「まずは、いま自分の心が何をしているかを普段から見張るようにすることです」
考えない練習…この題を見て惹かれて図書館で借りました。
特に副題に「頭で考えずに、もっと五感を使おう。
すると、イライラや不安が消えていく」とあります。
小さい頃から妄想癖がある私は常に考えています。
考えないことって出来るんだろうか???
単純に疑問に思い手に取りました。
いま自分は五感のうちどれを使っているかと自覚的になる
◆感覚に能動的になることで心は充足する
・ 五感を研ぎ澄ます練習をする
「見えている」→「見る」
「聞こえている」→「聞く」
「においがする」→「嗅ぐ」
「味がする」→「味わう」
「感じている」→「感じる」
◆呼吸を意識する
・イライラしている時
⇒ 呼吸が浅くなっている
・リラックスしている時
⇒ 呼吸が長く深くなっている
・いま自分がどういう感情になっているのか、日常生活のなかで
呼吸を通じてチェックする
⇒ 自分の感情に気が付きやすくなる
◆普段から音を立てないで動作をする
動作が丁寧になり所作が美しくなる
◆観察結果を自我にいちいちフィードバックしない
観察した結果を自分の中の「認められたい、受け入れられたい」
という「慢」の煩悩や「この人は私の話を聞いていないから許せない」
という怒りの煩悩などにフィードバックしない
◆常に自分の表情に自覚的になる
つい心の動きが表情に出てしまうときは無理に元に戻すのではなく
自分の感情に自覚的になり、観察し、流す。
降伏する勇気を持つ
・自分の嫌な部分をきちんと認識し、それを含めて相手にさらけ出してみる。
・先に降伏できる人のほうが、カギを握ることになる。
⇒ お互いがいろいろなことをごまかし合って、もつれてしまった
関係をリセットするカギ
・人に負けたくない、自分の歪みを見たくない、見せたくないという
「慢」のプライドを捨てる
この本を読んで、どれだけ日常生活を受動的に生きているかを感じました。
特に食事の場面です。
自分が作ったご飯を家族は「美味しい」ともなんとも言わずに、食べるのが当たり前のような様子にモヤモヤしていましたが、作った自分が「味わって食べていない」ことに気が付きました。
私が味わって食べていないのに、家族が味わって食べるはずもない !!
そしてなんと自分に「慢」が多い事(笑)
人から良く思われたい、自己評価が気になる(いいねがいくつつくか)
毎日、それらの事にとらわれているなぁ…。
気にならなくなれば楽に生きている…そういう意味での「考えない練習」が必要なんだと思いました。
日々の生活を少しでも能動的にしよう。
まずは味わってご飯をたべます。
【目次】
はじめに
第1章 思考という病 考えることで、人は「無知」になる
第2章 身体と心の操り方 イライラや不安をなくす練習
第3章 対談 池谷裕二✖小池龍之介
僧侶が脳研究者に聞いた「脳と心の不思議な関係」
「身体と心の操り方」早見表
文庫版あとがき
小学館
267ページ
著者 小池龍之介
1978年生まれ
1995年僧籍を取得
東京大学教養学部卒
寺院勤務の傍ら2003年ウェブサイト「家出空間」
および、それが現実化された空間として
オテラとカフェの機能を兼ね備えた「iede cafe」を立ち上げる
2005年「月読寺」を創設し住職となる
→ 2018年9月24日付け サイト「家出空間」で
小池龍之介氏は「空朴」と名乗り
月読寺を閉め、デジタルデバイスを持たず
世界を放浪すると宣言されています。
著書
「煩悩リセット稽古帖」
「平常心のレッスン」
「恋愛と結婚の呪縛をとくお稽古帖」など多数
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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