天竜川高校 竜競部 ! 郁子匠

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「大人になるって、なにかをあきらめることじゃない」

高校に二輪車の部活がある。
それも著者は元バイクレーサー。
これは面白そうだと思って読みました。

今村心は幼馴染の和泉英子と天竜川高校に入学る。
部活見学に行こうとしたところで

「二輪車競争部」が校内でホンダのCBR1000RRのデモンストレーションが行われている。
心はひょんなことからタンデムすることに。
部長の瘧師京子(ぎゃくしきょうこ)に誘われて
心と英子は入部することに。
同じ1年生の斎藤隼人も入部していた。

竜競部の目標はツインリングもてぎで開催される夏にある7時間耐久レースの「もて耐」に出場し15位以内に入ること。
出場するのには経費として150万円用意しなくてはならない。
生徒会から50万円の予算を取ったので、
あと100万円をスポンサーを見つけて出資をしてもらう。
部活の最初は地元の企業にスポンサーのお願いのアポ取りの電話かけだった。


 

 

 

 

引っ込み思案の英子は電話をかけることができなくて退部を考える。
部長の京子はそんな英子にとりあえず1回電話をかけるように粘り強く説得する。
泣きながらかけた電話でアポが取れ、出資にまでこぎつけた。
英子はバイクには乗らないがサポート役として心を支える。

隼人は実は幼少の頃から中学2年生までレースに出ていた。
父親の事業が下降気味で、レースに出ることも難しく天竜川高校に入学してきたのだ。
プロのレーサーになる。
それが隼人の夢。

変わっていく英子、レースを知る隼人に妬んでしまう心。
気持ちが空回りしてしまい英子に八つ当たりしてしまう。
出資してくれそうな社長に心の中を正直に話す心。
社長は10万円の出資を約束してくれた。

バイクの練習では実際にもてぎに行き部のOBでレーサーの山本さんに教えてもらう心。
センスがあるとほめられタイムも縮めていき調子が乗ってきたところで
「もて耐」の日が近づいてきた。
竜競部は目標の15位以内に入ることができるのか…。

 

 

 

 

 

【感想】
「もて耐」を調べると実際にあり驚きました。
著者の郁子氏は元レーサーだけあって
レースの所では細かく描かれていてバイクには乗ったことはありませんが
脳内でレースが展開できました。
お金を集めるシーンでも妙にリアルで、実際の経験だろうか?
と思うほどです。

心と父親、隼人と父親、京子と父親との関係も描かれていて(英子は設定が母子家庭)
単なる学園ものではなく、父と子の物語でもありました。

この物語を読んで、そういえば若かりし頃
当時付き合っていた彼氏がバイク乗りで鈴鹿の8時間耐久レースを
グループで見に行ったなぁ…とか。
映画「汚れた英雄」を見て原作も読んだなぁ。
なんてことも思い出しました。
ちょっと懐かしい気分にさせてくれた青春小説でした。

 

 

 

 

 

【目次】

プロローグ
1Stint
2Stint
3Stint
4Stint
5Stint
6Stint
7Stint
エピローグ

マイクロマガジン社
351ページ
2017年11月18日第1刷発行
本体価格 750円
電子書籍あり

著者 郁子匠(うべたくみ)
東京都日本橋生まれ。
元アマチュアバイクレーサーで、その経験をもとに書いた『レーシング・ドリーマーズ』が、第6回ジャイブ小説大賞の入選作となる。
2010年、入選作を改題した『レーシング少女』でデビュー

著書
「レーシングデイズ」

郁子匠 ツイッター

郁子匠 公式サイト

ツインリンクもてぎ サイト

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