メンタルローテーション 回転脳をつくる 池谷裕二

「メンタルローテーションとは視点を変更する能力」

ベストセラー『脳には妙なクセがある』(扶桑社)に続く
池谷裕二氏 の最新刊は、“回転脳”をつくる問題集です。

メンタルローテーションとは…

◆頭の中で物体が回った様子をイメージすること
・物体を上から横から立体的に捉えることができる
・知能指数(IQ)と深い関係がある
・脳にとって本質的な能力
◆メンタルローテーションの実行方法
・相手を動かす → 自己中心
・自分が動く → 対象中心
➡ 優れたスポーツ選手はメンタルローテーションの能力が高い
◆立体思考の基盤
・水平思考…同じ現象を様々な角度から眺めたり、別々の問題に共通項を見つけ出す
      例 探偵の謎解き=様々な角度から問題を解く
・垂直思考…一つの問題を徹底的に深く掘り下げて考えてゆく能力
      例 詰将棋=奥へ奥へと視点を移動させる
◆メンタルローテーションの応用
・他人の視点に立って考える
 「気遣い」や「共感」にも発展する
・自分の特性を客観的に分析できる
 「長所」や「短所」といった自分の姿を正しく捉えることができる
◆メンタルローテーションは努力によって鍛えられる
・本質は「身体運動」

【感想】
メンタルローテーションとは何か?
「はじめに」にあたる部分を読んでも実際にはピンと来ませんでした。
第1章からの問題を解くことで、
「あぁ、こういう事か」と納得できました。

クイズやパズルが好きな人はメンタルローテーションが高いのかも知れません。
応用編として対象をモノから人に変えることで「他人の視点に立って考える」「自分を客観的に見ることができる」とあるのもうなずけます。

実際に問題を全問挑戦しました。
元々パズルが好きなのですが、得意なもの不得意なものがあり、自分の苦手なことがハッキリします。
物体を上から見ると? 横から見ると?
いつもいつも自分は正面から物事を見ていない、一面的だなぁと実感しました。
本書には努力によってメンタルローテーションは鍛えられるので、解けなかった問題には再チャレンジします。

本の殆どが問題なので、先に問題を解いてから後で「メンタルローテーションの解説」を読むのもありです。
パズル好きな人には超おススメ本です。

【目次】
メンタルローテーションとは何か
1章 平面の回転
2章 立体の回転
3章 あたまの回転
4章 こころの回転

扶桑社
301ページ
2019年6月19日第1刷発行
本体価格 1500円
電子書籍あり

著者 池谷裕二
1970年 静岡県藤枝市生まれ。
薬学博士。
東京大学薬学部教授。
2002~2005年にコロンビア大学(米ニューヨーク)に留学をはさみ、2014年より現職。
専門分野は神経生理学で、脳の健康について探究している 。
また、2018年よりERATO脳AI融合プロジェクトの代表を務め、AIチップの脳移植によって新たな知能の開拓を目指している。
文部科学大臣表彰 若手科学者賞(2008年)、日本学術振興会賞(2013年)、日本学士院学術奨励賞(2013年)などを受賞。

 著書
『進化しすぎた脳』
『脳はなにかと言い訳する』
『単純な脳、複雑な「私」』
『脳には妙なクセがある』
『パパは脳研究者』など。 

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