人に送りたい一冊

東京都 ガフリエルのしっぽさん

「猫の事務所」宮沢賢治

うちの子たちも大好きだった絵本。

先日、後輩のお宅に招かれた時、

お子さんへのお土産に持っていきました。

とっても深いお話です。

この本の魅力は?

この本の魅力は、何と言っても優しく魅力的な絵。

そして、猫の姿を借りた寓話でありながら中身はとっても深く、

示唆に富んでいることです。

お子さんが好きだったと、ありますが、この本を贈ろうと思った経過は?

宮沢賢治のセロ弾きのゴーシュや注文の多い料理店の絵本も好きだったので。

本を贈るときに心がけている事を教えてください

独りよがりにならないように、

その人に喜んでもらえるような本を贈りたいと思います。

挿絵もステキな本。

猫のモフモフ感があらわされています。

猫達がおりなすお話です。

宮沢賢治記念館が今年の4月に花巻市でリニューアルオープンされたそうですよ

(以下、ホームページより)

常設展示

・宮沢賢治の心象世界

・宮沢賢治の作品世界

・宮沢賢治のフィールド

特別展示室

宮沢賢治研究の発表等、より深く宮沢賢治についての展示を行う空間。

今後、さまざまな企画展を開催します。

展望ラウンジ

花巻市内を展望する憩のスペース。

胡四王山からの展望を賢治と共有できる場所です。

賢治サロン

賢治と花巻の年表を展示するほか、

情報探索コーナーでは映像や音楽ライブラリーをご覧いただけます。

昭和57年(1982年)に、ゆかりの地、花巻市胡四王山に開館した宮沢賢治記念館。

このたび32年ぶりに展示をリニューアルいたしました。

多彩なジャンルに及ぶ宮沢賢治の世界との出会いの施設。

スクリーン映像や関係資料を5分野に分類し、

解説と作品に至る創作過程、最新の研究成果などを展示紹介します。

イーハトーブの世界を、新しくなったここで、ぜひ感じとってください。

開館時間:午前8時30分から午後5時まで

休館日:12月28日から1月1日

入館料:小・中学生150円(100円) 高校生・学生250円(200円) 一般350円(300円)

「さよならドビュッシー」  中山七里

兵庫県のあっちゃんのおススメの推理小説は…

 「さよならドビュッシー」  中山七里

推理小説としては大変よく出来ていて、

最後の最後まで真相が分からない

最後までドキドキが続くということです。

その上、登場人物のキャラクターと心の動きの表現が見事で、

共感や感情移入しやすく、夢中になってしまいます

読むきっかけは、ミステリー好きの娘の推薦です


あっちゃんにとって「推理小説」とは何ですか?

「推理小説とは」 そうですねー

そもそも「本」は私の心友ですから(笑)

いつもそばにあって、時に励ましてくれるし、時に慰めてくれます。

「ミステリーは、青春時代に片思いの好きな男の子。」です

学校で合うとドキドキするような感覚と同じような感じが、同じです。

素敵な面白いミステリーに出会うと、

ドキドキして時間が経つのも忘れますし、

気になって仕方なくなりますし(笑)変ですか?


本作を原作とした映画が、

2013年1月26日より新宿ピカデリー他で全国公開されました。

原作の大きなトリックは変わらないですが、

ミステリー性より主人公の秘めた心情面に重点をおいた構成となっています。

岬洋介役を演じる“クラシック界の貴公子”こと現役ピアニストの清塚信也さんが、

本作が俳優デビューとなっています。

山田風太郎 「忍法帖シリーズ」 角川文庫

「高校生の時にハマった本」
山口県 ラジオネーム ゆうじ山田風太郎 忍法帖シリーズ 角川文庫

① この本のオススメどころ
山田風太郎の忍法帖は、多数の忍者や剣士たちが密命や復讐のために殺しあうという一見殺伐とした世界を、あきれるほど奇想天外な技やユーモア、エロなど作者独特の持ち味で味付けして、大変面白く読みだしたら止められない作品群となっています

② その本(作家)との出会い
作者名は角川映画「伊賀忍法帖」を紹介する雑誌などで紹介されていて気に留めていたのですが、

実際書店店頭で並んでいる本を見て、佐伯俊男氏によるカバー絵に衝撃を受けて即買いしました
いわゆるジャケ買いに近いですね(笑)

③ ゆうじさんの高校時代の思い出
70年代の横溝正史フェアに始まる角川文庫ブームは、本好きの学生に好きな作家の発見と作品をコンプリートしたいという思いを与えてもらえました

