ビンボー病の治し方 しんのすけ

「お金が貯まらない理由は考えずに感情でお金を使うから」

働いてお金を稼ぐより、お金に働いてもらい資産を増やせ!
2億円近い借金を抱え、ビンボーのどん底からお金について必死に学び、経済的自由を手に入れた著者が教えるお金持ちになるための思考法が満載です。
このビンボー病の治し方はお金の入門書としておススメです。

所得家ではなく資産家になる

所得家…一生懸命働に働いて自分の賃金を上げ、お金を生まないものばかり買ってしまう人
資産家…お金を生んでくれる資産を持っている人

ビンボーは病気!?

・金持ち勘違い型…他人からどう見られるかにばかりお金を使っているナルシスト
・夢ばかり追う妄想型…毎週宝くじを買って1等が当たった時の妄想が広がる
・人の話を鵜呑みにする他人任せ型…株、仮想通貨など人のから勧められてよく考えず購入
・学びもせずに使う知識欠如型…電子マネー、クレジットカードでの買い物で請求が来るまでいくら使ったか把握していない
・お金を生まないものを買う負債購入型…住宅や車は個人で買うと資産ではなく負債になる

お金の常識を疑う

◆預けても増えない貯金
・定期預金の金利が0.01% → 100万円預けても利息は100円
・貯金は生活費の3~6か月分くらいで十分
◆保険は手数料ビジネス
・自分が死んだときに必要な金額を計算しているか?
・本当に必要な保険は掛け捨ての死亡保険だけ、医療保険は必要だと感じれば入る。
・おススメは県民共済

お金の本質を知る

◆資産と負債を理解する
・資産…毎月自分のポケットにお金を入れてくれる (例 不動産、株券、債権)
・負債…毎月自分のポケットからお金を奪っていくもの (例 家、車など) 
    ローンを払っていたら負債となる

◆ビンボー病から脱する3つの方法
・支出管理をしっかりする
・利益を上げる
・利率を上げる

◆お金の使い方
・消費…払った金額=価値
・投資…払った金額<価値
・浪費…払った金額>価値
 
浪費の原因はストレス
➡ お金を使うときに「何のために使うのか」を意識する

ビンボー病から抜け出す特効薬

◆自分の毎月の最低生活費を知る
 一か月最低いくらあれば生活できるのか?
 一か月に一度書き直していく
➡ フリーキャッシュフローとしていくら使えるのか把握する
  毎月行うことで1年後には生活が変わる

◆フリーキャッシュフローの作り方
・収入が増えても生活水準を上げない
・固定費を削る

◆ビンボー病から脱出するための5つの習慣
・給料が入ったら使う前に用途に応じて分配する
 最初に仕分けるとムダ使いが防げる
・買い物から帰ったら、レシートを「消費」「浪費」「投資」の箱に分けて入れる
 支出の目的をはっきりさせることでムダが自覚できる
・クレジットカードは使わない
 支出額が25%増になってしまう
・電子マネーは交通費以外に使わない
 いくら使ったかわからなくなる
・ポイントやマイルを貯めようとしない
 貯めることが目的となってしまい不要な買い物をする

投資の真実

◆投資でやってはいけない5つのこと
・よく学ばずに投資する
・短期間で結果を出そうとする
 投資は複利で増やすのが基本なので一定の期間が必要
・専門家の情報に惑わされる
 投資は自分の頭で考えて経験を積みながら上手くなっていくもの
・金額ばかり気にして価値を見ない
 株は価格にフォーカスせず企業の価値にフォーカスする
・何のために投資をしているか理解していない
 投資は生活を豊かにするための手段であり目的ではない

