思わず考えちゃう ヨシタケシンスケ

「幸せとは、するべきことがハッキリすること」

絵本作家で有名なヨシタケシンスケさんのエッセイです。
日常的にスケッチしているヨシタケさんのスケッチと何故その絵を描いたのか…。
という視点で文章が書いてあります。

私はヨシタケさんの絵本が大好きで、書店で何気なく本を見ていてこの本を見つけました。
これもまた出会いです。


3つパックのヨーグルト。
1つ食べたら下の台紙は捨てちゃう派のヨシタケさんと編集者。
残り2つなのに3つ並べるための台紙があるのが許せないとか。

道で子どもを抱っこして歩いているお母さん。
子どもの靴が片方脱げて落ちてしまった。
そこでヨシタケさんは、靴を拾って渡す…ことはしないで
その様子をスケッチする。
靴は他の人が拾って渡したそうな。
めでたしめでたし(笑)

何かを決めることがとても苦手。
挿絵の仕事も「どこでもいいから描いてください」はとても困るのだとか。
「こことこことここに絵を入れてください」と言われるとその場面に一番あう絵を描くことができる。
それは仕事だけではなくて、全てにおいて。

「ぼくはあやつり人形。だれかあやつってくれないかなぁ」
そんなヨシタケさんの奥様は何でも自分で決める人。
夫婦って上手くできているんですね。

だからこそ、ヨシタケさんにとって
「するべきことがハッキリすること」が幸せなんです。
それは、今日のご飯は冷やし中華だ。
そんなことでいいのです。

【感想】
とても自分に正直な人で飾ることなのないエッセイでした。
居ない人の悪口を言ってその場を乗り切る。
謙虚さを保つクリームがあれば欲しい。
読んでいて「そうそうそうそう」って思ってしまいます。

第2章の父だから考えちゃうは息子さんとのやりとりが中心です。
自分の子ども達のことを思い出しました。
そう言えば、同じようなことがあったなぁ…。
小さい子って身体が柔らかいよなぁ…。

ちょっとした時間に心の休憩で読める本です。
とても真面目で子煩悩なヨシタケシンスケさんに出会えることができます。

【目次】
はじめに
第1章 ついつい考えちゃう
第2章 父だから考えちゃう
第3章 ねむくなるまで考えちゃう
おわりに

新潮社
143ページ
2019年3月30日第1刷発行
本体価格 1000円

著者 ヨシタケシンスケ
1973年神奈川県生まれ。
筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。
日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表。
絵本デビュー作『りんごかもしれない』で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞、第8回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。『りゆうがあります』で第8回MOE絵本屋さん大賞第1位、『もうぬげない』で第9回MOE絵本屋さん大賞第1位、ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞を受賞。
『このあと どうしちゃおう』で第51回新風賞を受けるなど数々の賞を受賞し、注目を集める。
2児の父著書
『あるかしら書店』
『ヨチヨチ父』
『おしっこちょっぴりもれたろう』『それしか ないわけ ないでしょう』など。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。