すきまのおともだち 江國香織 絵/こみねゆら

「旅人っていうのは、反対側の立場から見ると、お客様以外の何物でもないのよ」by 女の子

「私」は新聞記者。
ある経済学者のインタビューのため2泊3日で見知らぬ土地に。
仕事も終えた3日目の午前中。
郵便局まで出かけようとして迷子になる。
道を聞くにも人がいない。
ようやく人の気配を感じて見てみると9歳くらいの女の子だった。

女の子に道を聞くと「郵便局まで連れて行ってあげる」と
準備を始め「私」は部屋で待つことに。
車の運転は女の子の家にある古いお皿。
このお皿はしゃべることもできるのだ。
戸惑いながらも徐々に慣れてくる「私」
お皿の運転で郵便局に行った後、女の子の家でくつろぐのだった。

「私」は自分が居たところに戻れるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

【感想】
ファンタジーの様な「私」の成長記の様な
不思議な物語でした。
お皿や風呂敷が言葉を話し、豚がレストランのオーナーだったりします。
かなり深読みしてしまい、ここに出てくる女の子と男の子(後半に出てきます)は、実は現実世界に居るのを拒否して、こちらの世界にとどまっているのでは???
なんてことも読みながら考えてしまいました。

突然現れる「私」を受け入れる女の子。
年齢は離れているのに友達の様に楽しく毎日を過ごす様子には、ちょっとうらやましさもあります。

挿絵もとてもかわいくて、この物語にあっています。

 

 

 

 

 

 

 

集英社文庫
174ページ
552円(本体価格)
2008年5月25日第一刷

著者 江國香織

1964年東京都生まれ
小説、童話、詩、エッセイ、翻訳など
幅広い分野で活躍。
2004年「号泣する準備きできていた」で第130回直木賞受賞

著書
「都の子」
「なつのひかり」
「いくつもの週末」他多数

絵 こみねゆら
1956年熊本県生まれ。
東京芸術大学絵画科、同大学大学院修了
1985年フランス政府給費留学生として渡仏。
2005年「さくら子のたんじょう日」で日本絵本賞受賞
著書
「もりのちいさなしたてやさん」
「オルゴールのくるくるちゃん」
「こどもべやのおともだち アンナとビイブ」他
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