育てて、紡ぐ。暮らしの根っこ 小川糸

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「自然であること、無理をしないこと」

「食堂かたつむり」や「ツバキ文具店」などの小説を世に送り出している小川糸さんのエッセイです。

彼女の暮らしぶりは、そのまま作品に繋がるような気がしました。
豊かさとは何か?
ドイツと日本に住居を持つ著者だからこそのスローライフを知ることができる一冊です。

おススメ度
★★★★
小川糸さんの作品が好きな人
スローライフに興味がある人
エッセイ好きな人
におススメです。

消費と幸せは直結していないのだと実感でき、どんどん物欲が消えていく

著者の小川糸さんはドイツを旅行して魅せられ、友人の部屋が空くことを知って部屋を借ります。
この本ではドイツでの様子も語られています。

ベルリンの人々にとって、人生最大のテーマは「いかにお金をかけずに、幸せになれるか」と目に映ったようです。
日曜日は殆どのお店が休みになり、日本のお正月の様なのどかな空気に包まれるとか…。
ドイツでは日曜日は家族と過ごす日なのです。
公園や湖でお弁当を持って家族で出かける。

家の前に不要になったモノを箱に入れて、出しておく習慣があります。
「欲しい人はご自由にどうぞ」
使わなくなったモノは人にあげたり、別の使い道を探したり…。
ゴミとして処分するのは本当の最終手段。

小川さんも一つのモノを複数の使い方をしています。
そして、ドイツでは手に入りにくい食べ物を手作り。
味噌、ぬか床は手作りです。
野菜や果物が沢山ある時は、乾燥させたり、はちみつやお酒に漬けたりと工夫して保存食にしています。

ドイツの国民性に触発されてのスローライフ。
お茶の時間を大切にしていて、仕事の前のお茶、午後のひと時のとっておきのお茶など。
お茶で時間の区切りを付け一息ついています。

照明も間接照明を使い、食事時にはたまにキャンドルだけにすることも。
すると薄暗さから他の五感が敏感になり、より料理を美味しく頂けるそうです。
そして料理を食べ終わる頃には、キャンドルの灯りがまぶしく感じられるとありました。

【感想】
時間の使い方やモノ、人との付き合い方も大切にしている小川さんのエッセイは元々、日本人もそんな風に暮らしていたことを思い出させてくれます。
便利すぎることや消費をすることだけが、幸せではない。
そんなことを教えてくれる一冊です。

この本を読んでドイツを訪れてみたくなりました。
スローライフに憧れるだけでなく、一つでも自分の暮らしに取り入れることができることはやってみようと思います。

まずは、キャンドルの灯りだけで過ごす時間を作ります。

【目次】
はじめに
第一章 心のあり方
第二章 体との付き合い方
第三章 私らしい暮らし方
第四章 ドイツに魅せられて
第五章 育て続けるわが家の味
第六章 自分式の着こなし
第七章 人とのつながり
おわりに

扶桑社
159ページ
2019年9月1日第1刷発行
本体価格 1400円
電子書籍あり

著者 小川糸
1973年生まれ。 
デビュー作 『食堂かたつむり』(2008年)以来30冊以上の本を出版。 
作品は英語、韓国語、中国語、フランス語、スペイン語、そしてイタリア語など様々な言語に翻訳され、様々な国で出版されている。 
『食堂かたつむり』は、2011年にイタリアのバンカレッラ賞、2013年にフランスのウジェニー・ブラジエ賞を受賞した。 
またこの作品は、2010年に映画化され、2012年には『つるかめ助産院』が、2017年には『ツバキ文具店』がNHKでテレビドラマ化された。 
『ツバキ文具店』と、その続編となる『キラキラ共和国』は、日本全国の書店員が主催する「本屋大賞」候補となった。

著書 
『ミ・ト・ン』
『キラキラ共和国』
『サーカスの夜に』他多数

小川糸 ホームページ

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。


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