♬ 伊賀忍法帖

ジャケ買いと言うことですが、ちょっとエロいんですよね。

高校生だとドキドキしたかもですね。

ちょうど角川文庫と角川映画が全盛期の頃。

この伊賀忍法帖も真田広之さんと渡辺典子さんが主演でした。

角川映画は1976年に第1作『犬神家の一族』を公開。

1977年の第2作『人間の証明』は日活撮影所で撮影し、配給は東映、興行は東宝洋画系という従来の日本映画界では考えられない組み合わせで映画界に新風を巻き起こした。

「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね ええ、夏、碓氷(うすい)から霧積(キリヅミ)へ行くみちで 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…」は西條八十の詩がオリジナル。
「伊賀忍法帖」「魔界転生」…映画館で観たなぁ。

竹ノ内ひとみ 『のれんをくぐりましょ』

「オススメのお仕事本」

東京都 ラジオネーム 雀の仁王立ち

竹ノ内ひとみ 『のれんをくぐりましょ』

①.この本のオススメどころ

高級感漂う神楽坂(かぐらざか)にある小料理屋さんが舞台。

実際そこで働いていた漫画家さんが描いた作品。

お客様との面白可笑しいエピソードや、「へぇ〜そうなんだ」と、学べる豆知識なんかも。

②.この本との出会い

書店員時代に新刊本として発売された時に出会いました(笑)

当時「自分で小料理屋できないかしら?」と夢みておりましてまさに運命の出会い!

で、実際行ってみたらスタッフ募集の貼り紙が。

電話→面談→採用→5年間お世話になりました…今はブックカフェで奮闘中です!小料理屋での経験が活かされてます!

③ 雀の仁王立ちさんの.仕事エピソード

初めての飲食店勤務だったので、最初は緊張しまくりでガッチガチでした(笑)

店内が慌ただしくなり慣れない日本酒をお客様へ出した直後電話が!テンパリまくりの状態で電話とって「きくずしでございます!」と言ったつもりが「菊姫(直前に出した日本酒の名前)でございます!」と…「あ!すみませんきくずしです」と訂正したら、幸い電話の相手は常連のお客様で「わははは!」と、笑ってくれました

♬竹ノ内ひとみ

コミックエッセイ

・「下町へいらっしゃい 浅草すみだめぐり」

東京の下町・浅草すみだ界隈で生まれ育った著者による、

見どころガイド&思い出ノスタルジー満載のコミックエッセイ。

春夏秋冬の祭り、名所、グルメ、たくさん詰まってます!!

友人とシェアハウスを始めた竹ノ内さん。

場所は実家から徒歩10分

浅草のグルメや見どころが絵で楽しく紹介されています。

「おうちでのみましょ」

自分の家で、ひとりで、みんなで、くつろぎ、楽しく飲む。

そんな「おうち飲み」推奨コミックエッセイ

甘党辛党の話や甘酒の美味しい飲み方なども紹介されています。

ちょっとした時間に読むのに良い本ですよ

「何様」 朝井リョウ

「生きていくことは、何者かになったつもりの自分に裏切られ続けることだ」

朝井リョウさんの「何者」のアナザーストーリー六篇を収録しています。
「何者」は就職活動を行っている5人の大学生の話です。

「何様」では・・・

♬ 光太郎の高校時代
♬ 理香と隆良の出会い
♬ サワ先輩その後
♬ ギンジとその甥っ子
♬ 瑞月の父
♬ 表題「何様」

前作の「何者」は読んだ後、特に最後がものすごくもやもやしたんですショボーン
図書館で予約していたのも忘れたくらいの時期に手元に届き、もやもやしたのも忘れて一気に読みました。

「何者」を読んでから日にちが経っていたので、「ギンジって??」「沢渡さんって??」
そして「何者」は手元に無く・・・アセアセ
ググッて「何者」をおさらいしながら読みました照れ
基本は恋愛小説かなラブラブ
理香って…「あぁ、そうだったのね」
光太郎…「もっと言葉にしようよ」
などなど、時には頷き、時にはハラハラし、感情移入してしまいました。
就活がらみの話は最後の「何様」だけなのも読みやすかった理由の一つかも…。

折しも、3月1日からエントリー開始となった2017年度の就職活動。
戦闘服に見える黒いスーツ、黒い靴、同じ鞄に同じ髪型(特に女子)の疲れた顔をした大学生に町や電車の中で見かけるんだなぁと思うと、ついこの前までの娘と重なります。

「就職が決まるのがゴールじゃないよ、スタートラインに立っただけだよ」
「就職が決まらないから、人間性を否定されているんじゃないよ」

たとえ、自分の思うようにならなくても
「大丈夫 あなたの存在そのものが素晴らしい」
…と心の中でエールを送りたいと思います。