「百年の孤独」を代わりに読む 友田とん

「小説を人の代わりに読むことはできないというのは希望である。」友田とん

今回は2月17日に放送した私がパーソナリティを務めるラジオ番組
「ホンスキー倶楽部」でリスナーさんから紹介して頂いた本です。

兵庫県 ラジオネーム 冷麺マン4世

友田とん 「百年の孤独」を代わりに読む

この本のおススメどころ
まず、ラテンアメリカ文学の代表作であり、ノーベル文学賞の世界的な名作『百年の孤独』が登場します。
ああ、聞いたことある。
焼酎でしょ?そっちじゃなくて、小説?
聞いたことはあるけど、読んだことはないんだよなあ。という方。
あるいは、挑戦したものの登場人物の多さに「The 折(挫折)」した方のための本です。
何しろ作者の友田とんさんが、ドリフのコントのような軽快さと、研究者顔負けの探究心で、代わりに読んでくれるのです。
何を?『百年の孤独』を。
もちろん本家の『百年の孤独』と、あわせて読むと楽しさは倍増します。
副読本としても、大笑いエッセイとしてもオススメします。


この本との出会い
作者の友田とんさんは、ガルシア=マルケスが亡くなった2014年の春に、ふと「百年の孤独」を代わりに読もうと思いたった。
もちろん冗談として。
そして2018年に完成。
一方、20年間『百年の孤独』を読めずに「二十年の孤独」をこじらせている、人物がいた。私、「冷麺マン4世」である。
彼は、元町の古本屋「1003(センサン)」で、「『百年の孤独』を代わりに読む」を見つけ、そして、手にしたのでした。

ありがとう、友田とんさん、代わりに読んでくれて。
ありがとう、ガルシア=マルケス、強靭な面白さとしなやかさを持った作品を書いてくれて。

でも、結局は、全部自分で読んだのでした。

本が読めなくなった時の対処法があれば教えてください
読書の素晴らしさは、自分で読めることにあります。
言い換えると、自分が読みたいときに読み、読みたくないときや読めないときには、読まなくて良い、という自由さにあります。
つまり、本が読めなくなった時の対処法は、ズバリ、読まないこと。
(ボクは20年間読めなかった本を、20年後には、運命的な出会いのおかげで読めました)

友田トンさん
「『百年の孤独』を代わりに読む」の本は大手の書店では扱っていません。
ツイッターで「友田とん」さんを検索すると、扱っている書店の一覧があります。
東京なら「双子のライオン堂」「本屋B&B」
関西なら、京都「ホホホ座」奈良「とほん」など

友田とん ツイッター
友田とん note

「百年の孤独」
焼酎…宮崎県高鍋町に本社を置く酒造メーカー 株式会社黒木本店より発売されている麦焼酎銘柄です

 

 

 

 

 

 

 

焼酎は蒸留後にそのまま瓶詰めして出荷されます。
この「百年の孤独」はウイスキーと同様に蒸留した焼酎を熟成させ、3年もの・4年もの・5年ものをブレンドしたものを出荷しています。
なので、色は薄い琥珀色で香りもウイスキーなどの洋酒に近く、味わいは強いアルコールの中にも甘みが感じられ麦の香ばしさが広がります。
名前の由来はガブリエル・ガルシア=マルケスの同名の小説『百年の孤独』からつけられています

店頭販売については特約店のみでの取り扱いです。
生産本数が少なく、高価でありながら地域によっては比較的入手しづらいです。

黒木本店 公式サイト

 

本…ガルシア=マルケスの小説
1967年に発行

 

 

 

 

 

 

 

ガルシア=マルケスの代表作品で、世界各国でベストセラーになり、ラテンアメリカ文学ブームを巻き起こしました。
本作を主に、ガルシア=マルケスは1982年ノーベル文学賞を受賞し、2002年ノルウェイブッククラブによって「世界傑作文学100」に選ばれています。

ゆめのたね放送局関西チャンネル「ホンスキー倶楽部」

インターネットラジオゆめのたね放送局関西チャンネル
毎週日曜午前11時~11時半
毎月テーマを決めて、リスナーからの本の紹介する「ホンスキーズBOOK」
私のおススメ本を紹介する「ぐーりんずBOOK」
第2週・4週は元書店員ブックコーディネーター、かーるさんがおススメする
「かおる文庫のおすすめブックコーナー」
ひたすら本を紹介する番組です。