◆株式投資でお金を増やせる7つの条件
・四季報が読める
 四季報は上場企業の株式投資に必要な情報がまとめられている
 四季報を見て銘柄を絞り込む
・チャートを毎日見ない
・他人に思考を奪われない
 人からいわれてする株式投資は持続的なノウハウが蓄積されない
 銘柄の選び方、売買のタイミングなどは自分で考え経験を積まないと身につかない
・感情で取引しない
 株価が上げ下げするのは当たり前なので一喜一憂しない
・自分のルールを守る
 「買う」…毎月のフリーキャッシュフロー(余裕資金)の何%を株式投資に入れるか決める
      感情で買わずにルールの範囲でコツコツ買う
 「待つ」…複利で増やす投資なのでなので、すぐに増えた利益を使わない
 「売る」
・取引の記録をつける
 なぜ、その銘柄をその金額で、そのタイミングで買ったのか、もしくは売ったのかを記録する。
・何があっても続ける
 ある程度の利益が出るまで最低でも1~2年はかかる

まとめ

・自分の最低生活費を書き出しフリーキャッシュフローの金額を知る
・支出が「消費」「投資」「浪費」か目的をはっきりさせる
・収入が増えても生活水準を上げず、投資に回す
・株式投資をするなら四季報が読めるようになって自分で考える
 

【感想】
ビンボーが病気だという発想が面白い!!
ずっぷりと病気になっている自分を認識できました(笑)
・クレカ決済しまくり
・どんぶり勘定で気が付けば家計は火の車
・レシートは貰わない時もある
勿論家計簿はつけていません。

これまでお金の本は気になっていましたが
どの本を読んで(選んで)いいのかずっと迷っていました。
そのうえ自分がどんぶり勘定で家計をやりくりしているのはわかっているので
家計と向き合うのが怖くて見ない振りもしていました。

この本を読んで自分のお金の使い方に向き合うことができました。
ストレスの発散で買い物をする…まさに感情でお金を使っていました。
自分へのご褒美もし放題。
お金が残るはずがありません。

複数の収入を持つ
固定費を削る
最低生活費を知る
お金の入門書としてわかりやすい本です。

・ビンボー病から脱する3つの方法の「利率」を上げるとはどういうことなのか?
・株式投資でマイルールを設けるさいに「売り」に関しての解説が欲しい!!
お金の管理や株式投資に全くの初心者なので、この2点が気になりました。

おススメ度
★★★★

【目次】
はじめに
プロローグ ビンボーは病気だ
第1章 お金の常識を疑え
第2章 お金の本質を学べ
第3章 フリーキャッシュフローで自由なお金を手に入れろ
第4章 日本人の99%が知らない投資の事実
おわりに

あさ出版
216ページ
2019年9月25日第1刷発行
本体価格 1540円
電子書籍あり

著者 しんのすけ
株式会社ビンボー病クリニック 総院長 お金の専門学校 学長
28年間で30種以上の事業経験を持つ起業家であり投資家。
日収100万円の豪遊生活、パチプロ生活、1億7000万円の借金、社員の持ち逃げ、自己破産危機など、お金にまつわる自身の成功・失敗経験からお金の原理原則を学ぶ。
国内外で活躍するビジネスオーナーや投資家から学び、現在はロバート・キヨサキ氏の師匠でもある全米No.1ミリオネアメーカーのロバート・G・アレン氏に師事。
「100年後の子ども達の笑顔」を理念に、子ども達が憧れるかっこいい大人を増やすため「お金の専門学校」を創設し、大人たちへのお金の教育を行う。
現在、中高生に向けてのお金の学びの場を作る活動を準備中。

しんのすけ ブログ

しんのすけ インスタグラム

その企画、もっと面白くできますよ。 中尾孝年

史上最強の解決力を持ったクリエイター、それが広告クリエイター

最近は電子書籍やネットですぐに本が買えるので、街の小さな書店が次々と閉店しています。
音楽はCDを買ったりレンタルするより音源を購入してダウンロードして聞く人が増えました。
映画やドラマはDVDではなく、ネットフリックスやアマゾンプライムビデオなどネットで見る人が増え、レンタルショップも次々と閉店しています。

この本はTSUTAYAが閉店となり、その後にできた焼き立てパンと珈琲の店「リトルマーメイド」に店内で読むように置いてあった本棚にありました。

「面白い」はエネルギー、ポジティブな力の源

「面白いのメリット」
・プロジェクトの内側では、関係者や協力者を動かす時に有効
・プロジェクトの外側では、部外者や一般の人々を動かす時に有効
・周りを巻き込んで推進させる力がある
➡ 面白いには推進力と実現力がある

