透明なきみの後悔を見抜けない 望月拓海

「『やらなきゃ』じゃなくて『やりたい』を見つけてほしいの」by 可子

【あらすじ】
百鬼開登(なきりかいと)は大学生。
開登は幽霊が見える。
見えた幽霊に話しかけ、亡くなる前に後悔していたことを思い出させ、相手に伝える。
仕事でもなく、ボランティアでもなく、小さい頃から幽霊が見える開登は、見えた幽霊を成仏させるために話を聞きだしていた。
周りからは独り言を話している様に見え、友人も居なかった。

野末は公園のベンチに寝ていた。
自分が何故ここに居るのか、自分が誰だかわからない。
人懐こい犬がやってきて、飼い主であろう青年…開登がやってきて話しかけてきた。
服装や少し話をして自分が「野末一樹、中学二年生の担任で社会科の教師、陸上部の顧問」であることを思い出す。
野末のクラスで大阪からの転校生、瀬戸五百里が不登校になり交換日記を始めたのだった。

途中から交換日記が五百里から返ってこなくなったので野末は心配していたのだった。
野末に変わって開登が五百里と会うことになった。
喫茶店には中年の女性と中学生の女の子がやってきた。
交換日記の話をし五百里からは「いつかは先生に渡そうと思っていたんですけど…」と開登は日記を譲り受けた。
帰り間際、野末は二人の顔を見た。
「あの人たちは…誰なの?」

【感想】
この本を読んで、ブルースウイルスが主演の映画「シックスセンス」を思い出しました。
最後の最後までしてやられました。
途中まで「あぁ、そうきたか」と思っていたのですが、それも気持ちよく裏切られました。

一つ一つの話がバラバラの様で実は連作短編集の様に繋がっています。
人?助けの様に幽霊に声をかけて話を聞く開登に好感を持ちました。

ミステリーであり青春小説であり、恋愛小説でもあります。
少し不思議な世界に迷い込んだようでした。

【目次】
第一話「熱血漢な野末一樹の後悔」
第二話「負けず嫌いな海老原実果の後悔」
第三話「さみしい相沢可子と佐良薫の後悔」
第四話「透明なきみの後悔を見抜けない」

講談社タイガ
288ページ
2019年7月17日第1刷発行
本体価格 690円
電子書籍あり

著者 望月拓海
神奈川県横浜市生まれ。
日本脚本家連盟会員。
静岡県浜松市と磐田市で育つ。
上京後、放送作家として音楽番組を中心に携わった後、2017年『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』で第54回メフィスト賞を受賞しデビュー

著書
「毎年、記憶を失う彼女の救いかた 」
「顔の見えない僕と嘘つきな君の恋」

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