なずな 堀江敏幸

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今回は5月12日放送のラジオ番組「ホンスキー倶楽部」で紹介した本です。

兵庫県 ラジオネーム かのんパパ
堀江敏幸「なずな」集英社

① この本のオススメどころ
この育児小説は、四十代独身の新聞記者である男性が、生後二ヶ月の赤ん坊の世話をすることになった体験を綴っています。

ミルクを作り、飲ませ、げっぷを出させ、一瞬いっしゅんの成長に感動し、小さな変化に戸惑う。
赤ちゃんに対するすべての描写が味わい深く愛しかったです。

「小さな子どもがひとり身近にやってきただけで、ものごとを見る心の寸法は変わってしまうのだ」とは、その通りだと思いました。

これから子育てをする人も、かつて子育てに奮闘した人にもオススメです。

② この本との出会い
今は閉店してしまった、Futaba+神戸マルイ店の店主さんが、閉店翌日ささやかな打ち上げと称して冷麺屋に来て下さった際、今から3年半前、一週間後に出産を控えたわが娘の誕生を祝ってプレゼントしてくれました。
ちなみに、その店主さんは、今は京都・一乗寺の恵文社さんで、後継ぎをされています。

③ 子どもの頃の思い出
自分の幼少期の記憶があまりないので、娘のカノンの、生まれる前の記憶についてお話します。半年前、娘が3歳になった時に聞いてみました。

「カノンちゃんは、こうやって飛行機みたいに飛んでたんだよ」
「真っ暗な階段に並んでて、ちょっと怖かったの」
「ママのお腹のなかは、お風呂みたいに温かくて何か赤と黒と黄色だった」

3歳の証言。リアルでも創作でも、ビックリですよね。

【あらすじ】
新聞記者の私はやむない事情から弟夫婦の子、なずなを預かることになった。
四十代半ば独身の私にとっては、生後二ヶ月の赤ん坊を相手にミルクをあげるのもおむつを替えるのも未知の体験。
何気ない仕草や発声に様々な発見をしながら、ジンゴロ先生や友栄さんら周囲の温かい人々に見守られて、私はなずなとの暮らしを始める。
生命の瑞々しさに溢れた育児小説。
第23回伊藤整文学賞受賞作。

集英社文庫
464ページ
2014年11月20日第1刷発行
本体価格 740円


著者 堀江敏幸
1964(昭和39)年、岐阜県生れ。
1999(平成11)年『おぱらばん』で三島由紀夫賞、
2001年「熊の敷石」で芥川賞、
2003年「スタンス・ドット」で川端康成文学賞、
2012年『なずな』で伊藤整文学賞、ほか受賞多数。

著書
『郊外へ』
『いつか王子駅で』
『めぐらし屋』
『バン・マリーへの手紙』など多数

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。


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