幸福の「資本」論  橘玲

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「『ほんとうの自分』とは幼い頃に友だちグループのなかで選び取った『役割=キャラ』の別の名前」

橘玲氏と言えば「言ってはいけない 残酷すぎる真実」をはじめ数々の著書を出されています。
私は以前「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方」を友人に勧められて
読んでみたのですが、内容が私には難しくて挫折しました。
今回、この本の副題「あなたの未来を決める『3つの資本』と『8つの人生パターン』に惹かれて橘氏に再チャレンジしました。

幸福の3つのインフラ

 

 

 

 

 

◆金融資産
・不動産を含めた財産
 資産=富を生み出す方法

◆人的資本
・働いてお金を稼ぐ能力
・働くことに2つの目標を設定している
 1.人的資本からより多くの富を手に入れる
 2.人的資本を使って自己実現する
・3つの働き方に分けられる
 1.クリエイター(拡張可能な仕事)
  働くことは「天職」金銭的な見返りや出世のためでなく
  楽しいから働いている。生涯現役で働くのが当然。
 2.スペシャリスト(拡張不可能な仕事)
  働くことを「キャリアとみなす」
  自分を成長させるものとして仕事を捉える。
  多くの時間とエネルギーをキャリアアップに注ぎ込む。
 3.マックジョブ(マニュアル化された拡張不可能な仕事)
  働くことを「労働とみなす」
  生計を立てるために必要なもので、ポジティブでもなければ
  精神的な見返りもないと考えている。
  働くのは、仕事以外の時間を楽しむため。

◆社会的資本
 ・家族、友だち、ネットワーク
  「幸福」は社会資本からしか生まれない
 ・社会資本の3つの世界
  1.愛情空間…家族や恋人などとの関係
  2.友情空間…親しい友達
   愛情空間+友情空間=政治空間
  3.貨幣空間…他人によって構成され貨幣によってつながっている

サラリーマンの現状

 

 

 

 

 

◆日本の会社は「メンバーシップ型」
・日本の会社はプロフェッショナルな養成の仕組みをもたない
・組織の仲間と和を保ちながら、あらゆる職務に対応できる能力が求められる
・求められるものは「能力」ではなく「組織のなかで働けるか」

➡不適材不適所の現場の混乱を長時間労働のマンパワーだけで切り抜けようとするため、パワハラやセクハラが蔓延することになる
➡若手のうちにさまざまな仕事をやらせてみる日本型のOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)は「自分探し」にとってかなり有効な方法になり得る

◆スペシャリストになるには
・好きなことに人的資本のすべてを投入する
 ➡仕事のなかで自分の好きなことを見つける
  そこにすべての時間とエネルギーを投入する

幸福な人生への最適戦略

◆金融資産
 「経済的自立」を実現すれば、金銭的な不安から解放され、自由な人生を手にすることができる
 ➡ 金融資産は分散投資する

◆人的資本
 子どもの頃からのキャラを天職とすることで「ほんとうの自分」として自己実現できる
 ➡ 人的資本は好きなことに集中投資する

◆社会資本
 政治空間から貨幣空間に移ることで人間関係を選択できるようになる
 ➡ 社会資本は小さな愛情空間と大きな貨幣空間に分散する

 

 

 

 

 

 

 

【感想】

社会資本での人と人との関係性の具体例で驚きました。
貨幣空間での弱い繋がりの例としての「一人フットサル」です。
時間があるときに一人でフットサルのコートに行きプレーする。
プレー後は互いにハイタッチをして解散し、相手の名前すら聞かない。
もちろん、プレー後の飲み会もなし。
橘氏は「これはまさに貨幣空間の市場ゲームそのものなのです」と書いています。
確かにチームを作らなくても良いので楽だとは思いますが
それが特異ではなくて普通になってきているところが人間関係の築き方が
もはや変わってきているのだと知りました。
著書には金融資産、人的資本、社会資本の組み合わせによる人生の8つのパターンとその解説を書いてあります。
興味を持たれた方はその部分だけでも読んでみてはいかがでしょうか。  

 

 

 

 

 

【目次】

Prologue あなたがいまここに存在することがひとつの奇跡
Part0 「お金持ち」と「貧乏人」の三位一体幸福論
 Chapter1 幸福の3つのインフラ
 Chapter2 「再貧困」からの人生を考える
 Chapter3 人生の8つのパターン
Part1 自由のための金融資産
 Chapter4 お金と幸福の関係
 Chapter5 マイナス金利の世界
Part2 自己実現のための人的資本
 Chapter6 人的資本は「富の源泉」
 Chapter7 クリエイティブクラスとマックジョブ
 Chapter8 サラリーマンという生き方
 Chapter9 オンリーワンでナンバーワンの戦略
 Chapter10  超高齢化社会の唯一の戦略
Part3 幸福のための社会資本
 Chapter11  友だちとはなんだろう?
 Chapter12  個人と間人
 Chapter13  うつは日本の風土病なのか
 Chapter14  幸福になれるフリーエージェント戦略
 Chapter15  「ほんとうの自分」はどこにいる?
Epilogue
あとがき

ダイヤモンド社
276ページ
1500円(税抜き価格)

著者 橘玲
作家
2002年金融小説「マネーロンダリング」でデビュー。
メルマガ「世の中の仕組みと人生のデザイン」配信や
ダイヤモンド社との共同サイト「海外投資の歩き方」など
精力的に活動の場を広げている

著書
「お金持ちになる黄金の羽の拾い方」
「日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル」
「言ってはいけない残酷すぎる真実」など多数

海外投資の歩き方

橘玲 公式BLOG

橘玲 ツイッター

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