天地ダイアリー ささきあり

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「結果を引き受ける覚悟があれば、自由になれる。うまくいかなければ、方向を変えればいいんだ」by 広葉

【あらすじ】
広葉はチチの転勤で転校を繰り返している。
小学生の時に馴染もうとして軽く発した言葉が空回りしてしまう。
それからマスクをつけないと学校へ行けなくなってしまった。

中学1年生になった広葉は、新しい学校へ行く。
知っている人は誰一人居ない。
できるだけ目立たないようにと心がける広葉。

転校した中学は委員会が活発だった。
どれかに入らなければならない。
広葉は栽培委員会に手を挙げた。

委員会は全学年参加で三年生が委員長と副委員長になる。
3つの花壇をまわり、それぞれの説明を受け土を入れ替える天地返しを始めた。
思っていたよりすることが多く、面倒だと思いながらも花や土に少しずつ詳しくなる広葉。

クラスでは後ろの席の工藤とアニメの話が合い仲良くなる。
友達ができたが広葉はマスクを取る勇気がない。

クラスでは体育祭に向けて、ムカデ競争の練習が始まる。
楽しくやろうとする女子チームと1位になるために必死に練習する男子チームとで言い合いになる。
クラスで話し合い棄権することも含めて考えることになる。
このままクラスはバラバラになってしまうんだろうか…。

そんなときに仲が良かった工藤とケンカになる。
工藤がふざけて振り回していた傘が花壇に入り花がつぶれてしまったのだ。
またクラスでの居場所を失った、と感じる広葉。

栽培委員で植えたペチュニアの花壇が水はけが悪く、花がダメになりそうになっている。
雨がバケツをひっくり返したようなどしゃぶりになり、広葉はペチュニアをなんとか助けたくて家にあるブルーシートを持って学校へ走る。

学校へついて花壇にブルーシートをかけようとしていると、同じ栽培委員の生徒や担当の先生もやってきてみんなでシートをかけることができた。
工藤ともお互いに「ごめん」と謝り仲直りができ、シートをかける作業を手伝うことに。
このことがきっかけで広葉はマスクを取って学校に行けるようになった。

体育祭のムカデ競争も男女のリーダーがお互いに認め合い練習を再開する。
当日は1位にはなれなかったが、総合で3位になることができた。
クラスにも馴染み、栽培委員も順調でマスクにも頼らなくなった広葉。

栽培委員の活動が認められて学校説明会で活動紹介をすることになった。
全校生徒や入学希望者の前で発表するプレゼンテーションの編集作業を広葉が自ら立候補した。
果たして上手くプレゼンテーションができるのか?

【感想】
自分の意見をはっきり言える人。
勉強が出来る人。
スポーツが出来る人。
見た目が派手な人。

広葉はこういった人たちが苦手。
1年から3年までの異年齢集団の栽培委員で少しずつ自信が持てるようになる経過は、クラス以外の人間関係の場があることで違う自分を出すことができたのではないかと感じた。

大人も一緒。
仕事と家の往復だけでなく、違う人間関係の場があればもっと楽に生きることができる。
この本は児童書だけど大人が読んでも遜色ない小説です。

ペチュニアや園芸の知識も得ることができます。

【目次】
プロローグ
一、天地返し
二、育ちやすい土
三、生育に適した場所
四、合わない土
五、根が必要とするもの
六、守りたいもの
七、はじめの一歩
八、伸びていく

フレーベル館
216ページ
2018年11月24日第1刷発行
本体価格 1400円

著者 ささきあり
出版社勤務からフリーランスの編集記者を経て、児童文学の創作をはじめる。『おならくらげ』(フレーベル館)にて、第27回ひろすけ童話賞受賞

著書
「ふくろう茶房のライちゃん」
「ぼくらがつくった学校」
「やさしく読めるビジュアル伝記 クララ・シューマン」など多数

ささきあり ホームページ

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当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
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