万能鑑定士QⅠ 松岡圭祐

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「教科書を読みながら感動…ですか?」by 莉子

【あらすじ】
東京の街の至る所にとあるシールが貼ってある。
浮世絵の様な純和風では白いシールに、墨一色で相撲の力士の様な顔が描かれている。
ガードレールや電柱、公衆電話に覆いつくすほどの量のシールが貼られるのである。

「週刊角川」の小笠原は力士シールを取材するために、シールで埋め尽くされて取り換えるガードレールを借りることに成功。
すぐに鑑定してもらえるところを探すと会社のすぐ近くに「万能鑑定士Q」を発見し、ガードレールを持ち込む。
そこには一人の若い女性…凛田莉子が居た。
先客が持ち込んだ絵画を真贋を高度なロジカルシンキングで判断する。
小笠原は莉子に憧れながら力士シールの鑑定を頼む。
シールは莉子の知人である氷室に科学鑑定を依頼することになった。


凜田莉子は波照間島出身。
性格は良く美貌の持ち主だが高校時代は成績がオール1。
卒業後は東京に上京して就職先を探す予定。
東京に出てきたものの、就職活動は全滅。
家賃を払うためにトランクに使わないものをつめて、リサイクルショップを訪れた。
リサイクルショップの店長、瀬戸内は莉子が持ってきたものを5万円で買い取りそのうえ、高校生向けの参考書や問題集を渡して莉子に勉強の仕方を教える。

ことあるごとにリサイクルショップに行く中で、店員として働くことになる莉子。
スポンジの様に知識を吸収し、カリスマ店員となる。
店長の瀬戸内は莉子に鑑定家として独立を勧める。
屋号は「万能鑑定士Q(クイーン)」クイーンが気恥ずかしい莉子は瀬戸内の娘、楓の助言も受け「万能鑑定士Q(キュー)」として独立する。
莉子20歳。

力士シールの判定依頼が来たのは開業して3年後の事であった。
鑑定は二人が同時期に描いていることが判明。
小笠原が記事にする前に他紙に同じ内容ですっぱ抜かれる。

不動産屋が莉子に激安物件を持ってきた。
ちょうど店を広くしたいと思っていたので説明会に出かける。
多くの人々が訪れていて物件は抽選となる。
その抽選は実は出来レースだった。
莉子は物件を手にした会社を怪しみ調べ始める。

【感想】
まずは莉子の自己紹介本といったところかもしれません。
力士シールについても誰が何の目的で書いたのか不明です。
ストーリーの中に「未来」が出てきます。
その未来は日本がハイパーインフレになっていて、あちこちで暴動も起きています。
現代のストーリーからどうやってこの未来にたどり着くのか…。
この本だけでは全く未来への道筋が見えません。
続きを読まなければならないようです。
現在と過去を行き来するこの小説は引き込まれました。

角川文庫
267ページ
2010年4月25日第1刷発行
本体価格 514円
電子書籍あり

著者 松岡圭祐
1968年愛知県生れ。
1997(平成9)年『催眠』で小説家としてデビュー。
映像化もされ、ベストセラーとなる。
以後、『催眠』『千里眼』『マジシャン』の三大シリーズをコンスタントに発表し続け、いずれも大ヒットを記録。

著書
「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」
「ヒトラーの試写室」
「蒼い瞳とニュアージュ」他多数

松岡圭祐公式サイト

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

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