「段取りとは自分の強みを最大限に発揮するための仕事術」
著者の塚本亮氏は、偏差値30台だった高校時代に一念発起し、同志社大学に現役合格。
卒業後はケンブリッジ大学大学院で心理学を学び、帰国後に起業という運命の大転換を実現させました。
その活躍の基盤となっているのは、正確なスケジューリングと段取り力です。
1分程度で読めて、一生使える50のメソッドを紹介しているこの本から、段取り力がつく方法をピックアップします。
そもそも段取り力とは
◆いかに無駄なく時間を効率的に使いながら、事前に描いた完成図に到達するか
EX 食事を制限時間を設けて作る
・ 出来上がった食事を思い描きながら、材料、手順を考えて無駄なく作る
パスタを茹でている間に、他の材料を切る
2品以上作る場合どの順序で作ると効率が良いか…段取り力のトレーニングに最適
◆ゴールに向かって的確に効率よく進めていくことができる力
・到達したいゴールに向かってアクションを積み上げる
➡ 逆算思考
・想定外に備えることができる
◆段取り力=イメージ力
・段取り力がアップすると相手の行動を想像することに長ける
◆段取り力を高めるメリット
・ 周りからの信頼を勝ち取ることができる
・やりたいことがたくさんできる

段取り力をつけるポイント
◆タスク(課題)を分ける
・まとまった時間が必要なタスク(思考系)
EX 重要な書類作り、企画を考える、文章の作成
→ 脳が最も活発な時間帯に行う
・すきま時間でできるタスク(作業系)
EX メールのチェック、電話をかける、コピー
➡ それぞれをいつするのか明確にしておく
◆一歩先スケジュール化しておく
EX・会食があればお礼のメールを送る
・打ち合わせがあれば内容をまとめ直す時間を作る
◆力の入れどころと抜きどころを明確にする
・20対80の法則
力を入れる20%の事に80%の力を注げるようにする
・力を抜ける事柄はパターン化してしまう
EX メールの挨拶文など定型のものは、常套句をパソコンやスマートフォンのユーザー辞書に登録しておく。
➡ 段取りを組む時は、どこに最も自分のアイデアやエネルギーを費やす必要があるのかを徹底して考え、力を抜いてパターンでこなせるものは徹底的にパターン化する。
◆メモを取る
・アナログで手を動かす
・アウトプットすることで脳内に空き容量を残す
・必ず見返す
➡ 頭ではなく手を動かす
◆番外編
・数値化して客観的に判断する
目標や課題を数値化することで現在地点がわかり客観的に現状を把握することができる。
➡ 仕事においての数字を考える習慣を持つ
・振り返りの時間を持つ
理想と現実のギャップを性格に把握できる
直感力が磨かれる→決断が早くなる→段取りが早くなる
➡ 日記を書く(アウトプット)
まとめ
・段取り力は自分の強みを発揮する仕事術
・タスクを分けて効率よく仕事をする
・アナログで日記を書いて現時点を客観的に確認する

【感想】
私は9時~18時で仕事をしながら家族の為に家事(料理、洗濯、掃除)をしています。
朝はまさに段取り力が必要です。
限られた時間でお弁当を3人分作り、洗濯機を回し洗濯物を干し、自分の準備もします。
洗濯機も洗濯にかかる時間と干す時間を考えています。
もはやルーティンです。
1.朝起きる
2.洗濯機を回す
3.布団を押し入れに片づける
4.お弁当のおかずを作る順番を考えながら3人分作る
5.自分の朝食(スムージー)を作る ♬子ども達は大きいので朝食は各自で用意
6.1日分のお茶を沸かす
7.仕事に持って行くコーヒーを作る
8.ヨガの動画を見ながら朝ヨガ
9.瞑想
10.自分の準備
これを2時間以内で済ませます。
ひょっとすると主婦の方が段取り力はあるのではないでしょうか。
自分の時間を確保しようと思うと家事は段取りよくしないとできませんから…。
具体的な段取り力の付け方からビジネスにおけるちょっとしたアドバイスが見開きで読みやすく書いてあります。
項目を50あるので、目次を見て自分が興味を持ったところから始めると良いのではないでしょうか。
「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」
鳥井新治郎氏の言葉が文中にもありました。
読むだけで終わらずに一つでもやってみることが、段取り力をつける近道です。
【目次】
はじめに
第1章 ゴールまでの道のりを描こう
第2章 頭の中をスッキリと整理しよう
第3章 コミュニケーションで段取りを加速させよう
第4章 集中できる環境をつくろう
第5章 段取り力を高める習慣
おわりに
段取り力チェックシート
あさ出版
250ページ
2019年5月14日第1刷発行
本体価格 1300円
電子書籍あり
著者 塚本亮
1984年京都生まれ
偏差値30台、退学寸前の問題児から同志社大学経済学部を卒業。
その後、英国・ケンブリッジ大学大学院にて心理学を専攻し修士課程を修了。
帰国後、京都にて英会話スクール、ジーエルアカデミアを設立。
著書
『偏差値30でもケンブリッジ卒の人生を変える勉強』
『努力が勝手に続いてしまう。』
『英語、これでダメならやめちゃいな。』
『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』など