菜の花物語 椎名誠

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今回紹介する本は、4月7日に放送したラジオ番組「ホンスキー倶楽部」で紹介した1冊です。
テーマは「春」です。

東京都 ラジオネーム お茶屋のさとし

椎名誠 「菜の花物語」 集英社文庫

⓵ この本のおススメどころ
椎名さんの本はとても読みやすく肩肘張らずに楽しめます。
中でも私小説は実名で書かれたものも多く、デビュー作の『さらば国分寺書店のオババ』から馴染んだ人達が多数お出ましになります。
個性が強い友達が多く、現在でもイラストレーター、編集者、弁護士などと活躍され名前を目にすることも多いのでそれも興味深いです。

こちらの『菜の花物語』は11の短編で、椎名さんには珍しく、関わってきた女性(と言っても恋愛云々でない)との、決して大きな出来事などではなく、仕事や遊びの中での ごくごく日常が綴ってあり 優しさが滲み出ている小説だと感じました。

表題作 『菜の花』はインタビュー依頼があった椎名さんを取材する記者が遅刻を詫び、殺風景と察した仕事場に季節の花を! と持参したものと、椎名さんの記憶にある菜の花畑の思い出を綴ったものです。椎名さんに興味がなくても、ついついその世界観に惹きこまれてしまうようです。
ちなみに表紙画は作中に何度も登場し、椎名作品の殆どのイラストを手がけている 古い盟友沢野ひとし氏によるものです。

⓶この本との出会い
10代は活字が苦手であまり本など読まなかったのですが、たまたま手にした、椎名誠さんの旅エッセイ(わしらはあやしい探検隊シリーズ)が読みやすいうえに途方もなく面白くて、読み漁るうちに、私小説も書かれていて それがエッセイといろんなところでリンクします。

身の回りの事を綴るエッセイがそのんま小説にもなっていて、この『菜の花物語』に辿りつきました。

⓷ お茶屋のさとしさんの春の想いで
僕は四月生まれで学生の頃、誕生日は始業式当日にぶつかることが殆どでした。なので、何かとせわしい始業式に誰かの誕生日など覚えていてもらえず、「おめでとう」と声をかけてもらった事などありませんでした(家庭でもイベントには無頓着でした)

社会人になり、今の仕事がお茶の卸売り業なのですが、『走り』と呼ばれる一番摘みの新茶が九州から届く時期が誕生日に被り、職場でも他人の誕生日どころではないくらい多忙なので ここでもまた同じ轍を踏み、春とは僕としては誕生日がある季節なのですが、だからといってイベントとは無縁な春なのです。


著者 椎名誠 74歳
1944年東京生まれ。作家。
純文学からSF小説、紀行文、エッセイ、写真集など、幅広い作品を手がける。
大の科学好き。1990年、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。
『犬の系譜』(吉川英治文学新人賞)

著書
『家族のあしあと』
『そらをみてますないてます』
『すばらしい黄金の暗闇世界』
『水惑星の旅』など多数


最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

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