にょっ記 穂村弘

 

「それぞれの夜の終わりにセロファンを肛門に貼る少年少女」by穂村弘

今回は2月10日(日)放送分のインターネットラジオ「ホンスキー倶楽部」で紹介した本です。

2月のテーマは
本が好きな友人に「最近、読みたいんだけど最後まで本が読めないのよね…。軽いタッチの良い本ない?」と言われました。

さて、どんな本をオススメしますか?

東京都 ラジオネーム  ブルボン

穂村弘  にょっ記 文春文庫

① この本のおススメどころ

穂村弘さんの「現実の話なのか、妄想の話なのか、どちらなんだろう?っていう曖昧なところ」がオススメです。
日記でなく「にょっ記」、「にょ」の響きも好きです。
この「にょっ記」は続編の「にょにょっ記」「にょにょにょっ記」と3冊あるのですが、どれもとても面白く穂村弘さんの文章が軽快でスラスラ読めてしまいます。
クスっと笑えるものや爆笑するものもあれば、たまに切実なものも混ざってますが、穂村弘さんの世界観を堪能できる本だと思います。
実は私が購入したものを少しの間放置していたら先に夫が読んでいて、夫がすっかりハマって3冊一気読みしてました。
難しく考えないで読めるのもいいのでしょうね。


② この本との出会い

はっきり思い出せないのですが、多分どこかのSNSで紹介されてたような気がします。
実はこの「にょっ記」を読むまで、穂村弘さん自身を知らなかったので・・・。
歌人というのはにょっ記を読んでる最中に知りました。

③ 本が読めなくなった時の対処法があれば教えてください。

ほかの趣味没頭したり、それまで興味があったけどやってみる勇気がなかったものを試してみます。
本は無理やり読むものではないと思うし、本が好きな人ならば自然と時が来れば読むようになるのではないかなと思います。
私は長い間本から離れていた時期がありますが、その間はほかの趣味に没頭してました。
ゲームでも旅行でもハンドクラフトでも、いろんなことをやっているとそれに関する本を読みたくなってきたときがあり、それが読書再開のきっかけにもなりました。
いろんなことに目を向けて経験していくと、本を読んでいるときに自分が経験したことが出てきて情景が思い浮かべやすくなったり、共感しやすくなることがあり、どんなことも無駄にならないなぁなんて思ってます。

 

 

 

 

 

 

 

著者 穂村弘
歌人。1962年札幌市生まれ。
1985年より短歌の創作を始める。
2008年『短歌の友人』で伊藤整文学賞、「楽しい一日」で短歌研究賞を受賞。2017年『鳥肌が』で講談社エッセイ賞を受賞。

著書
歌集『シンジケート』『ドライ ドライ アイス』『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』『ラインマーカーズ』、詩集『求愛瞳孔反射』
エッセイ集『世界音痴』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』、近著に『きっとあの人は眠っているんだよ』『これから泳ぎにいきませんか』。

他に対談集、短歌入門書、評論、絵本、翻訳など著書多数。


最新歌集『水中翼船炎上中』

「ぎょう虫検査の記憶」が短歌に
それが先頭にある言葉です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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南極ではたらく かあちゃん、調理隊員になる 渡貫淳子

「夢は見つけるものではなくて、出会うもの」

南極観測隊と聞いて連想するのは
映画「南極物語」
そう、高倉健さんと犬のタロー、ジローの物語です。
内容もあまり覚えていなくて、
犬たちだけが南極に置いてけぼりになったよな…ぐらい。
題名の「南極ではたらく」ってどんなことだろうと好奇心で読みました。

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脳からストレスを消す技術 有田秀穂

「疲れたら、身体を休めればいい。つらいときは泣いてしまえばいい。そして、休んだらまた自分の葦で歩きだす」

生活していると、なにがしかストレスがありますよね。
人によってストレスの対処法は違うと思います。
今回、紹介する本のキーワードは「セロトニン」です。

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猫女房 小宮孝泰

「『またね』と言ったお手軽な約束が実現することは少ない。だから、今できることや、してあげられることは、今実行した方がいいんだ」

小宮孝泰さん…コント赤信号のメンバーの一人です。
小宮さんの愛妻、佳江さんとの出会いから闘病の末
天に召されるまでのことを綴ったエッセイです。

佳江さんは猫が大好きで、小宮さんと結婚されてから
カメラ教室にも通って猫を撮り続けていました。
お子さんが居なかったので、お二人で「猫旅」
と称して日本だけでなく海外にも行き、
猫をカメラに収めています。
佳江さんが撮った猫写真も掲載されています。


