続・深夜食堂 大石直紀

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「あー、肉が食べたくなってきた」by 範子

 

この本は縁あって本好きのオフ会で出会い、我が家にやってきました。
書店で見かけていて、気にはなっていたものの買わずじまいでしたが
気になる本っていうのは、ある日思いもがけずに手元に来るものだなぁと感じています。
お弁当を持ってお花見から帰ってきて、無性に本が読みたくなって手に取りました。

【あらすじ】
「深夜食堂」の営業時間は夜の12時から朝の7時頃まで。 
メニュー
「豚汁定食  六百円
ビール(大)  六百円
酒(二合)   五百円
焼酎(一杯)  四百円
酒類はお一人様三本(三杯)まで」
メニューにないものもお客さんが注文すれば作る。
常連も多いこの店。

ある日の夜、偶然にも来る客来る客皆、喪服を着ていた。
上司が亡くなった者。
友人が亡くなった者。
そんな中、葬式でもないのに喪服を着て来る客がいた。
範子―彼女はいつも喪服を着て焼肉定食をガツガツと食べる。
範子は仕事のストレスが溜まると気分転換に喪服を着て街を出歩く。
シメに深夜食堂に寄り焼肉定食を食べて、明日への活路にしている。

範子の職業は出版社の編集者。
新人作家を担当していて新人賞を取った作品を大幅に手直しさせて書籍化し、ベストセラーとなった。
次作もと思っていた矢先に担当を新人編集者、川谷に変えられた。
頭に来た範子は川谷を呼び出し理由を聞く。
作家自らが担当を変えて欲しいと編集長に直訴したのだった。

範子は大御所作家の担当となり原稿をもらいに家を訪ねると作家は執筆中に脳溢血で倒れていた。
作家の通夜で受け付けをしている範子に一人の弔問客、石田が現れる。
故人の好物の豆大福を持ってきた石田は同じ編集者。
範子と石田は付き合うようになり深夜食堂で二人、焼肉定食を食べて幸せそうだった。
範子はもう喪服を着て店に来ることは無くなった。

ある日、編集長に呼び出され会議室に向かう。
そこには警察が居て「この男性とお付き合いされているそうですね」と見せられた写真には石田が写っていた。
石田は全国の葬儀場を荒らしている香典泥棒だと伝えられた。
範子は再び喪服を着て街をさ迷い出た。

【感想】
この本は映画「続・深夜食堂」のノベライズ。
あらすじは第一話の焼肉定食です。
深夜食堂の常連達は皆、情に深い人たちです。
訳ありのお客さんが来るとほっておけません。
常連客の中にはヤクザもいれば、警官もいます。
お水の人もいれば範子の様にサラリーマンも。
仕事で疲れた心と空腹のお腹を満たしにこの店にやってきます。

この文章を読んでいるあなたには、いきつれの店はありますか?
私には一軒だけあります。
知人に連れてってもらったそのお店は、小さな居酒屋。
元々は酒屋の立ち飲み屋だったのをお店はローソンに貸し、下にあった空間を店舗にした10人も入れば一杯のお店です。

仕事の帰りによく寄ってはビールと料理を注文し、同僚と他愛もない話をして小一時間ほど飲んで帰宅し、範子さんではありませんが次の日への活力にしていました。
そのお店は息子さんとお母さん(息子さんといっても60を超えています)の二人で切り盛りしています。
このお母さんが作る一品が素朴な味で美味しいんです。
お店に行くと「今日は〇〇があるで~」とおススメを教えてくれます。
このお店で山芋を焼いて醬油をちょっとかけるととても美味しくなるのを知りました。

久しぶりに知人を誘って、このお店に行ってみようっと。

【目次】
プロローグ
第一話 焼肉定食
第二話 焼うどん
第三話 豚汁定食
エピローグ
映画「続・深夜食堂」オリジナルレシピ

小学館文庫
180ページ(レシピのページを除く)
2016年10月11日第1刷発行
本体価格 500円
電子書籍あり

著者 大石直紀
1958年、静岡県生まれ。
1998年『パレスチナから来た少女』で日本ミステリー文学大賞新人賞。
2003年『テロリストが夢見た桜』で小学館文庫小説賞。
2006年『オブリビオン─忘却』で横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞。
2016年「おばあちゃんといっしょ」で日本推理作家協会賞短編部門受賞。

著書
『ビストロ青猫謎解きレシピ』
『桜疎水』
『小説 あゝ、荒野』などノベライズも多数手がける。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

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