とにかく散歩いたしましょう 小川洋子

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「やはり人間、ある程度引け目があった方が善良な外面を保てるという証拠なのか」

仕事が休みで天気も良いある日。
なんとなく朝から本が読みたいなぁと思い、本棚を眺めていて「これにしよう」と手に取った本です。
本好きの人たちとのオフ会で縁があって私の所にやってきました。
ちなみに私の本棚にある文庫本はほとんどが未読の積ん読本です。
この本は小説家、小川洋子さんのエッセイです。
小川洋子さんといえば、「博士の愛した数式」「人質の朗読会」「ことり」などたくさんの小説をこの世に送り出しています。

46のエッセイの中には、それ以上の本が紹介されています。
昔に一度読んだきりの小説を読み返すと、自分が思っていた内容と違っていたことが書いてある章があります。
「走れメロス」はメロスが最後に死んでしまうと思っていたら、読み返したらハッピーエンドだった。
カミュの「異邦人」では主人公のムルソーを殺したのはガールフレンドのマリイと思っていたら、名もわからないアラブ人だった…。
この章を読んだときに、「きっと私にも内容を思い違いをしている小説があるに違いない」
と思いました。
私には幼少の頃から妄想するのが大好きで、きっと読んだ話を自分の都合よく解釈しているだろう…いや絶対そんな本がある!!(笑)
昔に読んだ本を読み直してみようかと思いました。

本の表紙にもあるように愛犬「ラブ」の話。
桜文鳥の「ぶんちゃん」を買うに至った経過も面白く、小川洋子さんに親近感をもちました。
そう、近所に居そうなんです。

「若草物語」を読んで手芸をしたくなり、かぎ針に挑戦するくだりは「あ~、わかる~」と思い、通販のセットを購入しその説明文に四苦八苦しできたと思ったら…。
意外なところで勘違いしていた…あるあるです。

この本を読むと出てくる言葉を検索し、紹介されている本が読みたくなります。
実は知的好奇心をくすぐられる一冊なのです。

文春文庫
255ページ
2015年7月10日第1刷発行
本体価格 660円
電子書籍あり

著者 小川洋子
1962年岡山生まれ。
早稲田大学文学部文芸科卒業。
1988年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。
1991(平成3)年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。
2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞を受賞。
『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、2006年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、2013年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
翻訳された作品も多く、海外での評価も高い。


著書
『ホテル・アイリス』
『沈黙博物館』
『アンネ・フランクの記憶』
『薬指の標本』

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

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