面白いを生み出す頭の使い方

・〇+〇=100で考える
 分数あり小数点ありマイナスの数字、なんでもありで考える
・面白いことをたくさん見つける
 たくさん見つけた中から一つずつ掘り下げる
・内側から外側へ発想を派生させる
 その後に外側から内側へ無理矢理着地
・ものごとを広くとらえる、都合よくとらえる
・見せる側(自分)の気持ち<見る側(相手)の気持ち

企画を面白くするポイント

・「面白い」をわかりやすく論理的に説明する
 → 本当のことを正直に自分の言葉で話す
・企画を考える時はパソコンを閉じる
 パソコンが開いているとつい「検索」してしまう
 → 企画は新しいアイデアを創造すること
 創造した企画を検証する段階で検索をする
・自分ごと化
 伝えた情報を(相手に)自分に関係のある話として、ちゃんと受け止めてもらう
・見る側の気持ちに立つ
 相手のベネフィット(利益)を考える

【感想】
具体的に中尾氏が手がけたCMやポスターが掲載されてあります。
「あっ、このCM知ってる」
「このポスター見た!!」

この本を読んでの学びはなんといっても
「自分ごと化」
伝えた情報を相手にとって自分に関係のある話として(=自分ごと化して)受け止めてもらう
そのためには相手にとってのベネフィットは何か考える
伝える側の想いと受け取る側の想いが重なる部分を伝える

著者が名古屋・大阪を経て東京で仕事をしていて、それぞれの地域で「面白い」が異なっていることを分析していたのが「なるほど」と感じました。
大阪府警のポスターは実際に著者が作って採用されたものです。
我が子の兄弟げんで泣いているところを写真に撮ったのだとか…。

ちょっとしたワークもあって楽しみながら学べる本です。

おススメ度
★★★★
クリエイティブな事をしている人
面白いことをやろうとしている人
職場を面白くしたい人
ワクワクしたい人
…におすすめです。
 

宣伝会議
277ページ
2017年7月1日第1刷発行
本体価格 1700円

著者 中尾孝年
株式会社電通
CDC クリエーティブ・ディレクター
京都府出身。
1997年電通入社。
主な仕事は江崎グリコ(アイスの実「江口愛実」、ポッキー「デビルニノ」「MC二宮」「YMO」)、サノヤス・ヒシノ明昌(「造船番長シリーズ」)、塩野義製薬(「もしもブラマヨの吉田がもっと早く皮フ科へ行っていたら…」)など。
佐治敬三賞、ACC賞、カンヌ、スパイクスなど国内外で受賞多数。

中尾孝年 ツイッター

知の越境法 「質問力」を磨く 池上彰

「前の壁を越えるのではなく、隣へ越境する」

元NHK記者でフリージャーナリストの池上彰氏の著書。
複雑なニュースを小学生にも分かるように、噛み砕く語り口で好評な池上氏のヒストリーが詰まっている1冊。

自分にとって異なる文化と接することで自分を活性化できる「越境のススメ」

こどもの視点に戻るクセをつける

相手に答えてもらいやすい質問の仕方
◆素朴な質問を恐れない
知ったかぶりをせずに、こどものように知らないことは知らないと聞く。
◆質問中にメモをみない
メモがあると、それに引きずられて、相手の言葉に素直に反応することができなくなる可能性がある
◆事前に相手に関する書籍を読んでおく
・事前に準備できることがあればしておくのが、相手への礼儀
・資料を読むことで質問の内容も変わる
◆想定外の質問をする
こどもがするような素朴な質問をすることで、思った以上の話を引き出すことができる
◆人をダシに使う
自分の意見を前面に出すと、「考えが違うから」と話が進まなかったり、質問者に同調するだけの答えになりやすい
→「これについては、こういう意見の人がいますが、どうですか?」と聞く◆「リスペクト光線」をだす
相手を高く評価している、その気持ちを目に込めて相手に接する


