人生は並盛で 小野寺史宜

「とりあえず牛丼でも食うか」by 竹志

たまに行く田村書店には古書コーナーがあります。
行くと必ず立ち寄り心惹かれる本は無いかと探すのです。
この本は題名の「人生は並盛で」と帯に書いてあった
「幸せのどんぶり一丁」に惹かれて購入しました。

太った女子大生日和VS若作りで男好きの恵

恵は4歳になる息子を姑に預けて牛丼屋でパートをしている。
仕事は基本手抜き。
面倒な仕事は理系の女子大学生で太っちょの日和に押し付け
店長が居る時や気に入った若い男性とペアだと、嫌なトイレ掃除も進んでやっちゃう。

恵はバイトの数馬と不倫をしている。
数馬がバイトを辞めることを聞いて、次は周吾かなと次のターゲットを決める恵。

ミスが多い準一が、テキパキと仕事をこなす日和に告白するが断られる。
そのことが面白くない恵は日和に準一から言い寄られるている様なことを話す。
もちろん嘘。
日和も嘘だとわかっているが、自分勝手で仕事も手抜きな恵が許せず
ある計画を実行する。

5年後の約束

竹志はレストランで突然、恋人のすみれに別れ話を切り出す。
突然の別れ話に怒ったすみれは竹志にカクテルをかけて店から出る。

竹志には5年前に別れた「夏」が居た。
お互いに忙しくて、段々会えなくなり別れた。
その時に5年後の23時55分に駅前で会おうと約束して…。
すみれに別れ話を切り出したのはちょうど5年目の約束の日だったのだ。

同じレストランのボーイ京平はワインをお客さんの服にこぼし
皿をよく割る。
そのうえワインをこぼした年上の女性と不倫中。
勤務態度を店長に注意され「皿は割れるものだ」と反論する京平。
態度をあらためない京平に店長はクビを言い渡す。
捨て台詞を吐いて店を出た京平は「モデルガンで店長をいつか撃ってやる」
と心に決める。

竹志が約束の場所に行くが、そこに夏が現れることはなかった。

ひき逃げ事件

夏は誘われて周吾と観覧車に乗っていた。
周吾にしつこく誘われるが夏は断った。
この日、夏は仕事を休んでバイクを走らせ考え事をしていた。
周吾と別れた後、バイクにまたがりまた走り出す。
5年前の約束を思い出しながら…。

同じ日、役所に勤める美哉は大学時代の友人
山野井と須賀と三人でバーで飲んでいた。
当時、美哉は山野井と須賀とも時期は違うがつき合っていた。
今は違う男性と結婚し、こうしてたまに三人で会って飲んでいる。

帰り道、須賀は山野井の車に乗り込み一緒に帰る。
須賀は山野井に200万円の借金を申し込むが断られる。
山野井はアクセルを踏み込みスピードを上げ
あやうく自転車を引きそうになる。
間一髪で自転車が止まったが、次の角でバイクをひいてしまう。
ブレーキをかけなかったのでそのまま逃げる山野井。
須賀は山野井から200万円を借りることができた。

牛丼屋に強盗現る

5年前の約束から1年、竹志はまた約束の時間に駅前にやってきた。
もちろん夏は現れない。
終電を乗り過ごし、行きつけの牛丼屋に入る。
日和と準一がシフトに入っていた。
竹志は日和の働きぶりに好感を持っていた。
節度のある接客と綺麗な盛り方。
そんなことを思っていると、ふらりと入ってきた男がレジカウンターに向かう。

男はナイフを取り出し日和に向かってボソボソと何か言っている。
「あの、これでどうにか…」
「いや何ていうかほら。そのほんとに悪いんだけど」
従業員のバックスペースに通じるドアから京平が銃を手にして出てきた。

