帰去来 大沢在昌

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「アジア連邦、日本共和国、東京市です」by 里貴

20年前に女性の絞殺死体が発見される。
自ら「ナイトハンター」と名乗る犯人はその後も女性を狙う。
事件は犯人が「ナイトハンターはぼくです」とメモを残し
自殺をしてあっけなく幕を閉じる。

それから10年後、再び連続絞殺殺人事件が起きた。
志麻由子巡査部長の父は事件を担当し、何者かに命を奪われる。


 

 

 

 

更に10年の月日が過ぎ、志麻由子は捜査一課に配属される。
由子自身はそれは自分の実力ではなく
父が殉職した為のお情けだと思っている。
そして三度、連続絞殺事件が起こり
「帰ってきました。ナイトハンター」との声明文が送られてきた。

おとり捜査のため由子は公園のベンチで一人座っていた。
雨の中、その瞬間はやってきた。
由子の喉に食い込んでいるのは、固い感触のある輪だ。
耳元で声が聞こえた。
「知らないのか、ナイトハンターが帰ってきたのを」

由子が目を覚ますと、そこはオフィスだった。
同じ部屋にいる、昔の恋人で民間企業に就職した里貴に
「大丈夫ですか、けいし」(原文のまま)
と声をかけられる。

由子は別の次元、パラレルワールドに移動していた。
そこでの由子は「志麻由子警視」で「東京市警察本部」所属。
元号は「光和」であった。
ここでの世界は電力制限があった。
東京は荒れ、闇市が横行する街となっていた。

ナイトハンターは捕まえることができるのか?
由子は元の世界に戻ることができるのか?

 

 

 

 

 

 

 

【感想】

読み始めて早々に話がパラレルワールドとなってしまい
どうなるの???
と思っていましたが、パラレルワールド先での人間関係や
闇市を仕切る2つの団体のトップとの渡り合う場面など
読みどころ満載です。
引き込まれるように読みました。

警察小説であり、SF小説であり、由子の成長物語でもあります。
大沢さんの小説は初めて読みましたが、
他の話も読んでみたいと思いました。
やっぱり有名な「新宿鮫シリーズ」かな?

朝日新聞出版
552ページ

著書 大沢在昌
1956年愛知県生れ。
慶応義塾大学中退。
1979年、『感傷の街角』で小説推理新人賞を受賞し、作家デビュー。
1991(平成3 )年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞を受賞。1994年『無間人形 新宿鮫4』で直木賞を受賞する。
2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞

著書
『海と月の迷路』
『冬芽の人』
『ライアー』
『雨の狩人』など多数

大沢在昌、京極夏彦、宮部みゆき公式ホームページ「大京宮」

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