oldtakasuさんによる写真ACからの写真 

「すぐに役に立たない」ことは「いずれ役に立つ」

越境のメリット
◆知らないことを知る
・自分が物を知らないと思えば、人に尋ねるのも恥ずかしくなくなる
・新しい知に出会うことができる
◆知らないことを知って停滞を破る
・自分の足りないものを点検し補う
◆離れているものどうしに共通点を見出す
・置き換えの技を使う
→難しい話になるとすぐに、これを他に例えるとどうなるだろうと考えてわかりやすい表現を考える
◆知らないことを知ることで多数の視点を持つ、自分を相対化する
・多角的な視点を持つことは大事だが面倒くさい
→新聞や総合雑誌を読む
・フェイクニュースに惑わされない
現状を脱し新天地に飛び込むことで仕事の幅を広げることができ、人を自由にすることを可能にする

【感想】
多くの学びがある本でした。
所属部署が変わるたびに関連する分野を勉強する姿勢が今の池上氏を作っていると感じました。

池上氏がNHK時代に地方の社会部から警視庁捜査一課の担当になり法医学を学びます。
記者からキャスターになる事で発声を学び、「週刊こどもニュース」を担当することでニュースをわかりやすく伝える人として認識され、フリーになった時に民放から引っ張りだことなります。

元々は記者なので文章を書くのは本業、本の執筆も声がかかります。
人生の経験でムダなものはないと確信を持ちました。

「心に残ったフレーズ」
・人の話を聞くときは相手と斜め45度になるように座る
・アウトプットを意識したインプット
・アイスブレイクで事前にコミュニケーションを取る

おススメ度
★★★★★
今の自分に煮詰まっている人
何か新しいことをしようと思っている人
職場で異動が決まった人
池上彰氏に興味がある人
におススメです

【目次】
はじめに
第1章 「越境する人間」の時代
第2章 私はこうして越境してきた
第3章 リベラルアーツは越境を誘う
第4章 異境へ、未知の人へ
第5章 「越境」の醍醐味
第6章 越境のための質問力を磨く
終章   越境=左遷論
おわりに

光文社文庫
257ページ
2018年6月20日第1刷発行
本体価格 800円
電子書籍あり

著者 池上彰
1950(昭和25)年、長野県生まれ。
ジャーナリスト。
東京工業大学教授。
慶應大学経済学部卒業後、NHK入局。
報道記者や番組キャスターなどを務め、2005年に独立。
2013年、伊丹十三賞受賞。

著書
『伝える力』
『おとなの教養』
『日銀を知れば経済がわかる』ほか著作多数。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

読書は「アウトプット」が99% 藤井孝一

本を読むだけで終わらせるのではなく「使う」という感覚

大きな本屋に行くとビジネス書の「読書術」というコーナーがあります。
私自身「読書の家庭教師」として、読書会を開催しています。
もう一度、初心に帰って「読書」を学ぼうと書店で購入した本の一冊です。

本に付加価値をつける3つのアウトプット

① 話す
◆今日あった出来事を報告するように本の話をする
◆本の内容を思い出し、繰り返し話すことで初めて記憶になる
 ➡ 本の内容は、人に話すことで自分のものになる

② 書く
◆好きなように読書メモを書く
・その本から感じたことや学んだことを書き出していく
・本のエッセンスを感じ取るのに正解も不正解もない。
・自分の感情を基準に考える
・ポイントがどこか自分さえわかっていれば、どんな書き方をしてもよい
◆本のレビューを書く
・アマゾンのレビューを書きこむ
・自分が一読者としてどう感じたか
・「つまらない」と思ったら何がどうつまらなかったのかを書く
・文章を書く練習になる
◆書評を書くポイント
・何が書いてあったか
・そこから何を学んだか
・それをどう活かすか
➡ この3つを柱にしてまとめる