【感想】

3つの短編小説です。
全く別の次元で起こっている事が、全てどこかで繋がっている構成に驚きました。

最初の恵の話は年のサバは読むし、若い男に媚びを売るし
仕事はしないのに人の悪口だけは散々言うキャラです。
そのうえ子どもへの愛情は感じられず
「私の人生、こんなんじゃなかった」感満載です。
この小説のどこが幸せのどんぶり一丁なんだろう???
と、途中で読むのを止めようかなと思ったほどです。

2つめの話は、ちょっとした所でこの人とこの人とが繋がってる !?
とそのまま最後まで一気読み。

記憶力がいまひとつの人は登場人物をメモるか、もしくはフセンを貼るのをおススメします。
各小説を飛び越えて人間関係が繋がりますよ。
ひょっとしてこの人は…あの時に出ていたあの人???

日和が恵に対してとった行動は?
ひき逃げ事件や強盗の結末は?
きになった方はぜひ読んでみてください。
最後はちょっとホッコリしました。

【目次】

肉蠅え
そんな一つの環
弱盗


327ページ
実業之日本社文庫
2019年2月15日第1刷発行
本体価格 667円
電子書籍あり


著者 小野寺史宜
1968(昭和43)年、千葉県生れ。
2006 (平成18)年「裏へ走り蹴り込め」でオール讀物新人賞を受賞。
2008年、『ROCKER』でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。

著書
『みつばの郵便屋さん』シリーズ、
『片見里、二代目坊主と草食男子の不器用リベンジ』
『ホケツ!』
『その愛の程度』
『本日も教官なり』
『ひと』などがある。

「家庭教師は知っている」 青柳碧人

「子どもが守られるのは、運によってではいけない」by 原田

休みの日に「面白い本があるかなぁ」と思って
入った書店で出会った本です。
著者の青柳碧人さんは「むかしむかしあるところに死体がありました」
を読んで、発想が面白いと思ったので購入しました。
大好きなミステリー小説だったこともあります。

主な登場人物

原田保典…(株)SCIデュケーション 家庭教師派遣会社主任
沼尻室長…原田の上司
清遠初美…原田の後輩、新人職員
リサ…女子高生、原田の部屋に入り浸っている

気になる家庭を訪れる原田

原田は家庭教師派遣会社の主任。
家庭教師の大学生の面談を行い、気になる家庭を訪問。
虐待の可能性がないか調査する。

以前に虐待の現場を発見し通報した社員の働きをきっかけに
児童相談所から協力を要請される。
会社の上層部は会社のイメージアップもあり
協力を惜しまず、各教室に「訪問担当」を設置する。
原田もその一人。

現場の多くの職員は、この決定に否定的。
原田の上司、沼尻もその一人。
「子どもの勉強以外のプライベートに立ち入られて
嬉しい保護者なんていない。顧客を失う」が自論。

高校生リサの存在

原田の家に入り浸っているリサ。
リサが酔っ払いに絡まれている所を原田に助けられる。
それ以来、原田の家に入り食事を作っている。
原田は家庭訪問先の話をなんとなくリサにし、
リサの何気ない一言でその家の闇に気付くのだった。

原田のトラウマ

大学4回生で卒論を自宅で書いていた時の事。
マンションの2階に原田の部屋から、向かいの家が見える。
昼の3時頃になると男性の怒号が聞こえてくるのだ。

ある日いつもより大きな声が向かいの家から聞こえてくるので
窓を開けると、向かいの家も窓が開いていた。
あざだらけの女の子と目が合う原田。
女の子は父親に引きずられて見えなくなってしまった。
その家には手作り雪だるまの人形があった。
紺色のシルクハットに黄色いマフラー
尖りすぎたニンジンの鼻に赤い二つの目。

原田は次の日から卒論を大学で書くようになった。
少女を助けられなかった負い目が
原田の心を縛り付けていた。

新人職員 清遠初美

以前原田が虐待されている子どもを保護した記事を読み
原田に憧れてSCIデュケーションに就職した初美。
原田に家庭訪問の同行を願いで、食事にも誘う。
単なる憧れだけではなく、原田に好意がある素振りを見せる。

