その企画、もっと面白くできますよ。 中尾孝年

史上最強の解決力を持ったクリエイター、それが広告クリエイター

最近は電子書籍やネットですぐに本が買えるので、街の小さな書店が次々と閉店しています。
音楽はCDを買ったりレンタルするより音源を購入してダウンロードして聞く人が増えました。
映画やドラマはDVDではなく、ネットフリックスやアマゾンプライムビデオなどネットで見る人が増え、レンタルショップも次々と閉店しています。

この本はTSUTAYAが閉店となり、その後にできた焼き立てパンと珈琲の店「リトルマーメイド」に店内で読むように置いてあった本棚にありました。

「面白い」はエネルギー、ポジティブな力の源

「面白いのメリット」
・プロジェクトの内側では、関係者や協力者を動かす時に有効
・プロジェクトの外側では、部外者や一般の人々を動かす時に有効
・周りを巻き込んで推進させる力がある
➡ 面白いには推進力と実現力がある

面白いを生み出す頭の使い方

・〇+〇=100で考える
 分数あり小数点ありマイナスの数字、なんでもありで考える
・面白いことをたくさん見つける
 たくさん見つけた中から一つずつ掘り下げる
・内側から外側へ発想を派生させる
 その後に外側から内側へ無理矢理着地
・ものごとを広くとらえる、都合よくとらえる
・見せる側(自分)の気持ち<見る側(相手)の気持ち

企画を面白くするポイント

・「面白い」をわかりやすく論理的に説明する
 → 本当のことを正直に自分の言葉で話す
・企画を考える時はパソコンを閉じる
 パソコンが開いているとつい「検索」してしまう
 → 企画は新しいアイデアを創造すること
 創造した企画を検証する段階で検索をする
・自分ごと化
 伝えた情報を(相手に)自分に関係のある話として、ちゃんと受け止めてもらう
・見る側の気持ちに立つ
 相手のベネフィット(利益)を考える

【感想】
具体的に中尾氏が手がけたCMやポスターが掲載されてあります。
「あっ、このCM知ってる」
「このポスター見た!!」

この本を読んでの学びはなんといっても
「自分ごと化」
伝えた情報を相手にとって自分に関係のある話として(=自分ごと化して)受け止めてもらう
そのためには相手にとってのベネフィットは何か考える
伝える側の想いと受け取る側の想いが重なる部分を伝える

著者が名古屋・大阪を経て東京で仕事をしていて、それぞれの地域で「面白い」が異なっていることを分析していたのが「なるほど」と感じました。
大阪府警のポスターは実際に著者が作って採用されたものです。
我が子の兄弟げんで泣いているところを写真に撮ったのだとか…。

ちょっとしたワークもあって楽しみながら学べる本です。

おススメ度
★★★★
クリエイティブな事をしている人
面白いことをやろうとしている人
職場を面白くしたい人
ワクワクしたい人
…におすすめです。
 

宣伝会議
277ページ
2017年7月1日第1刷発行
本体価格 1700円

著者 中尾孝年
株式会社電通
CDC クリエーティブ・ディレクター
京都府出身。
1997年電通入社。
主な仕事は江崎グリコ(アイスの実「江口愛実」、ポッキー「デビルニノ」「MC二宮」「YMO」)、サノヤス・ヒシノ明昌(「造船番長シリーズ」)、塩野義製薬(「もしもブラマヨの吉田がもっと早く皮フ科へ行っていたら…」)など。
佐治敬三賞、ACC賞、カンヌ、スパイクスなど国内外で受賞多数。

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