③ 行動する
◆本に書いてあることを一つでもいいので実践する
◆本に載っている「ワーク」を実践する
◆本に載っているサイトやURLにアクセスしてみる

いい本を選ぶコツ

① 目次を見る
・目次を読めば全体像がわかる
・タイトルと内容が合っているか
・章ごとにポイントが明確になっているか
・知りたい情報が書いてあるか

② 著者のプロフィールを見る
・著者の経歴を見る
・どのような成果を残しているのか
・代表作でとんな領域に詳しい人なのかを知る

③ まえがきを見る
・書き手が最も力を入れているのがまえがき
・最初の3行でピンと来るか
・読みてのことを考えて書いているか

【感想】
著者がより伝えたい所は太字で表記してあります。
各章の最後にはまとめが載っているので、この本が勧めている「必要なところを拾い読みする、斜め読み」がしやすくなっています。

書評の書き方や書評のメルマガの書き方が具体的に載っているだけではありません。
おススメの書評メルマガやサイトも載っているので、本選びにも役立つ本です。

人に話すことや文章を書くことが苦手な人は、書いてあることを実践してみる、またはワークをやってみるという所からアウトプットを始めるのもありだなと思いました。
アウトプットの方法を全てやらなやくても、まずは自分ができそうなところから始めて少しずつ広げていく…その具体的な方法が書いてあるので読みやすくわかりやすい本でした。

【こんな人におススメ】
本のアウトプットの仕方がわからない
書評を書いてみたいが書き方がわからない
効率の良い本の読み方を知りたい
本の選び方がわからない

おススメ度
★★★★★

【目次】
はじめに
1章 もっと「本の話」を誰かとしよう
2章 「速読」よりも「乱読」せよ!
3章 読書の最高の「自己投資」にする技術
4章 「お金を稼ぐ人」は、本をこう読む!
5章 私は、こんな本を読んできた

知的生きかた文庫
221ページ
2014年1月10日第1刷発行
本体価格 571円

著者 藤井孝一
1966年生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。
・経営コンサルタント(中小企業診断士)
・株式会社アンテレクト取締役会長
独立・起業を目指すビジネスパーソンに対し、ノウハウ提供やアドバイスなど、実践的なサポートを行う。
特に、かつて「副業」と呼ばれていた「在職中から起業する」スタイルを「週末起業」と名付け、その普及に東奔西走する。
この活動を加速させるため、2003年に「週末起業フォーラム」を創設、1万人を超えるビジネスパーソンが学び、独立・開業を果たす。
さらに、ビジネスパーソンの自立を、教育コンテンツ、パートナーシップ、インフラの面からも支援するために、株式会社アンテレクトを創設、経営を行っている。

著書
『週末起業』
『ビジネススキル大全』
『お金を稼ぐ勉強法』など多数

藤井孝一 オフィシャルサイト

神様がくれたピンクの靴 佐藤和夫

「経営者が決断するときは、損か得かで決めてはいけません。正しいか、正しくないかを軸にして決めるのです」

著者の佐藤和夫さんは「人を大切にする経営学会」の常任理事をされています。
この会は、『人、とりわけ社員等の満足度や幸せこそ最大目標であり最大成果と考える「人を大切にする経営」を研究対象とし、その研究成果を広く社会に還元、啓蒙する活動を行うことを通じて、よりよい企業経営を行う企業が増加することを目的』としています。

この本は、一つの会社「徳武産業」の靴、とりわけ高齢者や障がい者を対象にしたケアシューズを製造して過程を紹介しています。

おススメ度 ★★★★★
仕事でリーダーになっている人
今から起業しようとしている人
ノンフィクションが好きな人におススメです。

靴のせいで歩けなくなってしまうお年寄り

徳武産業がケアシューズを作り始めたきっかけは1本の電話。
近くの特別養護老人ホームから「利用者の転倒が相次いで困っているんです。何とかお年寄りが転ばないですむ靴をつくってもらえないでしょうか?」
ちょうど大口の顧客から取引を縮小されて売上が減って困っていた平成5年のことでした。