あのぬいぐるみが…

大学生、日比野照之が原田に面談を申し込んできた。
小学年生の博を担当している。
日比野が博の家を訪ねると、女装した博が居た。
自分がトランスジェンダーであることをカミングアウトする。

勉強を見ている時に博の足首に輪をはめた様に赤くなり
所々、かさぶたになっているのに気付く。
傷の事を聞くと博は「いい子じゃなかったから…」
日比野は博が父親から虐待されているのではないかと疑い
原田に打ち明けたのだった。

原田が博の家を訪問すると父親の丈一郎が迎えた。
博の両親は離婚しており、父親との二人暮らし。
丈一郎は博の部屋に案内し、寝相が悪くてベッドから落ちるのを
防ぐために足に手錠をしていると説明される。
その後、丈一郎はスクールカウンセラーで息子の話より
自分の仕事の話を延々と続ける。

原田がふと部屋の飾り暖炉に目を向けると
そこには、あの忌まわしい雪だるまの人形があった。
何故、この家にあの人形が…。
原田の頭は混乱する。

【感想】

本のカバーに大まかなあらすじが載っています。
最後に「驚愕のラストが待ち受ける」の一文があり
どこが驚愕のラストなのか…と予想しながら読みました。

女子高生リサは予想通りでしたが、ラストは本当に
「そこか!? マジか~~~~っ」
青柳さんにやられました。
さすが早稲田大学クイズ研究会OB !!

本書は連作短編集となっています。
4つの家を訪問していくなかで
原田の抱えるトラウマ
女子高生リサとの出会い
新人職員、清遠初美との距離感
などが書かれていて長編としても楽しめます。

この本を書くにあたって、どのような取材をしたのかはわかりませんが
大人のフラストレーションのはけ口が我が子に向かう。
人に知られてはならないこと…悪い事と自覚しているので隠す。
子どもは親を庇う。

ふと思ったのですが、虐待をしている親は他人が家に入られることを
拒むのではないだろうか??
家庭教師を頼むのだろうか??
そんな素朴な疑問が湧きました。

【目次】
鳥籠のある家
逆さ面の家
祖母の多い家
蠅の飛ぶ家
雪だるまのあった家
エピローグ

284ページ
2019年3月25日第1刷発行
集英社文庫
本体価格 620円

著者 青柳碧人
1980(昭和55)年、千葉県生れ。
早稲田大学教育学部卒業。
早稲田大学クイズ研究会OB。
2009(平成21)年、「浜村渚の計算ノート」で「講談社 Birth」小説部門を受賞し、デビュー。
小説執筆だけでなく漫画原作も手がけている。

著書
「浜村渚の計算ノート」シリーズ
「ヘンたて」シリーズ
「朧月市役所妖怪課」シリーズ
「西川麻子は地理が好き。」シリーズ
「ブタカン!」シリーズ
「彩菊あやかし算法帖」シリーズ
「猫河原家の人びと」シリーズ
『むかしむかしあるところに、死体がありました。』など

不良という矜持 下重暁子

「体制から、他人から離れて自分の頭でちゃんと考えるの。それが不良になるってこと」

80代の下重暁子氏が自らを「不良老年」と呼び、その生き方や考え方を書いた1冊です。
目次には「老年」とありますが、書いてある内容は老年だけでなく
私の様な壮年にもこれからの人生を歩むに至っての指南書ともなります。

高齢になると皆同じような色合いや柄の服を着ていることを指摘している一文がありました。
年をとってからこそ、若い時よりおしゃれに気を使うべきとあります。
私の勤務先の高齢者施設でも、皆さん同じような色合いの服を来ています。
服だけ置いてあると「これはどなたの服だろうか???」と名前を確認しないとわからないくらい皆さん同じなのです。
服は家族の方が用意してくださっているのに…。

