貌のない貌 松嶋智佐

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「自分の見ているものが本当の姿なのか、自分はちゃんと見えているのか」by 凪子

梓凪子は刑事課窃盗係に配属された新人の刑事。
中国の総領事館からの後押しで凪子は上司の島尾と一緒に
宋鈴玉(ソウリンユー)という女性に会うことになった。
総領事館からは王天佑(ワンティエンヨウ)も一緒に行動することになる。
鈴玉の父母が中国から日本に旅行で来ているのだが、
毎日あった連絡が一週間前から途絶えたというのだ。

宋夫妻は中国では事業が成功していて富裕層に入る。
日本に来て佐賀、石川、福井を見てま{わり土地も購入したようだった。
最後に連絡が取れなくなった直前に泊まっていた民泊に聞き込みに行くが
手掛かりはない。

宋夫妻について鈴玉と一緒に聞き込みをしている最中に
所轄で連続殺人事件が起きる。
凪子も島尾と共にこれまでの参考人にもう一度当たることになり
シェアハウスに聞き込みに行くことになった。

宋夫妻に関しては警備課も絡んでいて逐一報告をしていた。
宋夫妻の友人大学教授の馬慶文(マーチンウェン)が来日することになった。
警備課は宋夫妻が訪ねた先には必ず原子力発電所があること。
そしてその付近の土地を買っていることで国際的な問題も絡んでいるのではないか
という疑惑も上がってきた。

宋夫妻は一体どこに行ったのか?
何故、原発がある地域の土地を購入したのか?
連続殺人事件は解決するのか?

【感想】
新人の刑事が主人公ということで
上司との関係、捜査本部での位置
結構大きなミスをするが、活躍もする
という定番な進行で話は進んでいきます。

宋夫妻の失踪と連続殺人事件がどう絡むのか?
というあたりでは、ちょっと無理があるのでは…。
と感じました。

新人刑事だからシリーズ化になるのかなぁ。
連続殺人事件の動機付けは無理があったけど
宋夫妻の訪日目的はなかなか面白かったです。
ちなみにデビュー作「虚の聖域」は凪子が警察官を辞めて
探偵として活躍しています。

講談社
274ページ
2019年3月20日第1刷発行
本体価格 1800円
電子書籍あり

著者 松嶋智佐
1961年生まれ。大阪府在住。
元警察官。日本初の女性白バイ隊員でもある。
退職後小説の執筆を開始し、2005年に北日本文学賞。
2006年に織田作之助賞を受賞。2017年「魔手」で第10回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。
加筆・改題した『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』でデビュー。



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