連絡があった特別養護老人ホームに見学に行き、いろいろ試行錯誤をして試作品を作っても転倒は無くなりません。
施設に通ううちにいくつかの問題点が明らかになります。

★むくみやリウマチ、外反母趾により左右の足の大きさや形、長さまで異なっている人がたくさんいる。
★脳卒中などで身体にマヒがある人は、簡単に靴を履いたり脱いだりできない。
★足に合わない靴をかかとを踏んだり、詰め物を入れたりして無理に履いている。
➡ まだ歩ける人が靴のせいで歩けなくなってしまう

震災を無傷で生き残った奇跡の機械

元々、徳武産業はルームシューズを作る会社でした。
靴を作るために神戸から靴に詳しい助っ人を呼び寄せます。

・靴のサイズは1cmごとにする
・左右のサイズ違いや片方だけの販売をする

この2点は靴業界では異例の品でした。
助っ人の靴職人にも反対されますが、2年間500人のお年寄りにヒアリングや試作品を履いてもらった裏付けで説得し、ケアシューズ「あゆみ」を作りました。
大量生産のための機械が神戸から搬入されるのを待つだけとなります。

平成7年1月17日、阪神淡路大震災が起こりました。
高速道路が倒れ、神戸の街が燃えていました。
「あゆみ」の機械を特注した会社も神戸でした。
会社と連絡が取れず数日が経ったころ、機械メーカーから連絡が入ります。
機械は無事でした。
25年経った今も、使わなくなったこの機械の前に毎月欠かさず御神酒をまつって皆で感謝しています。

人はいくつになってもおしゃれをしたいしステキな靴を履きたい、自分の足で歩きたい


初めに電話をくれた老人ホームの夏祭りに行った時のこと。
一人のおばあさんが「あゆみ」の靴を履いているのを見かけます。
十河さんが靴の履き心地を聞くと
「死ぬまでに赤い靴を履いてみたいと思っていた。この靴があって本当に嬉しい。毎日歩くことが生きがいになっている。いつもこの靴を枕元に置いて寝ている」とのこと。
施設の人に聞くと本当に枕元に靴を置いて寝ていると知ります。

この時、徳武産業は「あゆみ」の売上が思った様に伸びず、創業依頼初めて赤字転落することがわかり、経営をを託した社員を呼びつけ叱責し、この社員達は辞めてしまいました。
夏祭りの出来事であらためてこの靴は売れると確信し販路拡大に向けて動き出します。

しかし、大量生産をするなかでクレームも発生し、全品回収で対応など、知名度が上がるにつれて問題点も次々と出てきました。
しかし、徳武産業は社員が一丸となって問題点を一つひとつ丁寧に対応して売上を伸ばしていきます。

赤字転落したときの反省を活かし、社員のやりがいを支える仕組みを作り、家族が入社したがる会社へと変貌していきます。

徳武産業 公式サイト

【感想】
「ニッチを狙う」
「情熱を持つ」
「貢献する」
ビジネス書によく書かれてある言葉ですが、そのどれもがあてはまるのがこの徳武産業です。

決して順風満帆な会社運営ではありませんが、社長の情熱と過去の反省を活かした経営で乗り切るところは、読んでいて池井戸潤の小説の様でした。
(嫌な銀行の幹部は出てきませんが…笑)

実は私が勤める特別養護老人ホームの利用者に「あゆみシューズ」を履いている方がいます。
この文章を書くために徳武産業さんのホームページを見ると、全く同じシューズの写真が載っていたのです。
この本が、徳武産業さんがより身近に感じました。

【目次】
プロローグ
第1章 「とんでもない考え」から生まれたこと
第2章 この靴を枕元に置いて寝ています
第3章 だからみんなキラキラできる
第4章 もっと「ありがとう」をいただきたい
第5章 誰もが幸せな会社をつくるために
発刊に寄せて

あさ出版
208ページ
2019年1月26日第1刷発行
本体価格 1400円
電子書籍あり著者 佐藤和夫
1952年北海道生まれ。
慶應義塾大学文学部卒業後、出版社勤務。
経営雑誌編集長、社団法人事務局長などを経て出版社設立。
2000社を超える企業取材を通して、人間としての経営者と企業経営のあり方を洞察してきた。
現在「人を大切にする経営学会」常務理事。
一般社団法人「豊島いい会社づくり推進会」会長。
「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞 審査委員。
株式会社あさ出版代表取締役。