自分を振り返ると20代の頃と余り変わらない服装をしていることに気づきました(今は50代です)
シャツとジーンズ、冬になるとハイネックとネルシャツ。
いつまでもこんな恰好で良いのだろうか???
と少し不安に思っていましたが、この本を読んで周りからどう思われるのか、
ではなく自分がどう思うのか、感じるのかの方が大切だということを受け取りました。


また下重氏は幼少の頃に結核に罹り一人闘病生活を病院で過ごします。
自分と向き合い、妄想や想像の中で遊ぶ。
妄想や想像をしてきたからこそ、様々な発想が浮かんでくる。
自分とは何か?
自分が納得できる生き方をする。
人に決められるのではなく自分で決める人生を歩む。
そういったことが自然と身についてきたのではないでしょうか。

自分を大切にし、周りに惑わされず孤高に生きる。

私もそんな老年期を迎えられる様に今から人に合わせず「孤高」に生きるの準備をしていきます。

おススメ度
★★★★

年齢に関係なく自分探しをしている方におススメです。

【目次】
はじめに
第一章 不良老年は、自分に「汲めども尽きせぬ興味」を持つ
第二章 不良老年は、「世間の枠」にはまらない
第三章 不良老年は、「飛ぶ覚悟」を持っている
第四章 不良老年は、自分だけの「秘め事」を持っている
第五章 不良老年は、「本物」をとことん追求する
第六章 不良老年は、自分の最期を楽しんで演出する

自由国民社
208ページ
2019年10月27日第1刷発行
本体価格 1100円

著者 下重暁子
1936年生まれ。
早稲田大学教育学部国語文学科卒業後、NHKに入局。
アナウンサーとして活躍後フリーとなり、民法キャスターを経て文筆活動に入る。
丹念な取材をもとにしたノンフィクションから家事や生き方をテーマにしたエッセイ、評論、小説まで幅広い作品群がある。

著書
「家族という病」
「極上の孤独」
「年齢は捨てなさい」
「天邪鬼のすすめ」など

ビンボー病の治し方 しんのすけ

「お金が貯まらない理由は考えずに感情でお金を使うから」

働いてお金を稼ぐより、お金に働いてもらい資産を増やせ!
2億円近い借金を抱え、ビンボーのどん底からお金について必死に学び、経済的自由を手に入れた著者が教えるお金持ちになるための思考法が満載です。
このビンボー病の治し方はお金の入門書としておススメです。

所得家ではなく資産家になる

所得家…一生懸命働に働いて自分の賃金を上げ、お金を生まないものばかり買ってしまう人
資産家…お金を生んでくれる資産を持っている人

ビンボーは病気!?

・金持ち勘違い型…他人からどう見られるかにばかりお金を使っているナルシスト
・夢ばかり追う妄想型…毎週宝くじを買って1等が当たった時の妄想が広がる
・人の話を鵜呑みにする他人任せ型…株、仮想通貨など人のから勧められてよく考えず購入
・学びもせずに使う知識欠如型…電子マネー、クレジットカードでの買い物で請求が来るまでいくら使ったか把握していない
・お金を生まないものを買う負債購入型…住宅や車は個人で買うと資産ではなく負債になる

お金の常識を疑う

◆預けても増えない貯金
・定期預金の金利が0.01% → 100万円預けても利息は100円
・貯金は生活費の3~6か月分くらいで十分
◆保険は手数料ビジネス
・自分が死んだときに必要な金額を計算しているか?
・本当に必要な保険は掛け捨ての死亡保険だけ、医療保険は必要だと感じれば入る。
・おススメは県民共済

お金の本質を知る

◆資産と負債を理解する
・資産…毎月自分のポケットにお金を入れてくれる (例 不動産、株券、債権)
・負債…毎月自分のポケットからお金を奪っていくもの (例 家、車など) 
    ローンを払っていたら負債となる

