モモ ミヒャエル・エンデ

今回は私のラジオ番組「ホンスキー倶楽部」で紹介した本です。
テーマは「上半期に読んだ、私のおススメ本」

インターネットラジオゆめのたね放送局
関西チャンネル
毎週日曜午前11時~11時

試聴はこちらからできます。

https://yumepod4.xsrv.jp/wp-content/uploads/2019/06/7-4_honsuki-club_20190619.mp3

ラジオネーム ナンさん

ミヒャエル・エンデ「モモ」
岩波少年文庫
409ページ
2005年6月16日
本体価格 800円
電子書籍あり

① この本のおすすめどころ
原作は知らなくても時間泥棒と言うのは皆さんが知っている程、時間をテーマにしている本作。

時間の大切さや無駄な時間と思っていた事でも過去を振り返ってみると、とても貴重な宝石の煌めきを持った時間だと言う事が分かります。
大人になって読むと時間をお金と言い換えると時間泥棒が如何に貴重なお金を奪って行ってしまったのか考えさせられます。

また、主人公モモの生い立ちが浮浪児で傾聴の達人であるって言った設定が、どんなに不幸な生い立ちでも。
人間は特技の一つだけでも持っている事と差別せずに他人から聞く姿勢と歩みを止めなければ、一時的に苦しくても人は素晴らしい人生を歩めると言う事を言っているのかなと。

② この本との出会い
自分が小学生の頃に虐めに遭っていた頃に出会い。
この作品と同じ作者のネバーエンディングストーリー共々勇気と希望を与えてくれました。
それと例え異世界に飛ばされ無くても現実にたった1人の友達しか居なくても世界は広くて素晴らしく。
必ず受け入れてくれる世界や仲間がいる事を教えてくれたのもモモやネバーエンディングストーリーでした。

③ 今年一番の出来事
30年ぶりに幼馴染達と外タレのコンサートに行く事になった事でしょうかね。
苦しい時や悲しい時、嬉しい時も共にいた事を感謝していますよ。
人生の所々に彼等が居てくれた事でまだ生きていられるから。

【あらすじ】
とある街に現れた「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たちによって人々から時間が盗まれてしまい、皆の心から余裕が消えてしまう。
しかし貧しくとも友人の話に耳を傾け、その人に自信をとりもどさせてくれる不思議な力を持つ少女モモが、冒険のなかで、奪われた時間を取り戻すというストーリー。

著者 ミヒャエル・エンデ,

1929‐1995。
南ドイツのガルミッシュに生まれる。
父は、画家のエトガー・エンデ。
高等学校で演劇を学んだのち、ミュンヘンの劇場で舞台監督をつとめ、映画評論なども執筆する。
1960年に『ジム・ボタンの機関車大旅行』を出版、翌年、ドイツ児童図書賞を受賞。
1970年にイタリアへ移住し、『モモ』『はてしない物語』などの作品を発表。

卵をめぐる祖父の戦争 デイヴィッド・ベニオフ



今回は私のラジオ番組「ホンスキー倶楽部」で紹介した本です。
テーマは「上半期に読んだ、私のおススメ本」

インターネットラジオゆめのたね放送局
関西チャンネル
毎週日曜午前11時~11時

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テーマ「上半期おススメの1冊」

ラジオネーム シマリス

デイヴィッド・ベニオフ「卵をめぐる祖父の戦争」

ハヤカワ文庫

469ページ
2011年12月5日第1刷発行
本体価格
電子書籍あり

① この本のおすすめどころ
「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」という1行目に、最初から魅了されまして、読めば読むほど引き込まれ、気がついたら笑ったりハラハラしたりジーンときたり呆れたり。。。
文庫で500ページ近くある長編なんですが、もうひたすら主人公の(腕力も体力もなく、容姿に自信もなく、恋の経験もない)若者と、ひょんなことから出会った脱走兵(文学と下ネタが好きな、碧眼金髪の美青年)が、どうやってナチス包囲化のレニングラードを生き延びていくか、目が離せなくなって一気読みしてしまいました。
読みどころは、この二人のやり取り。
おもしろくて深い、最高の青春小説です。

