余命10年 小坂流加

今回は私のラジオ番組「ホンスキー倶楽部」で紹介した本です。
テーマは「私の号泣本」

インターネットラジオゆめのたね放送局
関西チャンネル
毎週日曜午前11時~11時

試聴はこちらから


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かおる文庫のおすすめブックコーナー

北海道在住、ブックコーディネーターのかーるさんがおススメする本を紹介するコーナーです。

オススメの号泣本

余命10年
小坂流加
文芸社文庫

◎あらすじ
20歳の茉莉は、治療法のない不治の病にかかり、余命10年を宣告される。
周りと違う自分を受け入れながら生きる茉莉と彼女を囲む人々の長くて短い10年の物語。

◎みどころ
決められた期限の中で何を選び、何を捨てるのか。
友人たちとの違いに歯噛みし、大事なものを持たないように淡々と生きる茉莉。

あるきっかけから没頭できる趣味の楽しみを知り、自分らしく友人と繋がっていきます。
そんな彼女が図らずも恋に落ちたとき、選んだ道は相手への思いやりに満ちていました。

死へ向かう息苦しさを正面から見つめる主人公の葛藤と真っ直ぐさに涙が止まらなくなります。
生きることの愛しさ、そして愛しい人のために何ができるのか自分に問いたくなるラブストーリー。

著者は本作の編集が終わったあと、病気が悪化して刊行を待たず2017年に逝去しています。まさに魂が込められた一冊です。
第6回静岡書店大賞 映像化したい文庫部門 大賞受賞!


【補足】
「死ぬ準備はできた。だからあとは精一杯、生きてみるよ」
20歳の茉莉(まつり)は、数万人に一人という不治の病にかかり、“余命10年”であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、生きることへ執着しないよう決して恋はしないと心に決める茉莉だったが……。

発売元である文芸社の秋山浩慈さん
『余命10年』はフィクションではありますが、その心情描写は決して想像だけのものではありません。
小坂さんが主人公の茉莉にどれだけご自身を投影されたのか、今となっては知るすべはありませんが、物語の中の一つひとつの言葉から、著者の想いがストレートに伝わってきます。