ゆめつげ 畑中恵

【あらすじ】
江戸は上野の小さな神社で神官を務める、のんびり屋の兄、弓月としっかり者の弟、信行。
夢に入って過去や未来を見る「夢告」が得意な弓月だが、迷い猫を探せば、とっくに死んで骨を見つけるという具合で、全く役に立たないしろもの。
が、何を見こまれたか、大店の一人息子の行方を見てほしいという依頼が…。
礼金に目が眩み弟をお供に出掛けたものの、事態は思わぬ方向に転がって行く。
果たして、大店の一人息子は見つかるのか?

【感想】
しゃばけシリーズの畠中さんの作品です。
この物語には妖かしは出てきませんが、夢で占うことができる弓月が、なんとなくしゃばけの若旦那を彷彿とさせます。
設定が幕末なので、その時代ならではの展開もあり、中盤から引き込まれるように読み切りました。

角川文庫
317ページ
2008年4月25日第1刷発行
本体価格 560円

著者 畑中恵
1959(昭和34)年、高知県生れ、名古屋育ち。
名古屋造形芸術短期大学卒。
漫画家アシスタント、書店員を経て漫画家デビュー。
その後、都筑道夫の小説講座に通って作家を目指し、『しゃばけ』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。

著書
「しゃばけ」シリーズの他、
『まんまこと』
『つくもがみ貸します』
『こころげそう』など多数