空席 隠蔽捜査シリーズ (Kindle Single)  今野敏

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「原理原則が何より大切。そう考えているのだ。そして実際にそれを実行した」

警察小説のベストセラーシリーズ「隠蔽捜査」のスペシャル版と言っていい中編作品。
Kindleでしか読めない大森署の空白の一日。

【あらすじ】
警視庁大森署の署長、竜崎伸也は神奈川県警刑事部長に異動になる。
大森署から竜崎を見送ったが、次の署長は北海道からの異動で遅れると連絡があった。
副署長の貝沼が自分の席に戻ると無線が流れた。
品川所轄内でひったり事件が発生。
警務課長の斎藤は他の所轄なので、特に気に留めていなかったが第二方面本部から電話が。
野間崎管理官だ。

野間崎は大森署も緊配(緊急手配)をするようにとの事だった。
言われた通りに緊配をしていると、今度は大森署の管轄内でタクシー強盗が起こった。
一つの警察署で二つの緊配は無理である。
どちらかを諦めなければならない。
今、大森署には所長が不在。
貝沼や斎藤は「竜崎署長ならどうしていたか…」と考え、ひったくり事件の緊配を断る決断をし、通信指令本部の管理官に申し入れし、受け入れられた。
タクシー強盗の緊配に切り替えて、20分ほどで野間崎管理官が大森署にやってきた。
「ひったくり事件の緊配を解除していいと指示を出していない」
「元に戻せ」
それだけを告げて野間崎管理官は大森署を去った。

貝沼と斎藤は困り果てる。
新しい署長に相談するのが良いのか、竜崎に相談するのが良いのか。
二人が出した決断は…。

【感想】
これまでの隠蔽捜査シリーズを読んでいない人には、竜崎の人となりや人間関係がわかりづらいので、今一つしっくりこないかもしれません。

私は大の隠蔽捜査ファン、竜崎伸也ファンなので楽しんで読みました。
竜崎伸也のポリシーは冒頭の斎藤のセリフです。
縦社会の警察の中では、変わり者の竜崎。
自分のポリシーは曲げずに事件に率先して関わり解決していく姿を見て、署員達も竜崎を信頼します。

竜崎の後に来る新署長の設定が美貌の女性署長なので、今後スピンオフで大森署のその後も読んでみたいと思いました。

Amazon Publishing
フォーマット: Kindle版

ファイルサイズ: 1563 KB

紙の本の長さ: 49 ページ
2018年11月27日

著者 今野敏
1955年、北海道三笠市生まれ。
上智大学文学部在学中の1978年『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。
卒業後、レコード会社勤務を経て執筆に専念。
2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞を、2008年には『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。
2017年には「隠蔽捜査」シリーズで第2回吉川英治文庫賞を受賞。

著書
「隠蔽捜査」「ST 警視庁科学特捜班」「東京湾臨海署安積班」など人気シリーズ多数。
『道標 東京湾臨海署安積班』
『カットバック 警視庁FCⅡ』
『任俠浴場』
『エムエス 継続捜査ゼミ2』など。

今野敏 ホームページ

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。


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