「本の読み方」で学力は決まる 松崎泰、榊浩平 監修 川島隆太

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「大人と子どもが本を通じて関わり合うことをやめてしまわないことが重要である」

世の中には、いろいろな読書術があります。
自分にとってはどんな読書術が合っているのか。
ライフワークとして「読書」「読書術」に関する本を読んでいこうと思います。
今回は「本の読み方」というフレーズに惹かれて読みました。

◆読書の時間は細切れがよい
・60分通して読む、45分通して読む、15分✖3回読む
 それぞれの読み方で読んだ直後にテストをすると60分読みの点数がトップ
 1週間後にテストをすると15分✖3回読みの点数がトップ
 ➡ 記憶に定着させるのには、細切れ読みが良い
◆読み聞かせ(=朗読)では側頭葉が強く活動する
・「聞く力」や感情や記憶に関わる領域を活発に働かせる
・CDや読み聞かせアプリでは効果が半減
 ➡ ・近しい大人の心のこもった読み聞かせが、
    子どもの聞く力や感情に関する脳活動の活性化を促す
◆音読は認知可能が向上する
・音読を行うと脳は、運動前に活動する運動前野や補足運動野、言語理解や聴覚に関わる上側頭回など多くの領域が活動している。
・認知機能の中でも抑制能力やエピソードを記憶する力、注意力や作業スピードが向上
 ➡ 音読や簡単な計算をしてもらうことで高齢者の認知機能低下を妨げることにも貢献する

学力を上げる読み方とは

◆細切れよみ
前項でもあげた細切れ読み。
15分✖3回、間は7.5分間休憩する
こまめに休憩をとりながら細切れに読んだ方が長時間読むより効果がある
◆音読
・黙読と比べて音読の方が使う脳が広範囲
・やってみると10分ほどで疲れる
 ➡ 体力も使う
◆速読
・同じ本を読見返すとき
・本の要旨や概論を素早く捉えたいとき
 ➡ 状況や目的によって取り入れる
・文章を写真の様に捉え、言語化しない基本技術がある
 ➡ 脳科学的には言語能力の効果には小さい
   視覚や空間認知の能力を向上させる効果は見込める

  

 

 

 

【感想】

本書は子どもには小さい頃から本に慣れ親しむことが学力アップにつながると書いてあります。
本を読むことによって脳がどのように使われているか、様々な研究結果を参考にしています。
スマホに子守りをさせずに絵本の読み聞かせをしましょう…と。
著者が言いたい事は正論でその通りだと思うのですが、読んでいて違和感がありました。

スマホに子守りをさせるにはそれだれの理由があるのではないかと思うのでする
母親は四六時中スマホに子守りをさせている訳ではありません。
食事を作る時など自分の手が離せない時にやむを得ず…
というケースが多いのではないでしょうか?

私が子どもを育てていた時はスマホはありませんでした。
スマホに子守りをさせることはありませんでしたが、
食事を作っているときは、ビデオを見せていました。
同じですよね(笑)
「遊んで~」とまとわりつくと、ご飯が作れずついつい声を荒げてしまうからです。

母親が一人で家事も育児も…となると手が回りません。
父親の帰りが早く、ご飯を作る間だけでも子どもと一緒に過ごしてもらえると随分助かります。
本書の中によく出てくる「母親が」という言葉に子育ては母も父もと思うのは私が女性だからでしょうか?

とはいえ、本を読むことで脳が活性化する裏付けや
記憶に残る読み方など研究者ならではの発想と科学的根拠があり
参考になる本でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

【目次】

はじめに
第1章 最新脳解析が実証 !
     読書が学力を左右していた衝撃の事実
      ーなぜ、勉強しているのに平均以下の成績なのか
第2章 スマホやゲーム、睡眠、本の読み方…
     読書の効果を上げる習慣、下げる習慣
      ー脳を一番効率よく使う「一日の使い方」とは
第3章 本を読まないと脳がダメになる!?

      ー脳の働きだけでなく、脳神経回路まで変わる驚き
第4章 「読み聞かせ」が子どもと大人の脳を鍛える
      ー将来の学力だけじゃない ! 脳に与える驚くべき効果
第5章 親子関係を変える「読み聞かせ」力
      -スマホ育児より絵本タイムが子育てをラクにする
第6章 脳の構造を変える !
     親子のコミュニケーションの脳科学
      -読み聞かせの仕方で、家族みんなの脳にいいことが起こる
おわりに

青春出版社
185ページ
2018年9月15日第1刷発行
本体価格 880円
電子書籍あり

監修 川島隆太
1959年千葉県生まれ。
東北大学加齢医学研究所教授。
医学博士。
東北大学医学部卒。
同大学大学院医学研究科修了。
ニンテンドーDS「脳トレ」シリーズ監修。

著書
『朝刊10分の音読で「脳力」が育つ 脳科学の最先端研究が明かす驚異の事実』
『さらば脳ブーム』
『大人から子どもまで脳力を鍛える音読練習帳』その他多数

著者 松崎泰
東北大学加齢医学研究所助教。
東北大学教育学部卒。
同大学大学院教育学研究科修了。
小児の脳形態、脳機能データと認知発達データから、
子どもの認知機能の発達を明らかにする研究を行う。

著者 榊浩平
東北大学院医学系博士課程。
東北大学学際高等研究教育院博士研究教育院生。
東北大学理学部卒。
同大学大学院医学系研究所科研究科博士課程修了。
教育学、臨床心理学に脳科学を融合させることで
認知機能、対人関係能力、精神衛生を向上させる
革新的な教育法を開発する研究を行う。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

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