刑事魂 松浪和夫

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「犠牲になる覚悟のない人間に、警官である資格はない」by 三島

Facebookで本好きのグループに入っているのですが、
そこでお友達が松浪和夫氏の「ワンショットワンキル」を紹介していて
そのレビューにそそられてシリーズ前作の「魔弾」を借りようと図書館に行くと
「魔弾」は無かったのですが、この本があったので借りて読みました。

三島勇造は警察学校の教官。
八か月前にあることがあり、捜査一課の特一係員からの左遷である。

ある日、元上司服部から電話がかかってきた。
福島署で誘拐事件が起きたのだ。
誘拐されたのは福島県警本部長村井の娘、遥。
三島に捜査を担当するように伝えてきたのだ。
三島は誘拐捜査のプロで最も優秀なネゴシエーター(交渉人)であった。

本部長村井から捜査方針について発表がある。
「容疑者逮捕を最優先する」
要求はすべて拒否、身代金は払わない、交渉はしない。
自分の娘は見殺しにしても構わないと言っているのだ。
三島は自分が呼ばれた意味がわかった。

本部長宅に犯人から連絡が入った。
明日の午前4時までに身代金は1億円を用意しろ。
見せ金ではなく全部本物の紙幣を用意しろ。
これが犯人の要求だった。
三島は村井に直接1億円を調達するように直談判する。
そんな金はないと突っぱねる村井に三島はもう一つの金庫=裏金を使うように進言するが断られる。
「お前がその言葉を口にするな」
三島が左遷させられた理由は裏金作りを拒否し続けたからだった。

なんとか村井を説得し1億円を用意し、犯人からの要求通り
妻の景子はお金を持って犯人の言うがままに移動する。
三島たち特一係が尾行を続けるが犯人は一向に現れない。
この日とうとう犯人は現れなかった。

2日後に犯人から連絡があり景子は、また身代金を持って移動する。
10kgにもなる金の入ったバッグを持ち雪の積もる山の中を歩く景子。
怪我をして血を流しながらも娘のために歩き続けるが転倒し滑り落ちていく景子を助ける三島。
視線を感じ三島が顔を上げると目出し帽をかぶった犯人と目が合った。
景子と三島は助かるのか?
人質の遥の命は?

 

 

 

 

 

 

【感想】
骨太の警察小説です。
主人公の刑事三島は実直で曲がったことができません。
上司の命令でも間違いだと思うと聞かない三島。
誘拐犯とのやりとり、身代金を運ぶ様子や心理描写はかなり細かく書いてあります。
余りにも細かいので途中、ちょっとだれてしまいそうで
「また~?」と思うこともありました。
後半は三島の暴走があり、いくら信念があると言ってもやりすぎでは??
最後には誘拐犯、ちょっとしゃべりすぎちゃう??
と関西人ならではのツッコミを心の中でしながらも一気読みでした。
足で一歩一歩捜査を進めていく…そんな無骨な刑事ものが好きな人にはおススメです。
次は「魔弾」を読みたいな。

 

 

 

 

 

 

 

講談社
369ページ
2011年4月11日第1刷発行
本体価格1700円
単行本
文庫本では「警官魂」と題が改名されています。
電子書籍あり

著者 松浪和夫
1965年福島県生まれ
福島大学経済学部卒業
地元の銀行に勤務。
1989年に退行後、文筆活動に入る
1992年「エノラゲイ撃墜指令」が日本推理サスペンス大賞佳作となる。

著書
「摘出」
「非常線」
「導火線」
「魔弾 警視庁特捜官」など

最後まで読んで頂きありがとうございます。

当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。
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プロフェッショナルな読者

 

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