◆ビンボー病から脱する3つの方法
・支出管理をしっかりする
・利益を上げる
・利率を上げる

◆お金の使い方
・消費…払った金額=価値
・投資…払った金額<価値
・浪費…払った金額>価値
 
浪費の原因はストレス
➡ お金を使うときに「何のために使うのか」を意識する

ビンボー病から抜け出す特効薬

◆自分の毎月の最低生活費を知る
 一か月最低いくらあれば生活できるのか?
 一か月に一度書き直していく
➡ フリーキャッシュフローとしていくら使えるのか把握する
  毎月行うことで1年後には生活が変わる

◆フリーキャッシュフローの作り方
・収入が増えても生活水準を上げない
・固定費を削る

◆ビンボー病から脱出するための5つの習慣
・給料が入ったら使う前に用途に応じて分配する
 最初に仕分けるとムダ使いが防げる
・買い物から帰ったら、レシートを「消費」「浪費」「投資」の箱に分けて入れる
 支出の目的をはっきりさせることでムダが自覚できる
・クレジットカードは使わない
 支出額が25%増になってしまう
・電子マネーは交通費以外に使わない
 いくら使ったかわからなくなる
・ポイントやマイルを貯めようとしない
 貯めることが目的となってしまい不要な買い物をする

投資の真実

◆投資でやってはいけない5つのこと
・よく学ばずに投資する
・短期間で結果を出そうとする
 投資は複利で増やすのが基本なので一定の期間が必要
・専門家の情報に惑わされる
 投資は自分の頭で考えて経験を積みながら上手くなっていくもの
・金額ばかり気にして価値を見ない
 株は価格にフォーカスせず企業の価値にフォーカスする
・何のために投資をしているか理解していない
 投資は生活を豊かにするための手段であり目的ではない

◆株式投資でお金を増やせる7つの条件
・四季報が読める
 四季報は上場企業の株式投資に必要な情報がまとめられている
 四季報を見て銘柄を絞り込む
・チャートを毎日見ない
・他人に思考を奪われない
 人からいわれてする株式投資は持続的なノウハウが蓄積されない
 銘柄の選び方、売買のタイミングなどは自分で考え経験を積まないと身につかない
・感情で取引しない
 株価が上げ下げするのは当たり前なので一喜一憂しない
・自分のルールを守る
 「買う」…毎月のフリーキャッシュフロー(余裕資金)の何%を株式投資に入れるか決める
      感情で買わずにルールの範囲でコツコツ買う
 「待つ」…複利で増やす投資なのでなので、すぐに増えた利益を使わない
 「売る」
・取引の記録をつける
 なぜ、その銘柄をその金額で、そのタイミングで買ったのか、もしくは売ったのかを記録する。
・何があっても続ける
 ある程度の利益が出るまで最低でも1~2年はかかる

まとめ

・自分の最低生活費を書き出しフリーキャッシュフローの金額を知る
・支出が「消費」「投資」「浪費」か目的をはっきりさせる
・収入が増えても生活水準を上げず、投資に回す
・株式投資をするなら四季報が読めるようになって自分で考える
 

【感想】
ビンボーが病気だという発想が面白い!!
ずっぷりと病気になっている自分を認識できました(笑)
・クレカ決済しまくり
・どんぶり勘定で気が付けば家計は火の車
・レシートは貰わない時もある
勿論家計簿はつけていません。

これまでお金の本は気になっていましたが
どの本を読んで(選んで)いいのかずっと迷っていました。
そのうえ自分がどんぶり勘定で家計をやりくりしているのはわかっているので
家計と向き合うのが怖くて見ない振りもしていました。

この本を読んで自分のお金の使い方に向き合うことができました。
ストレスの発散で買い物をする…まさに感情でお金を使っていました。
自分へのご褒美もし放題。
お金が残るはずがありません。

複数の収入を持つ
固定費を削る
最低生活費を知る
お金の入門書としてわかりやすい本です。

・ビンボー病から脱する3つの方法の「利率」を上げるとはどういうことなのか?
・株式投資でマイルールを設けるさいに「売り」に関しての解説が欲しい!!
お金の管理や株式投資に全くの初心者なので、この2点が気になりました。