② この本との出会い
福岡か熊本か、どこかの翻訳ミステリ読書会の課題本になっていたんです。
日程の都合がつかず参加できないとわかっていながらも、課題本はいつか読みたいと思って買ってました。
仕事で疲れて、気分転換にと開いてみたのが読み始めたキッカケです。

③ 今年一番のできごと
悲しいかな、とりたてて言うことは(まだ)起きてないです。(笑)
しいてあげれば、体組成年齢(たいそせい)がちょっぴり若返ったこと。

週1回の卓球で汗をかいているお陰ですね。

映画.comより引用

【あらすじ】
作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。
ときは一九四二年、十七歳の祖父はナチス包囲下のレニングラードに暮らしていた。
軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された彼は、饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索に従事することに。
だが、この飢餓の最中、一体どこに卵なんて?――戦争の愚かさと、逆境に抗ってたくましく生きる若者たちの友情と冒険を描く、歴史エンターテインメントの傑作

著者 デイヴィッド・ベニオフ
1970年、ニューヨーク生まれ。
作家、脚本家。
ダートマス大学を卒業後、アイルランドに留学して、ダブリン大学の大学院でイギリス文学、アイルランド文学を専攻。
邦訳に『25時』『99999(ナインズ)』がある。
映画の脚本家としても著名で、自作『25時』の映画版やブラッド・ピット主演「トロイ」を手がけた 


蘇我の娘の古事記 周防柳



今回は私のラジオ番組「ホンスキー倶楽部」で紹介した本です。
テーマは「上半期に読んだ、私のおススメ本」

インターネットラジオゆめのたね放送局
関西チャンネル
毎週日曜午前11時~11時

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テーマ「上半期おススメの1冊」

ラジオネーム 四十路の働き蜂

周防柳「蘇我の娘の古事記(ふることぶみ)」

①この本のおすすめどころ
本書は国史編纂(こくしへんさん)や古事記へと繋がる壮大な奇伝小説です。
物語は乙巳の変(いっしのへん)に始まり、白村江の戦い(はくすきのえのたたかい)や壬申の乱(じんしんのらん)を経て持統天皇の世までの激動の約40年。
奈良の飛鳥や、7月に世界遺産登録に登録される大阪の百舌鳥・古市古墳群が舞台となっています。

乙巳の変(いっしのへん)で、蘇我蝦夷(そがのえみし)の自害の場にいたとされる船恵尺(ふねの えさか)や、息子の道照(どうしょう)といった実在の人物に、道照の弟・ヤマドリ、蘇我入鹿の隠し子である盲目の娘のコダマなどの架空の人物がうまく重なっています。

恵尺(えさか)は蘇我氏のもとで国史編纂にも携わっていたという、当時としては読み書きに精通した人物。
そんな恵尺が家族と穏やかな日々を過ごす一方で、繰り広げられる血生臭い政争とのコントラストが面白いのです。

また、この小説は、様々な語り部がコダマに日本神話や言い伝えを語る部分と、恵尺(えさか)一族の日常部分の二層仕立てになってて、ラストに向けてうまく連鎖していきます。

語り部の部分は『◯◯天皇』ではなく、『カム ヤマト イハレビコ(=神武天皇)』のような長い名前が出てくるので、ちょっと難しいところもありますが…。

小説もそろそろ読み終えるか、という頃。もう少しこの世界観を楽しみたくて、語り部の部分で何度か出てきたホムダワケノミコト(応神天皇おうじんてんのう)の陵墓(りょうぼ)に行ってきました。
応神天皇陵のあたり、作中では恵尺やコダマたちが暮らした所になっています。

陵墓から東に見える山。
恵尺一家もここに身を置き、この景色を眺めていたのでしょうか。

②この本との出会い
書店でなんとなく手にした本。
これぞ運命の出会い。

③上半期いちばんの出来事
いちばんの出来事がふたつもあります。
ひとつは元号が変わる日に誕生日を迎えました。

もうひとつは『蘇我の娘の古事記(ふることぶみ)』を読み終えた直後に『百舌鳥・古市古墳群、世界遺産に登録へ』とニュース速報があったこと。深夜に流れた速報でしたが、読んだばかりの小説とふるさと堺のビッグニュースの偶然の重なりに驚きました。

