愛なき世界 三浦しをん

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今回はラジオ番組「ホンスキー倶楽部」3月17日分放送で紹介した1冊です。

兵庫県 ラジオネーム ゆみこさん

「愛なき世界」(三浦しをん) 中央公論新社

小さな洋食屋の料理人見習い・藤丸が恋をしたのは大学院で植物学を研究する本村。
しかし、シロイヌナズナの研究に人生のすべてを注いでいる本村は恋愛にはまったく興味がない。
出前を運んだのをきっかけに研究室に出入するようになった藤丸と、『知りたい』に突き動かさる研究室の個性豊かな変人たちの濃くて温かい日々を描いた物語です。

しをんさんお得意のディープなお仕事系小説。
全体としては面白かったけど、如何せん本村が挑戦している『実験』がまったく理解できず、かなりのページが割かれた『実験』の描写に手こずりました。(先日のクリエイターズネストでしをんさんご自身も「リアリティーを出すために詳細に書きましたが、読み飛ばしてもらっていいですよ」とおっしゃっていましたが)。
よって、実験の結果に近づいていくクライマックスにいまいち気持ちが入り込めず、私の中では「舟を編む」超えとはなりませんでした。

でも、これまでまったく知らなかった植物の生態世界を垣間見れて、数々のエピソードはとても興味深いものでした。
中盤の教授の思い出話にはボロボロ涙がこぼれ、朝の通勤電車の中でハンカチでひたすら涙をぬぐうことに。(ハンカチ持ってて良かった~!朝の持ち物チェックは大事ですね)

植物も動物も人間も生きてるこの世界に自分も存在できている嬉しさを噛み締めながら読み終わりました(’-’*)

紹介文の中で出てくるクリエイターズネストとは
文学BAR リズールで開催されるイベントです。
芥川賞作家 玄月さんプロデュースの店で
壁一面に紙の本がぎっしりと詰まった地下1階のリズールは、まるで文学好きの巣穴のよう。

その穴に作り手を引っ張り込み、作家のなまの声、なまの生態に迫ってみたら面白いのではないかと、そんなことから生まれた試みです。
さまざまな小説家のゲストが登場します。
これまでの出演者は小川洋子さん、穂村弘さん、北村薫さんなど多数

文学バー リズール http://www7b.biglobe.ne.jp/~liseur/

三浦しをん
1976(昭和51)年、東京生れ。
早稲田大学第一文学部卒業。
2000(平成12)年、書下ろし長篇小説『格闘する者に○(まる)』でデビュー。2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、2012年『舟を編む』で本屋大賞、2015年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞を受賞。

著書
『むかしのはなし』
『風が強く吹いている』
『きみはポラリス』
『仏果を得ず』など多数

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

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