おススメ度
★★★★

【目次】
はじめに
プロローグ ビンボーは病気だ
第1章 お金の常識を疑え
第2章 お金の本質を学べ
第3章 フリーキャッシュフローで自由なお金を手に入れろ
第4章 日本人の99%が知らない投資の事実
おわりに

あさ出版
216ページ
2019年9月25日第1刷発行
本体価格 1540円
電子書籍あり

著者 しんのすけ
株式会社ビンボー病クリニック 総院長 お金の専門学校 学長
28年間で30種以上の事業経験を持つ起業家であり投資家。
日収100万円の豪遊生活、パチプロ生活、1億7000万円の借金、社員の持ち逃げ、自己破産危機など、お金にまつわる自身の成功・失敗経験からお金の原理原則を学ぶ。
国内外で活躍するビジネスオーナーや投資家から学び、現在はロバート・キヨサキ氏の師匠でもある全米No.1ミリオネアメーカーのロバート・G・アレン氏に師事。
「100年後の子ども達の笑顔」を理念に、子ども達が憧れるかっこいい大人を増やすため「お金の専門学校」を創設し、大人たちへのお金の教育を行う。
現在、中高生に向けてのお金の学びの場を作る活動を準備中。

しんのすけ ブログ

しんのすけ インスタグラム

遥かなる水の音 村山由佳



今回は私のラジオ番組「ホンスキー倶楽部」で紹介した本です。
テーマ「新刊が出るとつい買ってしまう作家」

インターネットラジオゆめのたね放送局
関西チャンネル
毎週日曜午前11時~11時

試聴はこちらから

https://docs.google.com/document/d/16tYQEzsX76riqN-3FWtc437c5Fegun2IZCzN3u_m1MY/edit#heading=h.n8izfi7mfmtk



テーマ「新刊が出るとつい買ってしまう作家」

ラジオネーム ゆみこさん

「村山由佳さん」

①村山由佳さんのおススメどころ
最近は官能的な側面ばかりクローズアップされている由佳さんですが、本質は深く“人”を描く人。
柔らかくしなやかで、でも心はジュッと焦げそうに熱い人となりも大好きです。

②おススメの作品
直木賞受賞作の「星々の舟」もとてもいいけど、一番は何と言っても「遥かなる水の音」。 

③気になる作家さん
最近出会った作家さんでは一木けい(いちき けい)さん。
ビュー作の「1ミリの後悔もない、はずがない」がど真ん中でした。
次作の「愛を知らない」はちょっと物足りなかったけど、これからが楽しみな作家さんです。

「遥かなる水の音」
パリで、ひとりの青年が死んだ。
最期をともに過ごした同居人は、ゲイの中年フランス人だった。
青年の遺言は、「遺灰をサハラにまく」こと。
フランス、スペイン、モロッコ―。
青年の姉、友人のカップル、同居人のグループは、様々な思いを抱えたまま、遺言を叶える旅に出るが…。

村山さんと深夜特急シリーズの沢木耕太郎さんとの対談が集英社のサイトにあります。

https://www.shueisha.co.jp/harumizu/taidan/index.html

村山由佳 プロフィール
1964(昭和39)年、東京都生れ。立教大学卒。
1993(平成5)年『天使の卵―エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。
2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。
2009年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞を受賞した。

著書
『アダルト・エデュケーション』
『放蕩記』
『天使の柩』
『ありふれた愛じゃない』『La Vie en Rose ラヴィアンローズ』『嘘 Love Lies』『ミルク・アンド・ハニー』『燃える波』など。

著者 一木けい

1979年福岡県生まれ。東京都立大学卒。
2016年、「西国疾走少女」で第15回「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞。2018年、受賞作を含む単行本『1ミリの後悔もない、はずもない』(新潮社刊)でデビュー。
現在、バンコク在住。