角川春樹事務所
420ページ
2017年2月10日第1刷発行
本体価格 1700円


著者 周防/柳
1964年東京都生まれ。
早稲田大学第一文学部卒業。編集者、ライターを経て、『八月の青い蝶』で第26回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。
第五回広島本大賞を受賞


ゆめタウンの男 山西義政

「仕事とは人を育て、共に働き、そのことで自分も成長していく」

「ゆめタウン」という総合スーパーをご存じだろうか。
広島を中心とし、中国地方や九州に展開している総合スーパーで年商7000億円。
1987年に東京証券取引所市場第1部に上場している。
この本は創業者の山西義政氏が戦後のヤミ市から96歳で取締役会長を辞任するまでの70余年の集大成である。

おススメ度
★★★★
「こんな人におススメ」
企業のトップの理念や軌跡を知りたい人
ノンフィクションが好きな人

ひらめいて、それがいいとなると、すぐさま決める

◆人の話を聞く時には必ずメモを取る
・大事なことを聞き逃さない
・話のポイントを頭の中で整理して記憶できる
◆常に現場に足を運ぶ
・仕入れに広島から大阪まで週に2回以上出向く(当時は汽車で10時間以上かかっていた)
◆決断の早さ、金払いの良さが取引相手を信頼させる
・土地は言い値で、値切らず購入
・ここぞと思った人には何度でもでかけて直談判

科学的経営をいち早く取り入れる

◆ドミナント戦略
・広島から岡山と特定の地域で集中的に店舗展開を行い、その地域で高シェアを獲得する
・地域一番店を作りだす
◆マーケティング
・店舗を拡張する前に、そこに住む人たちの話を聞く
・1973年には大型駐車場を併設した店舗でマイカー族を取り込む
◆アメリカへ視察
・流行っているもの、下火になったブームなど実際に現地に行き肌で感じる
・資材まで発注していたボウリング場の建設を違約金を払ってでも中止にする

➡ 可能性を感じたらチャレンジし、「これは違う」と感じたら、さっさと見切りをつけて撤退する。

「人」を大事する

◆従業員を大切にする
・パート、アルバイトにも誕生日プレゼントをする
・1972年には隔週で週休二日制を取り入れる
・社員の人間性の向上には時間も経費も惜しまない
・1968年に資格制度、教育訓練制度をスタート

◆取引先を大切にする
・毎年、取引先の方々を招いて集まりを催す

「ゆめタウン」の創造

◆コンセプトは「アメニティとアミューズメントのある生活博物館」
・人々が集まり、遊び、暮らす「街」の様な空間を目指す
・普段の生活用品が手に入る
・胸躍る楽しみ
・心が落ち着く安らぎや癒し
・必要な「モノ」と「コト」を提供する

【感想】
写真が多く掲載されていることと、語りのような文章で敗戦直後から現在までの山西氏の生涯と店の発展を映画を見るように読みました。

その行動力には驚くばかりです。
やる事も中止にすることも即決で迷いがありません。
トップとしては必要な要素であるとは思いますが、側近に人たちは当時そうとう山西氏に振り回されたのではないかと容易に想像できます。

起業するには情熱が必要と、よくビジネス書にありますが、「商い」への情熱、お客様・従業員・取引先と「人」への情熱が伝わってきました。

私の住んでいる大阪には残念ながら「ゆめタウン」はありませんが、中国地方や九州に行く機会があれば、ぜひ立ち寄ってみたいと感じました。
96歳でなお現役の山西氏に会ってみたい!!

【目次】
序章 イズミとセブン&アイ、50年目の業務提携
第1章 原点 焼け跡からの出発
第2章 小売りの時代が来る!
第3章 「革新」の作法ー変化を捉え、機を逃さずー
第4章 人を生かせば「喜び」が循環する
第5章 挑戦と創造は続く
第6章 小売業の未来をどう描くか
おわりに

