いとしいたべもの 森下典子

「食いしん坊にはたまらない1冊」

今回はインターネットラジオの番組「ホンスキー倶楽部」で紹介した本です。
今月からブックコーディネーターのかーるさんがおススメする本を紹介するコーナーができました。

「かおる文庫のおすすめブックコーナー」

今回はその第二回で紹介された本です。

湯気のたつオムライス、
あつあつの鯛焼きなど、
食べた瞬間に甦る思い出。
著者の記憶に残る懐かしい食べ物
23品について綴ったエッセイ集。
樹木希林さん出演の映画「日々是好日」の原作者でもあります。

 

 

 

 

 

オススメポイント
著者の食べ物に対する愛が、文章からひしひしと伝わってきます。
食いしん坊にはたまらないです。

料理やお菓子など一つ一つ細やかな描写で、
出来上がった瞬間の味、温度、香りなど五感をフルに活用した思い出が甦ってきます。
著者の描くカラフルな挿し絵に書かれているちょっとした一言もユーモラスです。

何よりすごいのは、食べ物と人や場所のイメージを結びつけて、著者だけが見せることのできるただ1つの風景が見えてきます。

思い出の味とはその人のフィルターの向こうにありますが、同じ時代に生きていることで共有もできるのです。
個人的に「くさやとバンデラス」の組み合わせがツボに入りました。
メロンパンについて書いた「黄色い初恋」もあるあると膝をうちたい内容です。

 

 

 

 

 

 

 

 

【目次】

ことば
オムライス世代
くさやとバンデラス
わが人生のサッポロ一番みそラーメン
カステラに溺れて
ブルドックソース、ちょうだい !
端っこの恍惚
水羊羹のエロス
カレー進化論
父と舟和の芋ようかん
今年もやっぱり秋がきた…。
それは日曜の朝、やってきた
夜更けのどん兵衛
漆黒の伝統
黄色い初恋
茄子の機微
七歳の得意料理
鯛焼きのおこげ
カレーパンの余白
かなしきおこわ
幸せの配分
この世で一番うまいもの
あとがき

文春文庫
187ページ
2014年5月9日第1刷発行
本体価格720円
電子書籍あり

著者 森下典子
1956年、神奈川県横浜市生まれ
日本女子大学文学部国文科卒業
大学時代から「週刊朝日」連載の人気コラム
「デキゴトロジー」の取材記者として活躍。
著書
「典奴どすえ」
「典奴ペルシャ湾を往く」
「ひとり旅の途中」など

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