マーダーズ 長浦京

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「待ち伏せていたつもりで、待ち伏せられた」by清春

村尾邦宏は元刑事。
在職中に逮捕できなかった未解決事件を追っている。
独自の捜査を行うなかで、警察が気づかない
いくつもの証拠を見つけ出していた。
柚木玲美はそんな村尾から封筒を渡される。


 

 

 

 

玲美は幼い頃に母と姉が行方不明になり、母は死体で発見され
姉は行方不明のまま。
母の死は自殺とされた。
養父母に引き取られて25歳になった玲美は、
真実を知るべく養父母に秘密で村尾と知り合った。

村尾の封筒には2人の人物――会社員の阿久津清春と刑事の則本敦子――
の経歴が入っていた。
経歴を頭に入れた玲美は2人に近づく。
2人は殺人を犯しているが捕まっていない。
村尾は2人の殺人の証拠も掴んでいた。

清春と敦子に自分の姉を捜査をするよう命令する玲美。
従わなければ2人がやったことをすべて公にすると脅す。
仕方なく清春と敦子は捜査を開始する。
調べていくうちに一つの団体が浮かび上がり
それと共に清春と敦子の周りに不審な動きが…。

 

 

 

 

 

【感想】
人物設定に無理があるのでは?
と思われるものの話の展開は面白く、
引き込まれるように読みました。
玲美、清春、敦子。
幼い頃のトラウマを抱え、

孤独と執念が入り混じった3人の過去。
からみあいの中で3人が少しずつ変化していくところも
この小説の魅力です。

一つの事を信じ切る怖さ。
自分が良いと思ったもの以外は受け入れず否定し、
他人を巻き込む力の恐ろしさが玲美の姉を通して描かれています。

題名の「マーダーズ」って何だろう?
と、ずっと気になっていました。
「マーダー・インク」から来ていると思いました。


マーダー・インク Wikipedia

 

 

 

 

 

 

 

講談社
400ページ
1800円(税抜き価格)

著者 長浦京
1967年埼玉県生まれ
法政大学経営学部卒業
2011年『赤刃』で、講談社が主催する第6回小説現代長編新人賞を受賞
2016年『リボルバー・リリー』が第19回大藪春彦賞
著書
「赤刃(せきじん)」
「リボルバー・リリー」

最後まで読んで頂きありがとうございます。

当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
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