プレジデント社
218ページ
2019年6月14日第1刷発行
本体価格 1600円
電子書籍あり著者 山西義政
1922(大正11)年9月1日、広島県大竹市に生まれる。
20歳で海軍に入隊し、当時世界一といわれた潜水艦「伊四〇〇型」に機関兵として乗艦。オーストラリア沖ウルシー環礁への出撃途上、西太平洋上で終戦を迎える。
戦後、広島駅前のヤミ市で商売の道に進む。
1950(昭和25)年、衣料品卸山西商店を設立。
1961(昭和36)年、いづみ(現イズミ)を創業し、代表取締役社長に就任。
同年、スーパーいづみ1号店をオープン。
1993(平成5)年、代表取締役会長。
2002(平成14)年、取締役会長。
2019(令和元)年5月より名誉会長。
西日本各地に「ゆめタウン」などを展開し、一大流通チェーンを築く

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

ホンスキー倶楽部おすすめのエッセイ10選

インターネットラジオゆめのたね放送局
関西チャンネル毎週日曜日午前11時~11時半放送
「ホンスキー倶楽部」で紹介した本の中からエッセイを10冊紹介します。

タキモトの世界 久住昌之

紹介者 ラジオネーム KON
【この本のおすすめどころ】
知る人ぞ知る妙なカメラマン滝本淳助さんの独特な世界観を孤独のグルメ原作者で、斜め上なエッセイを得意とする久住昌之さんがレポートした妙な一冊。
ハマる人にはたまらない。
一度、絶版になったものの復刊された伝説のサブカル本。

復刊ドットコム
374ページ
2013年3月16日第1刷発行
本体価格 2500円

負け犬の遠吠え 酒井順子

紹介者 ラジオネーム 風呂好きシャンシャン
【この本のおすすめどころ】
酒井順子さんの言う“負け犬”とは、未婚、子供なし、仕事をしている30代以上位の独身女性のことで。
こういう女性は、世間からの無言の圧力や風当たりがある。

なぜか?結婚し家庭を持ち子供がいる女性の方が、世間的には地位が高かったり女性としての価値を認められる傾向がある。
が、そこにあえて逆らわず反旗を翻さず、最初から腹を見せて「私は負け犬ですよ~でも何がいけないの?」と良い意味で開き直る。その方が生きるのが楽チン。
その開き直りや潔さが、読みながら痛快で負け犬の端くれの私としても、ブラボー

読んでいて気持ちがいいです。
でも、酒井さんは最終的には「負け犬だって勝ち犬だって、それぞれその世界で生きるのが大変で頑張っているんだ」と双方を冷静に温かく見ている。
その酒井さんの冷静で公平な姿勢や分析もとてもいいです。

とにかく世の負け犬の女性たちは、この本を読めばもやもやした迷いや悩みは消え、自分に自信を持って胸を張って溌剌と明るく生きていける元気が出ると思います。

講談社文庫
2006年10月14日第1刷発行
本体価格 610円
電子書籍あり

日日是好日 森下典子

紹介者 ラジオネーム かーる
【この本のおすすめどころ】
茶道具、掛け軸、和菓子などの美しい写真からこの本は始まります。
季節の和菓子も芸術的な茶道具も茶道の楽しみの一つです。
なぜお茶を続けるのか?何が面白いのか?
そんな疑問をもつ方に。

余分なものをそぎおとし、自分では見えない自分の成長を実感させてくれるもの。
すぐにはわからない代わりに、ある日を境に突然、視野が広がるその醍醐味を何度も味わうことができるもの。
それがお茶だと森下さんは言います。

その例えとしての雨の話が印象的でした。
まえがきの中に、
『20歳のときには分からなかった季節の移ろいが、毎年お茶をを繰り返すうちに肌で感じられるようになる描写があります。
あるとき、ふと五感が研ぎ澄まされて土の香りや雨の音がダイレクトに感じられるようになるさまは、驚きと喜びに溢れています』

お茶を通しながら四季を感じられるようになった日々のしあわせ。
これを15の観点から伝えてくれます。
特に第13章「雨の日は、雨を聴くこと」は作者の心の揺れと気づきの素晴らしさに心を打たれます。

静かな動きの一つ一つが人生の記憶として積み重なり、ただ今ここにいる喜びに繋がっていくのです。
茶道の奥深さと人生の深みを伝えてくれる美しい描写の一冊

新潮文庫
252頁
2008年10月28日第1刷発行
本体価格 550円

幸福という名の武器 佐藤愛子

紹介者 ラジオネーム うまうま
【この本のおすすめどころ】
さまざまな週刊誌(週刊朝日、サンデー毎日等)や新聞、季刊誌などで、世相や親子の気持ち、世代、友人とどこかに必ず泣きそうになるのやハハハハハと笑いこけるざっくばらんな辛口エッセイ

