熱帯 森見登美彦

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愛知県 ラジオネーム たけちゃん

森見登美彦 熱帯  (文藝春秋)

「汝にかかわりなきことを語るなかれしからずんば汝は好まざることを聞くならん」
この一文で始まる物語。
書くことに悩む奈良の小説家 森見登美彦は、学生時代に京都の古書店で見つけた謎の本のことを思い出す。
それは佐山尚一という人物が書いた小説『熱帯』。
半分ぐらいまで読んだ記憶はあるものの、ある朝、目が覚めると枕元から消えていた。
そして、二度と手に入らなかった。
どうやら他にも読んだことのある人はいるらしいが、誰も結末までは読めていない。
「沈黙読書会」で出会った『熱帯』を抱えた女性 白石さんによって語られ始まる物語、ここに『熱帯』の門は開く…。
『熱帯』の秘密を解き明かそうとする「学団」。
神出鬼没の古本屋台「暴夜(アラビヤ)書房」。
鍵を握る飴色のカードボックス。
部屋の中の部屋。
『熱帯』を支配する魔王。
満月の魔女。
東京、京都、はたまた満州を駆け抜け、数多の語り手の魂を受け継いで、いざ謎の源流へ…。

物語内物語内物語内物語…。

物語の入れ子構造。
物語のマトリョーシカ。
『千一夜物語』。
マジックリアリズム。
心の内へ内へと入り込みながら外へと飛び出す。
不思議さ。しかも遠く遠く。

まどろっこしいレビューで申し訳なく思う。
しかし、これはそういう物語なのだと言い訳したい。
頭で理解するのではなく、ズブズブと物語に浸っていく。物語の世界に入っていく。
そんな作品です。
そしてそんな作品が僕は好きだったりします。
モリミー最長の520ページの大作。
読みきって、ちょっと呆れる怪作です。(笑)

2019.3.24.放送
「ホンスキー倶楽部」より
リスナーさんのレビューを紹介です。
不思議な森見登美彦ワールド全開です。

#熱帯 
#森見登美彦

著者 森見登美彦
1979年、奈良県生まれ。
京都大学農学部大学院修士課程修了。
2003年、『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、小説家デビュー。
2007年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を、
2010年『ペンギン・ハイウェイ』で日本SF大賞を受賞する。

著書
『四畳半神話大系』
『有頂天家族』
『有頂天家族 二代目の帰朝』
『四畳半王国見聞録』
『聖なる怠け者の冒険』
『夜行』等がある。

文藝春秋
523ページ
2018年11月16日第1刷発行
本体価格 1700円
電子書籍あり


最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

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