バカとも付き合って 西田二郎・マキタスポーツ

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「おじさんたちのブルース」by マキタスポーツ


この本は、堀江貴文・西野亮廣両名の著書「バカとつき合うな」に便乗したものです。
もちろん両名の同意の元です。
西田二郎氏は読売テレビの社員、マキタスポーツ氏は芸人。
サラリーマンとフリーランスの二人がどんなことを語っているのか。
表紙までパクッてしまったこの本に興味を持って読みました。

中後半端なことをやれば、批評の目にさらされる

マキタスポーツ氏のこれまでの人生が綴られている。
小学生の時には「周囲にとけこめない、自分がハマらない、自分が話していることが相手に届かない」と感じて馴染めずにいた。
給食の時にボケたら級友からは大うけだったのに先生からは怒られる。
リレーの練習でわざと転倒したらドッとウケた。
その後、同級生の女の子に「さっきわざとこけたやろ」と見抜かれる。

中学、高校と成績も良く鼻高々になっていたマキタ氏は山梨から大学で上京。
東京では誰も自分のことを知らない…。
世の中はバブル期、兄がADをやっていたのでテレビに出れるかも…と甘い夢が叶うはずもなく周囲の関心のなさに落ち込み、引きこもりとなる。
半年引きこもって、廃棄物の弁当をあさり風呂に入らない生活。
冬休みに実家に帰り風呂に入ったときに浮かんだ大量のアカを見て目が覚め社会復帰。

大学を卒業し社会人を経験したのち芸人になるのは28歳。
31歳で結婚し妻や17歳の娘との会話で、人と人との間には、異なる視点がいくつも存在することに気づく。
4人の子どもを含めて家族の中で、はじめて組織というものを学ぶことになる。

そんなマキタスポーツ氏のバカとのつき合い方は
「バカは人に向けるのではなく、自分に向けてから」
「未必の『バカ』こそが一番いい」

人生の中で売るべきなのは『可能性』であり、能力を売るべきではないはずです

西田二郎氏は大学卒業後、読売テレビに就職してそのままサラリーマンを続けている。
20代、30代の頃は「生きづらいなぁ」と感じていて、そこから少しずつ解放されたのは40歳を過ぎた頃。

西田氏は幼少の頃は協調性に問題があり、団体行動ができなかった。
小学生時代には人との摩擦や周囲とのトラブルが多かった。
・授業の進行を助けるつもりで勝手に黒板のところまで行って答えを書いてしまう
・授業中、聞いてわかったら授業を聞かずに空を眺める
・新しい遊びを思いついては周りを巻き込む
・野球がやりたくて自分で作ったチームのメンバーから「辞めてくれ」と言われる
罵倒されたり仲間外れにされたこともあった。

中学高校と疎外感は膨らんでいく一方で、「オレは実際、凄いんや」と自分を信じていた。
野球部が無い高校でちゃんと野球もしていないのに、「すごい男だというのがどこかで情報が伝わり」プロ野球のドラフトに指名されるのではないかと、思い込んでいた。
スカウトに気づいてもらうために団地の壁にボールを投げていた高校時代。
NSCみたいなところから声がかかるんじゃないかと待っていた大学時代。
ようやく声がかからない人間だと悟ることができたときには20歳を過ぎた頃。

読売テレビでサラリーマンになっても本質は変わらないが、
周りからは「こいつはしゃあない」と受け入れられた。
そんな西田氏がやっていたのが「自分の脳みそをほめる」こと。
空から降ってきたようなアイデアに助けられたときには「オレってすごい」と自分を誇るのではなく、脳みそに対して「ありがとう」とお礼をする。

実は西田氏は協調性が無いことや、普通に人ができることが自分にはできないことがいろいろある自分が辛くて八方ふさがりになることもあった。
そんなしんどさから解放されたのは40歳を過ぎた頃。
自分の悩みを人に話すと「そういうのは他にもいるよ」と言われて楽になった。

やれない仕事が回ってきたら「どうしたらできるか」と考えるようになる。
「やれないことはやらないというのはあきらめることではなく、むしろあきらめないこと」
バカでええねん。
あなたのバカを待ってる、巻き込まれたい人も世の中にはおんねんから、遠慮せんと、バカな自分を自由に生きたらええねん。

【感想】
二人の生き方を読んで、共通しているのは「孤独」
大人になって学生時代よりも緩い社会に身を投じることで、人との関係性が持てたように思います。
小・中・高と限られた空間に同じメンバーが居て、気が付けばなんとなく順位が付けられているというのは苦しい。

大学や社会人になると人数は少なくなり、人間関係も幅が出てくるので
お二人も生きやすくなったのではないかと感じました。

西田さんの関西弁の文章は読んでいてホッとします。

【目次】
はじめに 西田二郎+マキタスポーツ
1章 マキタスポーツ
2章 西田二郎
3章 バカとつき合って !

主婦の友社
200ページ
2019年3月20日第1刷発行
本体価格 1300円
電子書籍あり

著者 マキタスポーツ
1970年、山梨県生まれ。
俳優、著述家、ミュージシャンなど多彩な顔を持つ。子供4人。
スポーツ用品店だった実家の屋号を芸名に。
映画「苦役列車」でブルーリボン賞新人賞受賞。

著書
『すべてのJ-POPはパクリである。』
『越境芸人』
『決定版 一億総ツッコミ時代』ほか。著者 西田二郎
1965年大阪府生まれ。
テレビ演出家。
1989年、讀賣テレビ放送株式会社入社。
『11PM』『EXテレビ』を経て、93年放送開始の『ダウンタウンDX』を演出。
「スター発想辞典」「視聴者は見た!」などのヒットコーナーを企画し、20年以上も続く長寿番組に育てる。
98年、製作会社「ワイズビジョン」に出向し、さまざまな放送局で番組を制作。
02年、よみうりテレビに戻ってからは、意欲的に新しいジャンルの番組を手掛ける。
15年1月より、営業企画部開発部長に就任。
新たなビジネスフレームやクリエイティビティの誘発に取り組んでいる。

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