青の懺悔 堂場瞬一

「事件っていうのは、人と人との距離感を見誤った時に起きるものだから」by 真崎

この本はアナザーフェイスシリーズを書いている堂場瞬一さんのハードボイルド小説です。
神戸にある古本屋「ワールドエンズ・ガーデン」に行った時に出会い購入しました。
「ワールドエンズ・ガーデン」には看板ニャンコが居て人気があります。
私が行った時には居なくて店長さんにお尋ねすると「冬は連れてきてないんです」とのこと。
今度は暖かい時期に行かなくっちゃ。

ワールドエンズ・ガーデン ツイッター

【あらすじ】

私立探偵の真崎薫は神奈川県警捜査一課に居た元刑事。
真崎に依頼者がやってくる。
高校時代、真崎と同じ野球部で今は代理人を生業としている長坂だ。
同じ野球部の4番バッターでプロ野球選手になった結城の代理人をしている。
結城はプロ野球選手になり大リーグに3年居て、今期日本に戻ってきたのだ。
元居た球団に返り咲くことが決まっている。
結城の交渉をしていたのが長坂だった。

依頼内容は結城の一人息子が誘拐された。
身代金は1億円。
真崎に手伝って欲しいという依頼だった。
元刑事の真崎は「警察に行け」と何度も言うが応じない。
結城はアメリカで警察ともめた経緯があり、警察を毛嫌いしている。
仕方なく真崎は手伝うことに。

結城の家に行くと高校時代のマドンナ絵美が妻になっていることに驚く真崎。
二人から事情を聴き独自に捜査を始めるが手掛かりが無い。
犯人から電話があり身代金の運び役は真崎がすることになる。
犯人の言う通りに動く真崎は雨の中、犯人に襲われ身代金も奪われる。

子どもは戻らぬまま犯人から再び金の要求があった。

【感想】
主人公の真崎は元刑事なので、元同僚の刑事も出てきます。
やりとりの中で真崎が優秀な刑事だったことも伝わってきます。

そしてミステリー好きな人なら読んでいてなんとなく犯人に予想が着きます。
犯行の動機も気持ちはわかるけど…。
犯人は思うとおりになって満足したのだろうか…?
読了後に後味の悪さが残りました。

真崎の刑事時代の小説があることも知り、次はその「蒼の悔恨」が読みたいな。

【目次】
第一章 再開の日
第二章 第一の敗北
第三章 沈滞
第四章 渦に呑まれる
第五章 第二の敗北

PHP文芸文庫
420ページ
2010年3月17日第1刷発行
本体価格 705円

著者 堂場瞬一
1963年茨城県生まれ。
青山学院大学国際政治経済学部卒業。
2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。
警察小説とスポーツ小説の両ジャンルを軸に、意欲的に多数の作品を発表している。

著書
「アナザーフェイス」(アナザーフェイスシリーズ)
「雪虫」(刑事・鳴沢了シリーズ)
「チーム」
「二度目のノーサイド」など多数

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