ワンショットワンキル 警視庁特官 松浪和夫

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「巨大な資金力と権力をものにしている」by 白山

【あらすじ】
捜査一課の刑事、梶原は同僚の白山と歩いている時に衝突音と女性の悲鳴を聞く。
声のする方に行くと、女性が壁と車の間に挟まれていた。

梶原はすぐに管理人室に行き、防犯カメラの映像を見ると
女性に暴行する黒っぽい人影を確認する。
さらに遡って防犯カメラを見ると、スポーツキャップを被り濃紺のウインドブレーカーを着、ショートカットの髪が確認された。
ここに来るまでに梶原がすれ違った女だった。

女を追いタクシーに乗ったところを他の防犯カメラで確認し、車で追跡する。
女を見つけウインドブレーカーの裾を掴むが、勢いよく弾き飛ばされる。
女は銃身とストックを切り詰めたショットガンを持っていたのだ。
梶原と女はお互いに銃を向け対峙するが、梶原は引き金を引くことができなかった。

女は近くに止まっていたバスをハイジャックする。
大学のグラウンドにバスは停まった。
要求はただ一つ「都議会議員の佐久保昭を呼んで」

捜査本部は都議会に問い合わせると同時に機動隊随一の射撃の名手、清水を配置させる。
清水は犯人だった先輩を射殺した事件で、PTSDに苦しんでいる最中だった。
梶原は止めるが命令だからといつでも狙えるように待機する清水。

ハイジャック犯の女…河上幸恵は何故、佐久を呼びつけたのか?
果たして佐久はやってくるのか?
事件の行方は…。

【感想】
一度追いつめた犯人を逃がしてしまった梶原は、そのことを何度も悔います。
そのシーンが出てくると「わかったわかったもういいって」と感じました。
どうも私は苦悶は心の中に押しとどめて、ひたすら犯人を追う刑事が好きなようです(笑)

警察小説にありがちな、突っ走ってしまう刑事にその相棒で冷静な判断力を持つ部下。
突っ走る刑事に反発する上司に擁護する上司。
本当によくあるパターンなのに、ドラマを見るがごとくどっぷりとハマって読みました。

方法論と事件が起こるまでの経過には残念な気持ちがありますが、幸恵の動機は理解できました。
PTSDの清水は射撃しなければならないのか…。
手に汗にぎる展開で一気読みでした。

おススメ度
★★★★

徳間文庫
442ページ
2019年1月15日第1刷発行
本体価格 730円
電子書籍あり

著者 松浪和夫
1965年、福島県生まれ。福島大学経済学部卒業後、地元の銀行に勤務。
’89年退行後、文筆活動に入る。
92年、『エノラゲイ撃墜指令』(新潮社)が日本推理サスペンス大賞佳作となる。著書
『摘出』
『非常線』
『核の柩』
『刑事魂』(『刑事魂』は文庫化にあたり、『警官魂』に改題)
『導火線』
『警視庁特捜官魔弾』

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