♬ 聞き方
①下の「ゆめのたね放送局」のサイトに入ります。
②関西チャンネルの ➧ ボタンをクリックすると音声が流れだします。
インターネットラジオゆめのたね放送局

ホンスキー倶楽部 視聴

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プロフェッショナルな読者

にょっ記 穂村弘

 

「それぞれの夜の終わりにセロファンを肛門に貼る少年少女」by穂村弘

今回は2月10日(日)放送分のインターネットラジオ「ホンスキー倶楽部」で紹介した本です。

2月のテーマは
本が好きな友人に「最近、読みたいんだけど最後まで本が読めないのよね…。軽いタッチの良い本ない?」と言われました。

さて、どんな本をオススメしますか?

東京都 ラジオネーム  ブルボン

穂村弘  にょっ記 文春文庫

① この本のおススメどころ

穂村弘さんの「現実の話なのか、妄想の話なのか、どちらなんだろう?っていう曖昧なところ」がオススメです。
日記でなく「にょっ記」、「にょ」の響きも好きです。
この「にょっ記」は続編の「にょにょっ記」「にょにょにょっ記」と3冊あるのですが、どれもとても面白く穂村弘さんの文章が軽快でスラスラ読めてしまいます。
クスっと笑えるものや爆笑するものもあれば、たまに切実なものも混ざってますが、穂村弘さんの世界観を堪能できる本だと思います。
実は私が購入したものを少しの間放置していたら先に夫が読んでいて、夫がすっかりハマって3冊一気読みしてました。
難しく考えないで読めるのもいいのでしょうね。


② この本との出会い

はっきり思い出せないのですが、多分どこかのSNSで紹介されてたような気がします。
実はこの「にょっ記」を読むまで、穂村弘さん自身を知らなかったので・・・。
歌人というのはにょっ記を読んでる最中に知りました。

③ 本が読めなくなった時の対処法があれば教えてください。

ほかの趣味没頭したり、それまで興味があったけどやってみる勇気がなかったものを試してみます。
本は無理やり読むものではないと思うし、本が好きな人ならば自然と時が来れば読むようになるのではないかなと思います。
私は長い間本から離れていた時期がありますが、その間はほかの趣味に没頭してました。
ゲームでも旅行でもハンドクラフトでも、いろんなことをやっているとそれに関する本を読みたくなってきたときがあり、それが読書再開のきっかけにもなりました。
いろんなことに目を向けて経験していくと、本を読んでいるときに自分が経験したことが出てきて情景が思い浮かべやすくなったり、共感しやすくなることがあり、どんなことも無駄にならないなぁなんて思ってます。

 

 

 

 

 

 

 

著者 穂村弘
歌人。1962年札幌市生まれ。
1985年より短歌の創作を始める。
2008年『短歌の友人』で伊藤整文学賞、「楽しい一日」で短歌研究賞を受賞。2017年『鳥肌が』で講談社エッセイ賞を受賞。

著書
歌集『シンジケート』『ドライ ドライ アイス』『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』『ラインマーカーズ』、詩集『求愛瞳孔反射』
エッセイ集『世界音痴』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』、近著に『きっとあの人は眠っているんだよ』『これから泳ぎにいきませんか』。

他に対談集、短歌入門書、評論、絵本、翻訳など著書多数。


最新歌集『水中翼船炎上中』

「ぎょう虫検査の記憶」が短歌に
それが先頭にある言葉です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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プロフェッショナルな読者#

 

 

この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ 新井見枝香

赤裸々とは新井見枝香のためにある言葉だ

書店員 新井見枝香さんのエッセイ第三弾
部屋では全裸で料理をし、髪の毛も自分でカットする。
もちろん全裸だ。
冬場でもかき氷を食べ凍死寸前になり
トイレの個室で誰もいないと思って「死にたい」と呟けば
女性が赤ちゃんのオムツをかえていた…(聞かれていた)

ストリップにはまり小屋に見に行く。
時に師匠(桜木紫乃氏)に呼び出されて
共にストリップを見る。

家賃を払うのにお金が足りず
昔、勢いで買った35万円のジュエリーを売ると1万8千円。
博打の様な生活をしている。

なぜ、こんなに私生活をネタにするのか。
それもヒリヒリするネタだ。
答えは自分で言っている。

「自分で読み返してくそつまんねぇエッセイは発表したくない」

それだけなのだ。
ここまで書くともう、何も隠し事は無いのだろうか?
次のエッセイが楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

