宇宙兄弟 小山宙哉

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今回は私のラジオ番組「ホンスキー倶楽部」で紹介した本です。
テーマは「私の号泣本」

インターネットラジオゆめのたね放送局
関西チャンネル
毎週日曜午前11時~11時

試聴はこちらから

https://yumepod4.xsrv.jp/wp-content/uploads/2019/08/9-3_honsuki-club_20190817.mp3


ラジオネーム 大乃国のぶお

小山宙哉 宇宙兄弟 講談社コミック

まずは号泣について。
昔から大声をあげて泣くことを指しますが、近年、声を押し殺して涙がこらえ切れずに泣くことも号泣のイメージとなってます。

①この本のおススメどころ
主人公難波ムッタ。
自分も認める超ネガティブ男。
そして弟ヒビト。
兄が羨む超ポジティブ男。
そんな二人を軸に物語は進む。兄弟の幼き頃からの夢に向かって。

夢に向かう話は楽しい。
ただこの作品の良さはそこにだけあるのではない。
言葉にあります。
名言という言葉は使いたくないけど、たくさんあります。
言葉だけ聞いてもわからない、その前の行動とセットで初めてなことも。
だからこそか、その行動に揺さぶられ、次の言葉でごっそり感情を崩されてしまうのです。電車で読んでるのに、周りを憚らず、ドドーっと涙が流れ落ちる、そんな危険な作品です。

ネタバレを一つ。
ある女性が病で体の自由を奪われていく。
できたことができなくなる。
好きだったことも諦めねば。
そんなとき、なんば兄弟はその諦めに寄り添うのではなく、あるプレゼントをする。
そばにいる女性が漏らす。
「この兄弟はすごい。」
宇宙兄弟は私にとって大事な作品です。

②この本との出会い
初読みの漫画家、たまたま書店で見かけて、犬のイラストが可愛かった。
それくらいです。
前評判は聞いてませんでしたね。

③ 直近の号泣したできごと
号泣ではないけど。
会社でご近所さんとの懇親会である焼肉大会。
顔見知りではない方の隣に行ったとき、椅子に杖をかけられているのを見かけました。
持ち手の部分がきれいな模様で、そこにフックがついてるのですが、フックの柄がうさぎのイラストでした。
とっても可愛らしいけど。
見ず知らずの関係、ましてや男な私。
杖を話題にするのもいかがなものか?と思い、そのままにしてたんですけど、終わりかけの頃につい声掛けしてしまいました。
「可愛いがらの杖やね。」と。
するとその方はにっこり笑って、この人のプレゼントなの、と隣の方を示しながら教えてくださる。
プレゼントをされたご婦人は照れくさそうになんだかんだと教えてくださいました。
数年前の小さな好意。
それをベストのタイミングで触れることができたかなぁ、自己満足するのでした。

実は、杖を褒めるエピソードは宇宙兄弟から。
背中を押してくれたのです。

【あらすじ】
兄は、優秀だが自分の能力を信じられず、ネガティブ思考に陥りがちな青年・ムッタ。
ムッタは失業という挫折のさなか、幼い頃に弟と誓い合った夢を取り戻し、「宇宙飛行士になる」という夢をすでに叶えていた弟・ヒビトの後を追い始める。
弟の背を追う形で、数々の困難を乗り越えて、宇宙飛行士になったムッタ。

ヒビトは日本人初のムーンウォーカーになるも、宇宙飛行士になってからはじめての大きな挫折を経験し兄をはじめとする周囲の人に支えられて、必死に乗り越える。

「俺らは生きて、二人で月面に立とうぜ」
兄は先に行く弟に導かれ、弟が立ち止まった時には兄が優しく背中を押し、二人は「夢の続き」に向かって走り続ける。

著者 小山宙哉
1978年京都府生まれ大阪市立デザイン教育研究所卒。
デザイン会社のサラリーマンを経て、『モーニング』に持ち込みをした『ジジジイ』で第14回MANGA OPEN審査委員賞(わたせせいぞう賞)受賞。
『劇団JET’S』で第15回MANGA OPEN大賞受賞。
2007年12月からモーニングで連載している『宇宙兄弟』は初の週刊連載作品。
この作品で2010年(平成22年)の第56回小学館漫画賞一般向け部門、2011年(平成23年)の第35回講談社漫画賞一般部門、2014年(平成26年)の手塚治虫文化賞読者賞を受賞している。

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