ひと 小野寺史

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今回はラジオ番組「ホンスキー倶楽部」からリスナーさんのレビューを紹介します。
テーマは「本屋大賞ノミネート作品」です。

東京都 ラジオネーム まっちゃん
「ひと」 小野寺史宜 おのでらふみのり 祥伝社

鳥取の両親を相次いで亡くした二十歳の聖輔は、大学を退学し職探しをすることに。
希望の見えない未来に光が射したのは、所持金55円でやっと買えるコロッケをひとに譲った時だった…。
聖輔の一年間が淡々と描かれる上、聖輔も大きく感情をあらわにするわけでもない。
聖輔がかつて東京で働いていた父の足跡を辿るが、そこでもドラマチックな展開があるわけではない。
良い人もたくさん登場するけど、嫌な奴もいる。
友達でさえ、良ところと悪いところを併せ持っている。

こう書くとツマらなそうなのに、実に良いのである。
それは、聖輔の性格が真っ直ぐで、礼儀正しく、潔い好青年だから、読んでいて清々しい。貧乏な生活はしていても、決してケチではなく、出す時には無理をしてでも出す。
筋をきちんと通すことが出来、その判断も若者の鏡と言って良いくらい。
「ひと」としての生き方とか、誠実さとか、優しさとか、いろんな要素が詰まっていながら、ラストページに一行だけ、、、聖輔の一年がここに凝縮されたようで、気持ちいいラストでした(^O^)

著者 小野寺史宜 おのでらふみのり
1968年、千葉県生まれ。
2006年「裏へ走り蹴り込め」で第86回オール讀物新人賞を受賞。
2008年『ROCKER』で第3回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し、単行本デビュー。

著書
『ひりつく夜の音』
『リカバリー』
『それ自体が奇跡』
『本日も教官なり』
「みつばの郵便屋さん」シリーズなど多数

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。


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