【目次】

はじめに
Part1 うまくいかない仕事
Part2 うまくいかない美
Part3 うまくいかない恋
Part4 うまくいかない人生
おわりに

秀和システム
200ページ
2019年2月9日第1刷発行

1000円(本体価格)

著者 新井見枝香
著者 新井見枝香
1980年東京都生まれ
アルバイトで書店に入社し、契約社員数年を経て
現在は正社員として営業本部に勤める成り上がり書店員
開催したイベントは300回を超える
文庫解説や帯コメントなどの依頼も多い。

著書
「本屋の新井」
「探しているものはそう遠くないのかもしれない」

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プロフェッショナルな読者

南極ではたらく かあちゃん、調理隊員になる 渡貫淳子

「夢は見つけるものではなくて、出会うもの」

南極観測隊と聞いて連想するのは
映画「南極物語」
そう、高倉健さんと犬のタロー、ジローの物語です。
内容もあまり覚えていなくて、
犬たちだけが南極に置いてけぼりになったよな…ぐらい。
題名の「南極ではたらく」ってどんなことだろうと好奇心で読みました。

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「飛行機の乗り方」 「読む餃子」 パラダイス山元

「フランクフルト経由東京-名古屋。年間最多搭乗数1024回の著者による“空愛”150%エッセイ」(新潮社より引用)

 

今回も私がパーソナリティをつとめる「ホンスキー倶楽部」2月3日放送分より
本の紹介をします。

今月のテーマは
本がすきな友人から
「最近本を読みたいんだけど最後まで読めないんだよね~。
軽いタッチの良い本ない?」
と聞かれたときにおススメの本です。
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猫女房 小宮孝泰

「『またね』と言ったお手軽な約束が実現することは少ない。だから、今できることや、してあげられることは、今実行した方がいいんだ」

小宮孝泰さん…コント赤信号のメンバーの一人です。
小宮さんの愛妻、佳江さんとの出会いから闘病の末
天に召されるまでのことを綴ったエッセイです。

佳江さんは猫が大好きで、小宮さんと結婚されてから
カメラ教室にも通って猫を撮り続けていました。
お子さんが居なかったので、お二人で「猫旅」
と称して日本だけでなく海外にも行き、
猫をカメラに収めています。
佳江さんが撮った猫写真も掲載されています。


 

 

 

 

お二人がとても仲のよいご夫婦だったこと。
小宮さんが佳江さんに支えられ、コントだけでなく
俳優業や落語の会など活動を広げていったことが
読んでいて伝わります。

佳江さんが乳がんだとわかった後も
「病気のことを誰に伝えるのかは個人情報だから
自分で決める。それ以外の人には言わないで」
といった決断には、「ああ、そういう選択があるんだ」
と驚きにも似た感じを受けました。

佳江さんは病気に関することや介護に必要なものなど、
よりよく生きるためにどうすればよいのかを
自分で調べて選択し実現していきます。

痛みや体の状況を一番よく知っているのは自分だから
病気と真摯に向き合い自分にとってベストな方法を
選択していく、その生き方には学ぶことがたくさんあります。

本にも掲載されていますが、佳江さんが残した
がんのメモは時には質問であったり、主治医の言葉だったり
その時の気持ちが綴られています。
このメモを書くことで自分を客観視してがんと向き合って
こられたのではないかと思いました。

私は今は健康ですが、病にかかったときには
医療関係の人も含めて、人任せにせず
自分で納得いく生きかたのために
病気と向き合っていこうと思いました。

たんたんと文章が綴られているので
感情が揺さぶられることはなかったですが
それだけに小宮さん、佳江さんの人物像が
心に残る一冊でした。

 

 

 

 

 

 

【目次】

プロローグ
第1章 妻のこと
第2章 猫旅
第3章 告知
第4章 ちょっとずつ、ちょっとずつ、
猫女房写真館
妻が残した、がんのメモ
妻からの手紙
特別対談 落語家 春風亭昇太VS小宮孝泰
     「芸と人生、結婚…を語る」
おひとりさまの季節 ~エピローグにかえて~

秀和システム
222ぺーじ

著者 小宮孝泰
1956年、神奈川県生まれ。
明治大学卒業。
1980年に渡辺正行、ラサール石井とともに
「コント赤信号」としてTVデビュー
30代からは俳優として活躍中。
2004年に文化庁文化交流使として
ロンドンに演劇留学。

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