セシルのもくろみ 唯川恵

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「たとえ夫婦でも、親子でも、人生はそれぞれにある」

この本は本好きのお隣さんからお借りした本です。
読まなくっちゃと思いながら積んでいる期間が長く
ようやく手に取って読みました。

宮地奈央は専業主婦。
大手自動車メーカーのエンジニアである3歳年上の夫と
私立の中学に通う息子が一人。
自宅は快晴の日には富士山が見えるマンションの32階。
子育ても一段落し、何か新しく習い事を始めようかと考えていた矢先…。

大学の同窓会で再会した文香から連絡が入る。
同じ専業主婦の文香は奈央を呼び出し、
一緒にアラフォー女性雑誌「ヴァニティ」の読者モデルを受けないかと誘う。
文香の付き添い感覚で受けると、奈央が受かり文香は落ちたのだった。


 

 

 

 

読書モデルはハーフ系美人の葵、ハイソな奥様美人系の亜由子と奈央の3人。
初めての撮影の日、メイクのトモから5キロ痩せるように言われる。

雑誌「ヴァニティ」は創刊当時から表紙は「ミーナ」が飾っている。
ミーナも元は専業主婦で読者モデルからの出発だった。
そんなミーナが近々引退するとあって、ヴァニティの専属モデル達は
次の表紙は誰になるのか、し烈な戦いが始まっていた。

奈央もトモから美しくなるための秘訣を聞き実践するなかで
徐々に変身していく。
そんなある日、事件が起こる
葵とカメラマンの山下の密会場面の写真がヴァニティ関係者全員に送られたのだ。
一体誰が…。


 

 

 

 

【感想】
一言でいうと専業主婦 奈央の成長物語です。
周りに気を使いながら夫と息子のために生活していた奈央が
読者モデルになり女ばかりの世界の中に入っていきます。
表の顔と裏の顔。
いままでおべっか言っていたのに、その人がいなくなると
とたんに悪口が始まる。
あぁ、怖い怖い。
この本ほど露骨ではなくても、女同士の関係性は
どこにでもありそうです。

最初は周りの様子ばかりをうかがっていた奈央が
頭に来て啖呵を切る場面や、
最後に文香から連絡がきたときも鼻であしらう場面では
言われっぱなしではなく自己主張ができる女性になったなぁ。
と、なんだか職場の後輩を応援するような気持ちになりました(笑)


 

 

 

 

 

 

光文社文庫
324ページ
2013年4月20日第1刷発行
電子書籍あり
590円(本体価格)

著者 結川恵
1955年石川県金沢市生まれ。
銀行勤務などを経て1984年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞を受賞。
2002年「肩ごしの恋人」で直木賞受賞。
2008年「愛に似たもの」で柴田錬三郎賞受賞。

著書
「刹那に似てせつなく」
「永遠の途中」
「息がとまるほど」など多数

最後まで読んで頂きありがとうございます。

当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。
グッドレビュアー

プロフェッショナルな読者

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