集英社文庫
240ページ
1988年6月20日第1刷発行
本体価格 400円
電子書籍あり

人生エロエロ みうらじゅん

紹介者 ピロシキ
【この本のオススメどころ】
この本は週刊文春で連載されていたものを文庫シリーズ化にまとめたものです
現在では「されど人生エロエロ」につづき3冊目の「人生エロエロだもの」までまとめられています

僕にとっては同世代(多分同級生)でありDNAの99.9%が一致しているという驚異のシンクロ率になっているに違いない、とひそかにリスペクトしているみうらじゅん師ですが、この本を読んでしまって、ますます親近感を実感、という楽しい気分よりも、まるで自分のドッペルゲンガーがみうらさんの仮面をかぶって存在しているか、自分が別名みうらじゅんとなって存在しているパラレルワールドが隣にあるんじゃないか?
という妄想まで抱いてしまって不気味な気分にさえなってしまいます。

僕が知らないうちにしたためて封印していた恥ずかしいコトノートをみうらじゅん師がかってに開封し世に出したんじゃねえの?って言うくらいです。

旧ルパン三世の第一話の峰不二子ちゃんや時代劇のおんなくノ一にドッキリとしたり、小学校の行き帰りにわざとピンク映画館のポスターのある街角をより道したりといった小さいころの甘酸っぱい思い出からラブラドールレトリバーはラブドールとボーヴォワールはボーボーアールと連呼して袋閉じを切り取るといった現時点での誤読・みうら迷コピーまで、あるある、あったあったネタ満載で付箋を貼りはじめると横に貼り天地に貼り・・と大変な状態になってしまうのであった。

こんな風にハゲドウ:激しく同意したりしているととリスナーの本スキ女史たちは「馬鹿ねえオトコって」とか、コレ盛ってるでしょ?と感じられるかも知れませんが、ソレ全くチガイますよ。

オトコなんて違うのは髪の毛の量とベルト回りのサイズだけで、中身もアタマのなかも全くおんなじ!自明の定理、宇宙の法則、なのです。
というわけで この本は、いつまでたってもオトナになれない困った男子たちにも、その男子を呆れてしまったり、馬鹿ぶりをなかなか理解できない女子たちにも相互理解と「前進的かつ不可逆的な対話と交渉」のためのレジュメとしても、しっかりと自信をもってオススメし指定図書に値するものであります。

文春文庫
275ページ
2016年6月10日第1刷発行
本体価格 700円
電子書籍あり

とにかく散歩いたしましょう   小川洋子

紹介者 ラジオネーム 大乃国のぶお

【この本のおすすめどころ】
毎日新聞に定期連載されたエッセイをまとめられたもの。
これを読むことは、小川作品の源流を辿ったような気分になれます。
小説のこの部分はエッセイのあのエピソードだ、と繋がるのです。

エッセイの中の章「ふと、どこからともなく」は小説「人質の朗読会」。
エッセイ「悲哀はお尻の中に」は小説「いつも彼らはどこかに」。
ベストの理由はもう一つ。私と同時期にこれを購入した友人に毎日1話分ずつ読んだその感想を送ったのでした。

相手は嫌な顔もせず返信をくれるから楽しくて仕方のない毎日でしたが、やがて終わりがやってきます。
寂しくなるなぁと思い始めた時、思いついたのです。そうだ、振り出しに戻ろう!
そして二巡目が始まったのでした。本と深く繋がれただけでなく、本仲間とも絆の強くなった一冊です。

文春文庫
255ページ
2015年7月10日第1刷発行
本体価格 660円
電子書籍あり

変見自在シリーズ 高山正之

紹介者 ラジオネーム ナンさん

【この本のおすすめどころ】

週刊新潮の時事コラムをまとめた本なので短い文章にも関わらず。
圧倒的な情報量と記者の著書ならではの鋭い指摘と辛辣な視点で世の中に蔓延るフェイクニュースをばっさりと切る痛快さ。

