皇室女子 “鏡”としてのロイヤルファミリー 香山リカ

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「多くの人にとって皇室はもはや単に畏敬すべき対象ではなく、自分をそこに写していろいろ考えさせてくれたり、自分を認めりさせてくれる対象」

2019年、4月に平成天皇が退位され5月には皇太子殿下が新しい天皇に即位されます。
一方昨年から眞子内親王の結婚問題でマスメディアが賑わっています。
ある意味、ロイヤルファミリーが身近に感じる昨今でもあります。
そんななか、香山リカ氏が語る皇室女子とはどんなものなのか
興味を持ち本書を読みました。

「良い成績をおさめ、高い学歴を得たとしても、その結果不幸になるのが日本の現実」

◆大学に進学、望んだ仕事についても満足や幸せは手に入らない
・仕事では女性は男性のサポート役
・報告書に名前が載るのは男性だけ
・望はふつうの仕事とふつうの評価
・採用の条件には性別が書いてないのに実際に採用されたのは男性のみ
➡ 機会均等法があるので、差別や不当な扱いは見えにくくなっている
◆努力でではどうにもならないことへの直面や失敗
・まわりにあわせる、ひたすら祈る、形式をなぞる
・恋愛や出産
・特に皇室は男児を産んで皇統を守るのが至上命令

皇室が求めていたのは、枠組みの中で無難に振る舞える、ほどほどの語学力などをもった適応力のある女性
➡ 皇室だけではなく会社組織のなかで女性は求められているもの

「優秀な自己プロデューサー」

◆やりたいことがあるのに言わない患者たち
・「わからない」「望んでいない」「迷惑をかけたくない」は
 完全なウソではないが本当の気持ちでもない
・自己責任が発生するのを避けたい
・まわりへの感謝の気持ちを示すのも避けたい
➡ 自分が望んだことではなく、まわりから頼まれたからしてやった
 という形をとらなければならない
◆これまでと違ったうつ病
・これは自分でなければできないと強く決意したことには頑張りや成果を見せる
・その力は他の日常の義務や仕事には転用できない

「小学生高学年女子にも広がるやせたい願望」

◆小学校高学年の女子の4割が「自分は太っている」
・女の子が気にしているのは同性の目
・自分が自分に自信を持ちたい
・SNSなどで他人と自分とを比べる機会が多く、自分に自信を持つことができない
・「体重の減少」は目に見える形で手にできる自信

 

 

 

 

 

【感想】

雅子妃の高学歴、高キャリアと皇室が求める女性像との違いや
お世継ぎ問題、子育ての難しさ、適応障害や不登校、拒食症など
皇室だけでなく一般の家庭にもある問題点として関連付けて展開した内容はとても興味深いものだった。
真面目な努力家だからこそ陥る困難、
皇太子妃として求められるものとお世継ぎ問題
わが子の不登校から拒食症に至るまで
今まさに一般家庭でも起きている問題として捉えました。
本書で皇室が身近に感じたことと、昔と比べて女性が社会進出していても
まだまだ女性故の生きにくさが、依然として残っている事実を知りました。

本書で公園デビューのハードルの高さと
ママ友との付き合い方で服装までも合わせる事実に驚きました。
私自身は仕事が好きだったこともありますが
半ば公園デビューに自信がなくて
産休後すぐに保育園に預けて元の職場に復帰しました。

私が利用していた保育園では父母会活動が活発で
クラスの親だけでなく他のクラスの親御さん達とも仲良くなりました。
みんな働きながらの子育てなので、
仕事の事、子育ての悩みを話す「仲間」としての付き合いができ
後にシングルになった時にとても助けられたことを思い出しました。

この本は女性の方におススメです。

 

 

 

 

 

 

 

【目次】

プロローグ 雅子さまがいよいよ皇后になる日
第1の鏡 「女子も実力勝負」の時代に踊らされ
第2の鏡 婚家と実家のはざまで
第3の鏡 「夢見る頃」を過ぎてぶつかる壁
第4の鏡 「子どもはまだか」がタブーでないなんて
第5の鏡 育児にのめり込んでみたものの
第6の鏡 母の”うつ”に子どもの”いじめ”が重なって
第7の鏡 ただ”ふつうに”生きたいだけなのに
第8の鏡 「親の心 子知らず」とは言うけれど
エピローグ 日本女性の写し鏡としての “皇室女子”

著者 香山リカ
1960年北海道生まれ
精神科医。
東京医科大学卒業。
立教大学心理学部映像身体学科教授。
政治・社会評論、サブカルチャー批評など
幅広いジャンルで活躍。

著書
「しがみつかない生き方」
「大丈夫。人間だからいろいろあって」
「劣化する日本人」など多数

香山リカ オフィシャルウエブサイト

香山リカ ツイッター

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