キャラがすべて! メディアを使いこなして、自分自身を売り続ける方法 大内優

「割り切って、演じてしまえ」

この本との出会いは「実践読書会」です。
この読書会での課題本が「キャラがすべて!」でした。
読書会ではワークやダイアログが主体で本を読むことは無かったので、あらためて読んでみました。

おススメ度 ★★★★
起業している人
これから起業しようとしている人
自営業の人
などなど自分を売り出そうとしている人におススメです。

キャラ作りで大切なことは?

◆キャラは演じるもの
・必ずしも自分が100%そうである必要はない
・他人の目は気にしない
・割り切って演じる
◆キャラ説明書を作る
・「名前がどう広まって欲しいか?」を言語化する
・自分のキャラをSNSで主張する
◆とんがってとんがってとんがる
・専門性にとんがることは他を排除することではない
・とんがるにも根拠が必要
◆「自分にはできる」とハッキリ宣言する
・自分でこれをやると決めたら徹底的に主張する
・キャラこうと決めたら貫く

自分のキャラの見つけ方

◆好きなことにこだわって追及する
・人生を棚卸しして、自分のキャラを見つける
・自分で自分をプロデュースする
・好きなモノ✖一貫性
◆ターゲットを絞る
・「誰の」「何を」解決する専門家なのかを表明する
◆起承転結の自己紹介ストーリーをつくる

キャラクター化して売り出す方法

◆ビジネスの設計図を準備する
◆LP(ランディングページ)を作ってSNSと連携させる
◆SNSはメルマガへの導入手段にする
・登録者数より開封率が大事

【感想】
まず決めるということが大切なんだと感じました。
私は「読書の家庭教師」という肩書きで活躍したいと思っていましたが、じゃあどうするか…というところで止まっていました。

友人からのアドバイスとこの本を読んだこともあり、まずは「読書の家庭教師」となることを決めてFacebookのアカウントに「読書の家庭教師」を追記しました。
この一文を入れるだけで、投稿も「読書の家庭教師」を意識することになります。

この本はキャラのつくり方だけではなく、どう売り出していくか?
効果的なプレリリース作りやオンラインサロン運営法まで載っています。

「私には無理だわ~」「何も特技ないし…」と思う人も多いかもしれません。
「自分の好きなことで豊かになる」そんな生活に一歩踏み出すために、まずこの本を読んでみて、自分のキャラを作ってみてはいかがですか?

【目次】
はじめに すべてはあなたが”人を惹きつけるキャラ”を持っているかどうか
第1章 なぜ、いま個人がメディア戦略を考えなければならないか?
第2章 自分をキャラクター化して、影響力を最大化する方法
第3章 メディアへ出ていくうえで、最初に考えるべきこと
第4章 テレビを味方にして、一気に有名になる
第5章 自分にファンクラブをつける、オンラインサロン運営法
おわりに キャラでチャンスをつかみ取れ!


きずな出版
229ページ
2018年10月1日第1刷発行
本体価格 1500円
電子書籍あり

著者 大内優

メディア活用研究所代表。1978年福島県郡山市生まれ。
慶應義塾大学卒業後、福島テレビ株式会社で報道記者として4年間勤務。
取材ネタの選定・番組制作には定評があり、テレビ番組コンクールでの受賞歴もある。
記者時代に目を通したプレスリリースは40,000件以上。その経験から、プレスリリースの良し悪しを3秒で判断することができる。
独立後はメディア活用研究所代表として、テレビを効果的に活用し、ビジネスを拡大するためのノウハウを伝えるセミナーを全国各地で開催。
また、メディア活用に関する活きた情報を手に入れるために、現在もテレビ番組MCやラジオパーソナリティとして活動を続けている。

著書
『小さなお店・会社、フリーランスの「テレビ活用」7つの成功ルール』

大内優 公式ホームページ

大内優 ツイッター