また本のタイトルが第一弾の「サダム・フセインは偉かった」や最新刊の「日本よカダフィ大佐に学べ」から分かるようにブラックジョークを交えた語り口の面白さがあり。
このニュースは裏に、こんな事があったのかと目から鱗が落ちます。

新潮文庫

「百年の孤独」を代わりに読む  友田とん

紹介者 ラジオネーム 冷麺マン4世

【この本のおススメどころ】
まず、ラテンアメリカ文学の代表作であり、ノーベル文学賞の世界的な名作『百年の孤独』が登場します。
ああ、聞いたことある。
焼酎でしょ?そっちじゃなくて、小説?
聞いたことはあるけど、読んだことはないんだよなあ。という方。
あるいは、挑戦したものの登場人物の多さに「The 折(挫折)」した方のための本です。
何しろ作者の友田とんさんが、ドリフのコントのような軽快さと、研究者顔負けの探究心で、代わりに読んでくれるのです。
何を?『百年の孤独』を。
もちろん本家の『百年の孤独』と、あわせて読むと楽しさは倍増します。
副読本としても、大笑いエッセイとしてもオススメします。

203ページ
2018年5月6日第1刷発行
本体価格 1200円

にょっ記 穂村弘

紹介者 ラジオネーム ぶるぼん

【この本のおススメどころ】
穂村弘さんの「現実の話なのか、妄想の話なのか、どちらなんだろう?っていう曖昧なところ」がオススメです。
日記でなく「にょっ記」、「にょ」の響きも好きです。
この「にょっ記」は続編の「にょにょっ記」「にょにょにょっ記」と3冊あるのですが、どれもとても面白く穂村弘さんの文章が軽快でスラスラ読めてしまいます。

クスっと笑えるものや爆笑するものもあれば、たまに切実なものも混ざってますが、穂村弘さんの世界観を堪能できる本だと思います。
実は私が購入したものを少しの間放置していたら先に夫が読んでいて、夫がすっかりハマって3冊一気読みしてました。
難しく考えないで読めるのもいいのでしょうね。

文春文庫
179ページ
2009年3月10日第1刷発行
本体価格 600円
電子書籍あり

探しているものはそう遠くないのかもしれない 新井見枝香

さいごは私がおススメするエッセイです。

【この本のおススメどころ】
筆者の新井さんは東京都内の書店員さん。
芥川賞や直木賞と同日に「新井賞」を発表していて
新井賞受賞作品の方が芥川賞・直木賞作品より
売れるという現象さえ起きている
カリスマ書店員さんです。


GLAYが好きで、一人で居ることが好きな新井さん。
そんな新井さんの書店員としての日常や
家での様子が赤裸々に書かれています。

読んでいて楽しいのは新井さん以外の登場人物の設定です。
実名やイニシャルではなく、その人の特徴を捉えてニックネームで
書いてあります。
課長は人気者書店員で「アルパカ課長」
係長は「カンガルー係長」
売れっ子男性作家の「シェパードさん」
名前の後にはわざわざ(仮名)と書いてある。
わかるよ~~(笑)
そして私はそのニックネームからどんな人か妄想しながら読みました。

話は脱線して違う方向に行ったかと思えば
「ミステリーの様に伏線なのだ」としれっと言い
売れ残ったスープを従業員が持ち変えれるとしたら…
と妄想で話が進んでいきます。

文章でも「私は嘘がつけない」と書いてあるように
嫌なことは嫌とバッサリ切り捨てて小気味よく
果てしない妄想は着地点かあったりなかったり。
それでいて一気に読み終わってしまうのは
新井さんの文章力と表現力と妄想力ではないでしょうか。

秀和システム
231ページ
2017年12月16日第1刷発行
本体価格 1000円
電子書籍あり



ファンベース  佐藤尚之

「あなたは人生において、何を大事にするかということを試されている」

おススメ度 ★★★★★
「こんな人におススメ」
♬ブログなどSNSで発信している人
♬自身のコミュニティを作りたいと思っている人
♬会社で自社の製品の売上を伸ばしたい人
♬起業して売上を伸ばしたい人