 

 

 

 

お二人がとても仲のよいご夫婦だったこと。
小宮さんが佳江さんに支えられ、コントだけでなく
俳優業や落語の会など活動を広げていったことが
読んでいて伝わります。

佳江さんが乳がんだとわかった後も
「病気のことを誰に伝えるのかは個人情報だから
自分で決める。それ以外の人には言わないで」
といった決断には、「ああ、そういう選択があるんだ」
と驚きにも似た感じを受けました。

佳江さんは病気に関することや介護に必要なものなど、
よりよく生きるためにどうすればよいのかを
自分で調べて選択し実現していきます。

痛みや体の状況を一番よく知っているのは自分だから
病気と真摯に向き合い自分にとってベストな方法を
選択していく、その生き方には学ぶことがたくさんあります。

本にも掲載されていますが、佳江さんが残した
がんのメモは時には質問であったり、主治医の言葉だったり
その時の気持ちが綴られています。
このメモを書くことで自分を客観視してがんと向き合って
こられたのではないかと思いました。

私は今は健康ですが、病にかかったときには
医療関係の人も含めて、人任せにせず
自分で納得いく生きかたのために
病気と向き合っていこうと思いました。

たんたんと文章が綴られているので
感情が揺さぶられることはなかったですが
それだけに小宮さん、佳江さんの人物像が
心に残る一冊でした。

 

 

 

 

 

 

【目次】

プロローグ
第1章 妻のこと
第2章 猫旅
第3章 告知
第4章 ちょっとずつ、ちょっとずつ、
猫女房写真館
妻が残した、がんのメモ
妻からの手紙
特別対談 落語家 春風亭昇太VS小宮孝泰
     「芸と人生、結婚…を語る」
おひとりさまの季節 ~エピローグにかえて~

秀和システム
222ぺーじ

著者 小宮孝泰
1956年、神奈川県生まれ。
明治大学卒業。
1980年に渡辺正行、ラサール石井とともに
「コント赤信号」としてTVデビュー
30代からは俳優として活躍中。
2004年に文化庁文化交流使として
ロンドンに演劇留学。

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にじいろのしあわせ マーロン・ブンド、ジル・トウィス

「ふつうとちがうのは いけないことじゃないわ」

主人公はウサギのマーロン・ブンド。
マーロンはアメリカ副大統領の家に住んでいる。
でもいつもひとりぼっち。

ある日、マーロンはふわふわのウサギに出会った。
彼の名前はウェスリー。
二人はすぐに仲良くなって、お互いがとても大切な存在になった。
マーロンとウェスリーは結婚することにして
庭中のみんなに声をかけるとみんな祝福してくれた。
リーダーのカメムシ以外は…。

カメムシは「オスのウサギどうしは結婚ができない」っていう。
「オスとメスのウサギが結婚するのが普通」
「おまえたちは普通と違う 普通と違うのはいけないことだ」
これを聞いた庭の仲間たちの反応は…。



 

 

 

この絵本は単純にLGBTのことだけを取り上げているわけではありません。
人と違うことや普通と違うことを認め合う。
そこからリーダーの決め方まで発展していきます。
周りに合わせること…空気を読むことを強いられ
みんなと一緒が安心、そんな風潮があるので
この絵本は子どもだけでなく幅広く読まれて欲しい本だと思います。

私自身は左利きです。
鉛筆や箸、包丁、ハサミも左手で使います。
たった、それだけのことで小さい頃からいろいろと言われてきました。

 

小学生の時でした。
書道の時間に左手で筆を持って書いていたときに先生から
「あなた、筆も左なの!?」
と、驚いた様に言われました。
今でも覚えているということは、幼心に傷ついたんでしょうね。

私の母や祖母は仕事で忙しかったこともあるでしょうが
左で持っていても右に持ち変えるようには一度も言いませんでした。
世の中の物は右利きように作られているので
多少不便に感じることはありましたが、
おかけで両方の手を使うようにもなりました。

相手が自分と違うことを認める。
周りと自分が違うことを認める。
周りと相手が違うことを認める。
それができれば、もっと生きやすい世の中になるのではないか…
この絵本を読んで思いました。

 

 

 

 

岩崎書店
34ページ

2018年12月8日発売

 #にじいろのしあわせ
#NetGalleyJP

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脳を活かす勉強法 茂木健一郎

「学習することは、いままでの自分と違う自分になること」

年齢を重ねると共に、物忘れが多くなります。
記憶も定着させるためにはどうすればいいのか?
短時間で効率よく勉強する方法はあるのか?
この2点が知りたくてこの本を手に取りました。

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