暗殺日よりはタロットで

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暗殺日和はタロットで 古川春秋

「占いで出た結果がどうであろうと、愛することはやめられない」

星子真琴はピアニスト。
コンクールに出場するために母を助手席に乗せ
自分で運転して会場に向かっていた…はずだった。

真琴が目を覚ますとそこは病院
父が真琴の名を呼びながら泣いていた。
会場に向かう途中で居眠り運転をしていたトラックとぶつかり母は即死
真琴は心臓移植で一命は取り留めたものの4年間目が覚めなかったのだ。

リハビリが開始されるが気が乗らない真琴
そんな真琴の前にピアニストのライバル一ノ瀬梨々香が現れ
自分が表紙の音楽雑誌とCD、Blu-rayを置いていった。

退院の日、父は急用で帰れなくなり真琴が一人で家に帰り掃除をして
父の帰りを待つが父はそのまま帰らぬ人となった。
父の乗ったタクシーは前後の車に挟まれて本人の姿もわからないほどになっていた。

星子の乗ったタクシーを狙ったのは暗殺者の与一だった。
与一は仕事(暗殺)の前に必ずタロットで占う。
そうして危機も乗り越えてきた。

次のターゲットは星子真琴。
暗殺日はコンクールの日。
下見のために会場を訪れた与一は真琴と出会う。
真琴は他の組織からも狙われて、さらわれてしまう。
与一はタロットで占いながら真琴を追う。
着いた所は、富裕層しか参加することができない秘密の船上パーティだった。

真琴は無事なのか?
与一は真琴を助けるのか??

【感想】
題名と話の流れとが最初はかみ合わず
単純に4年間眠り続けていたピアニストの再生物語か…
と思いきや、一転してハードボイルドタッチの小説になるところが面白かった。

途中で与一が何故暗殺者になったのか
タロット占いとの出会いがさらりとあり
与一の暗殺の完璧さやクールさが描かれているのだが
真琴に惹かれ始めるところで与一の心の変化があれば
さらに物語に深みが増したのでは…と思いました。

講談社
290ページ
2019年3月18日第1刷発行
本体価格 1700円
電子書籍あり

著者 古川春秋
1977年熊本県生まれ。
2012年『ホテルブラジル』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。
IT企業に勤務するかたわら、執筆活動を続ける。

著書
『エンドロール』
『二十八日のヘウレーカ! または教育実習生加賀谷貴志は如何にして心配するのを止めて教職を愛するようになったか』など。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです

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