プチ哲学 佐藤雅彦

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「見る枠組みを変えてみる」

題名は覚えていないが「ヘーゲル」や「唯物論」だったなぁ。
書いてあることを理解するというより、
難しい本を読んでいる自分が好きだった様な気がします。

あれから数十年。
「プチ哲学」という題名の「プチ」に惹かれて読んでみました。

見開きで2コマのイラストがあり
今回のテーマとその解説が書いてあります。

下に目次を書いてありますが、目次の題名からは
どのようなテーマなのかは想像がつきません。

例えばNO.11「ケロちゃん危機一髪」
右のコマではカエルのケロちゃんは、他のカエルから突き飛ばされて
池に落ちかけています。
お魚が「あっ、あぶない」と心配そうに見ています。
ケロちゃんはいじめられているのでしょうか?


 

 

 

 

 

左のコマでは同じ場面でもスームアウトしています。
するとケロちゃんの頭上にリンゴが落ちてきていて
助けるためにカエルが突き飛ばしたことがわかります。


 

 

 

 

 

 

テーマは「枠組み」ということ
解説では、「私たちがものを見ているときは必ず枠組みがあることを知っていなくてはいけない」と書いています。
ともすれば自分が見ているものが真実と思いがちですが、必ずしもそうではないということを可愛いカエルの絵で表しています。
時には立ち止まって自分が見えていることが真実かどうか、
少し考えてみるのもよいかもしれません。

【感想】

本書は「哲学」という難しそうな、ちょっと取っつきにくそうな内容を
可愛いイラストで動物やコーヒーカップ、辞書たちで表しています。
ふと笑いがこみあげるものもあります。
でも、真実を突いているのです。

学生時代に読んだ哲学書より身近に感じ共感もでき
可愛さもあるので、ちょっとしたコーヒーブレイクの時に
読むのに良い本です。

もともとは雑誌「Olive」に連載されていたそうです。
懐かしいですよね「Olive」残念ながらもう廃刊になってありません。
女子中高生を対象にした雑誌に載っていた「プチ哲学」を体感しませんか?

 

【目次】

まえがき
1.二匹の小魚
2.ひよこの誕生
3.寿命は60m
4.汝自身を知れ(ある辞書の悩み)
5.うっかり電池くんの証明法
6.コーヒーカップたち
7.かわいい勘違い
8.時間厳守?なネズミ
9.蟻の行進
10.キツツキの理想
11.ケロちゃん危機一髪
12.ツバメの実習
13.グループでお茶
14.スズメの驚き
15.ビジネスマン・ダニエル氏
16.プッチンプリンの法則
17.ジョンの弱点
18.テレビ売り場のリモコン君
19.思春期の冷蔵庫
20.魔法の杖
21.寄り道発見団
22.お昼寝の時間
23.ケロ松先生の図解説
24.首長龍の反射神経
25.子ざるのリッキー
26.テル彦さんの節約大作戦
27.立方体の寝かた
28.ボクシングジムでの会話
29.中身当てクイズ
30.冬眠前の仕事
31.かわいい綴り換え
プチ対談 佐藤雅彦 VS 中川いさみ

マガジンハウス
93ページ
2000年6月16日第一版
1200円(本体価格)
文庫本 700円(本体価格)

著者 佐藤雅彦
1954年生まれ。
東京大学教育学部卒。
電通クリエイティブ局などを経て1994年に独立。
1990年にクリエイター・オブ・イヤーを受賞

著書
「Kino」
「佐藤雅彦全仕事」
「クリック」など多数
佐藤雅彦 サイト

最後まで読んで頂きありがとうございます。

当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
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