「1ミリの後悔もない、はずもない」
【あらすじ】
「俺いま、すごくやましい気持ち……」わたしが好きになったのは、背が高く喉仏の美しい桐原。あの日々があったから、そのあと人に言えないような絶望があっても、わたしは生きてこられた――。
ひりひりと肌を刺す恋の記憶。
出口の見えない家族関係。
人生の切実なひと筋の光を描く究極の恋愛小説。
R-18文学賞読者賞受賞作。

桜ほうさら 宮部みゆき

「人には大きな口を叩かず、一途に生きる道がある」by 坂崎

【あらすじ】
江戸深川の富勘長屋に住む古橋笙之介は上総国搗根藩から父の汚名を晴らすためにやってきた。
笙之介の父は全く身に覚えのない賄賂を受け取った罪を着せられたのだ。
証拠は父、宋左右衛門からの賄賂の受け渡しや額が書いてある文書だった。
宋左右衛門は身に覚えがないが、その文書の字は自分の手跡なのである。
何者かにはめられた宋左右衛門は切腹し、介錯は兄の勝之助だった。
お家は取り潰しとなり、母と兄は母の実家に身を寄せていた。

笙之介は留守位役の坂崎を訪ね富勘長屋に住み、貸本屋の治兵衛からの写本の仕事を生業としている。
長屋からは一本の桜の木が見える。
まだ桜に花が咲き始めた頃に笙之介は桜の木を眺めるおかっぱ頭の少女を見かける。
桜の精のようだ…笙之介と和歌とが出会った瞬間だった。

江戸でただ住んでいるだけでは何も手がかりが掴めない笙之介は治兵衛に他人の文字をそっくりそのまま書ける人に心当たりはないか知人に聞いて欲しいと頼む。
笙之介自身も代書屋を巡り、同じ様に聞いてまわっていた。
そんな笙之介の長屋にある日、酒臭い男が訪れる。
自身を押込御免郎と名乗るその酔っ払いは自分が探している代書屋だと言うのだ。
怪しむ笙之介。
本当にこの男が探している男なのか?
押込は字を書き始めた…。

PHP研究所より引用

【感想】
文庫本で上下巻になる大作です。
父親の仇の話だけではありません。
同姓同名「古橋笙之介」を訪ねてくる奥州の武士の話。
貸本屋の治兵衛が懇意にしている貸席屋の娘が誘拐された話。
などが途中で入っています。

それぞれの話から笙之介と和歌の距離が少しずつ縮まってきます。
全体を通して書かれているのは、親と子、夫婦の在り方です。
宋左右衛門と笙之介、宋左右衛門と勝之助、笙之介と里江
和歌と母、お吉と母、治兵衛と亡き妻
親子だからこそ思ったことを相手に伝えることの大切さが第三章の拐かし(かどわかし)を読んで思います。

宮部さんは悪党にもそうならざるをえない状況を匂わせる文章を書くのが上手い小説家です。
それはきっと宮部さん自身が人を信じることができる人なのではないか…。
そんなことを思いました。
ラスト近くでは涙ぐんでしまいました。

表紙や挿画の三木謙次さんの絵が可愛くて、お話を引き立てています。

おススメ度
★★★★

時代小説やミステリー好きな人におススメです。
人情噺でもあります。

【目次】
第一章 富勘長屋
第二章 三八野愛郷録
第三章 拐かし
第四章 桜ほうさら

PHP文芸文庫
412ページ(上巻)
428ページ(下巻)
2016年1月5日第1刷発行
本体価格 上下巻共740円

著書 宮部みゆき
1960年(昭和35年)、東京生まれ。

87年、「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。

92年、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、93年、『火車』で山本周五郎賞、97年、『蒲生邸事件』で日本SF大賞、99年、『理由』で直木賞、2007年、『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞。 

著書時
『<完本>初ものがたり』
『あかんべえ』
『孤宿の人』
『荒神』
「ぼんくら」
「三島屋変調百物語」
『模倣犯』
『小暮写眞館』
『ソロモンの偽証』など多数

PHP文庫 「桜ほうさら」ページ

上記サイトに入ると、人物相関図や宮部みゆきさんのインタビュー記事も読めますよ。