春や春 森谷明子

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今回紹介するのは、4月14日放送のラジオで紹介した本です。
テーマは「春」

大阪府 ラジオネーム 四十路の働き蜂
森谷明子 「春や春」 光文社文庫

① おすすめどころ

なんといっても 高校生の俳句への情熱と、俳句甲子園の白熱した戦いだと思います。
この物語は、女子高生が俳句同好会を立ち上げ、俳句甲子園で全国大会出場に至るまでの約3ヶ月を描いています。
主な登場人物 は、句作をする俳句初心者の5人のメンバー、作るのは苦手だから…と大会出場の準備や対戦相手の分析をするマネージャー兼策士的存在の女子高生、そして顧問や国語教師などの3人の先生方が出てきます。

メンバー探しの苦労や淡い恋といった、青春モノにありがちなエピソードはありますが、それを超えてしまうくらいの俳句への情熱に溢れているのです。
言葉の響き、リズム感
漢字と仮名のバランス…
17音の日本語に真剣に向き合って作品を作り出す。

俳句甲子園では句作だけでなく
お互いの作品に対してディベート(討論)も
繰り広げなければならない。

高校生が、ですよ。
戦いはチーム戦で、作品自体の点数とディベートでの加点。
芸術(文芸)に点数をつけることに違和感を持つ人もいるかもしれないけどフィギュアスケートと同じで、もはや立派な競技、知的バトルでした。

俳句ってこんなにも面白い!ということをこの小説で知り、去年秋から俳句教室に通っています。

② この本と出会ったきっかけ

昨年、ちょうど100回目の夏の甲子園が開かれているさなか、松山へ一人旅に出ました。
折しも愛媛代表の済美高校(せいびこうこう)が準々決勝で勝ち、ベスト4入りを決めた日。松山はさぞ沸いているだろうと思い、空港に降り立つと、目の前には『歓迎!第21回 俳句甲子園』の大きな文字が!

どうやら 俳句甲子園開催の直前だったようで、街の中は俳句で盛り上がり、至る所で俳句を見かけました。
『さすが正岡子規や高浜虚子のいた、俳句の街だなぁ』と思い帰阪。
その数日後に訪れた大阪の某書店で「甲子園は野球だけじゃない!」と、野球以外の夏の全国大会をテーマにした小説を集めて特設コーナーが作られてあり、そこに平積みされていたのが『春や春』でした。

③ 春の思い出

思い出…というほどではないかもしれませんが、自宅近くに関西では有名な桜の名所があります。
仕事帰りにコンビニでスイーツと缶コーヒーを買って、桜の下で一人プチ花見をするのが至福のとき。
毎年の楽しみです。

光文社文庫
431ページ
2017年5月11日第1刷発行
本体価格 740円
電子書籍あり

著者 森谷明子
1961年神奈川県生まれ。
早稲田大学第一文学部卒業
2003年、紫式部を探偵役にした王朝ミステリ『千年の黙(しじま) 異本源氏物語』で第13回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。
卓越した人物描写とストーリーテリングで高い評価を受ける。

著書
『白の祝宴』
『望月のあと』
『れんげ野原のまんなかで』
『花野に眠る』

ゆめのたね放送局関西チャンネル「ホンスキー倶楽部」

インターネットラジオゆめのたね放送局関西チャンネル
毎週日曜午前11時~11時半
毎月テーマを決めて、リスナーからの本の紹介する「ホンスキーズBOOK」
私のおススメ本を紹介する「ぐーりんずBOOK」
第2週・4週は元書店員ブックコーディネーター、かーるさんがおススメする
「かおる文庫のおすすめブックコーナー」
ひたすら本を紹介する番組です。

♬ 聞き方
①下の「ゆめのたね放送局」のサイトに入ります。
②関西チャンネルの ➧ ボタンをクリックすると音声が流れだします。

インターネットラジオゆめのたね放送局

ホンスキー倶楽部 視聴

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