ファン=支持者
企業やブランド、商品が大切にしている「価値」を支持している人

ファンベース=ファンを大切にしファンをベースにして中長期的に売上や価値をあげる

ファンの支持を強くする3か条

1.その価値自体をアップさせる ➡ 「共感」
2.その価値を他にかえがたいものにする ➡ 「愛着」
3.そし価値の提供元の評価、評判をupさせる ➡ 「信頼」

◆「共感」
・ファンミーティングを定期的に開催する
・ファンを喜ばせる
・「あなたは大切な方」と知らせる
◆「愛着」
・商品にストーリードラマをまとわせる
・ファンとの接点を大切にし改善する
・ファンが参加できる場を増やし活気づける
◆「信頼」
・大切にしている価値をより前面に出す
・本業を細部まで見せて丁寧に紹介する
・それは誠実なやり方か自分に問いかける
 → 失敗したことをオープンにする

ファンの支持をより強くする3つのアップグレード

1.共感 → 価値自体を、もっとアップさせる ➡ 「熱狂」
2.愛着 → もっと他に代えがたいものにする ➡ 「無二」
3.信頼 → 提供元の評価・評判を、もっとアップさせる ➡ 「応援」

◆「熱狂」
・大切にしている価値をより前面に出す
・「身内」として扱い共に価値を上げていく ➡ アンバサダー・プログラム
◆「無二」
・忘れられない体験や感動を作る ➡ ファンイベント
・友達であるファンと一緒に楽しむ
・コアファンと共創する
◆「応援」
・人間をもっと見せる、等身大の発信を増やす
・応援される存在になる
・大っぴらに応援できる要素を増やしていく

ファンベースを楽しむ(実行の際のポイント)

1.スモールスタートを楽しむ
2.時間をかけることを楽しむ
3.ファンになってもらう過程を楽しむ
4.常連さんをお迎えすることを楽しむ
5.ファンという少数を楽しむ
6.コミュニテイ運営を楽しむ
7.きれいごとを楽しむ

【感想】
非常に参考になりました。
私自身、本を紹介しているこのブログ、インターネットラジオの番組、
読書会、YouTubeでの朗読…と本に関することを発信しています。
この4つがバラバラで相互の関連性を持たせていないことに気づきました。

応援してくれる人もいます。
しかし、その人たちをコミュニティにすることが出来ていません。
この本に書いてあるように「ファンミーティング」を開催したいと思いつつも勇気がなくてできませんでした。

「誰も来なかったらどうしよう」
「来ても楽しんでもらえなかったらどうしよう」
不安ばかりが先にきてしまい一歩が踏み出せませんでした。

「誰も来なかったら、カフェでの読書タイムにしよう」
「この本に載っていた、ファンミーティングの開催の仕方を真似てみよう」
と、「ホンスキー倶楽部のファンミーティング」を開催します。

本には具体的な事例も載っていて、とてもわかりやすく書いています。
読んでいるうちにアイデアもでてきますよ。

【目次】
はじめに
第一章 キャンペーンや単発施策を、一過性で終わらせないために
第二章 ファンベースが必然な3つの理由
第三章 ファンの支持を強くする3つのアプローチ
第四章 ファンの支持をより強くする3つのアップグレード
第五章 ファンベースを中心とした「全体構築」の3つのパターン
第六章 ファンベースを楽しむ(もしくは実行の際のポイントの整理)
あとがき

ちくま新書
278ページ
2018年2月10日第1刷発行
本体価格 880円
電子書籍あり

著者 佐藤尚之
1961年東京生まれ。
コミュニケーション・ディレクター
株式会社ツナグ代表
公益社団法人「助けあいジャパン」会長
復興庁政策参与
学習院大学非常勤講師。上智大学非常勤講師。
1985年電通入社。
コピーライター、CMプランナーを長くやったあと、ウェブ・プランナーを経て、クリエイティブ・ディレクターに。
その後、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体の構築をする領域を開拓し、ソーシャルメディア領域も含めた次世代のコミュニケーションを扱うコミュニケーション・ディレクターに。
2011年3月に電通を退社し、(株)ツナグを立ち上げる。
広告コミュニケーションの枠にはまらない、様々な仕事を請け負っている。

著書
「極楽おいしい二泊三日」
「沖縄上手な旅ごはん」
「人生ピロピロ」など

佐藤尚之 サイト

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。